横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

JAXAの宇宙探査イノベーションハブで採択された研究を開始

2021年12月27日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)宇宙探査イノベーションハブ(以下、探査ハブ)による第7回研究提案募集において採択された当社の提案「ブリルアン光相関領域計測を用いた光ファイバセンシングよる、高温・低温領域を含む系の分布温度測定と、ランダムアクセス機能による擬似リアルタイム測定」の共同研究を開始したことをお知らせします。

 JAXAの組織である探査ハブは、企業や大学、研究機関等から人材と知識を集め、日本の宇宙探査のための革新的な技術やシステムを構築し、新たな価値を創出していくことを目指して、2015年に設置されました。共同研究から得られた成果は宇宙だけではなく、地上での技術的な課題の解決に利用することも、その目的とされています。

 今回採択された当社の提案は、探査ハブが募集した課題の中のアイデア型研究の研究課題「光ファイバセンシング技術の研究と発展」におけるものになります。当社はこの分野において、設置環境に柔軟に適応し、過酷な環境であっても使用が可能な光ファイバ温度センサDTSXを有しています。この製品は様々な業種のプラントや社会インフラでの火災検知および設備保全などの用途で利用され、安全な操業や安心の運用を支えています。光ファイバセンシングの高度な技術と深い知見を活用し、研究を進めていきます。

研究テーマ

 ブリルアン光相関領域計測を用いた光ファイバセンシングによる、高温・低温領域を含む系の分布温度測定と、ランダムアクセス機能による擬似リアルタイム測定

研究期間

 2021年12月~2022年11月

研究内容

 光ファイバセンサを用いたブリルアン光相関領域計測の技術を発展させ、対象範囲の温度分布を広い温度領域で測定するだけでなく、測定地点を選択的に変更することができるランダムアクセス機能を開発し、複数個所を同時に、かつリアルタイムに近い形での温度監視を実現し、異常の検知に繋げるといった活用を検討します。

 当社は長期経営構想において、宇宙を探索領域のひとつとして位置づけています。世界の国々が急速に宇宙開発の取り組みを進める中、宇宙という極限環境に置かれる設備はどのようなものであっても、厳格に管理され、運用されることが強く求められます。当社の光ファイバセンシングの技術がこれらに貢献できるように、JAXAと連携して研究開発を行っていきます。

※豊田工業大学学長 保立和夫先生(元東大副学長)が発明した技術

以上

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