横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

お客様のシステムの遠隔監視・保守を行うリモートサービスソリューション「VPSRemote」を強化

2013年11月6日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 社長:西島 剛志)は、お客様のプラントで稼働中のシステムの監視・保守・予防保全を遠隔で行うリモートサービスソリューション「VPSRemote™」 (ブイ・ピー・エス・リモート)を強化し、11月22日に発売しますのでお知らせします。
 このたびのサービス強化では、お客様の拠点同士をつなぎ遠隔での運転支援やエンジニアリング支援を可能にする新サービスをラインアップするとともに、リモートサービスの対象を制御システムのみならずプラント内の情報系システムにも拡大します。

※ VPS:VigilantPlant Services®
お客様にとっての理想のプラント操業を実現する当社制御事業のビジョンVigilantPlant® を実現するためのサービス商品群

開発の背景

 昨今、プラントの制御システムは高度化、複雑化が進んでおり、また安全計装システムや生産情報管理システムなどの情報系システムと連携するケースが増えてきています。こうした状況のもと、各国に生産拠点を展開する製造業のお客様においては、プラントの運転支援、エンジニアリング支援を遠隔から行いたいという声があがっています。また、制御システムのみならず、プラント内の情報系システムについても遠隔監視・保守のニーズが高まっています。
 当社は1980年代から、当社とお客様のシステムを接続して遠隔保守を行うサービスを開始し、2012年からは「VPSRemote」として高速かつ高信頼性のネットワークを構築し遠隔監視・保守・予防保全を行うサービスを提供しています。このたびのサービス強化では、この技術を生かし新たなサービスを提供します。

サービス強化の概要

  1. お客様の拠点間で画面を共有し、離れた場所からプラント運転やエンジニアリングを支援することが可能
    新サービスでは、当社の制御システム等が納入されているお客様のプラントと、離れた場所にあるお客様のプラントやエンジニアリング部署などを専用のネットワークで接続し、プラントで稼働中のシステムの画面を共有することができます。どちらの場所からも同じようにリアルタイムでの運転操作、パラメータ設定、システム変更などを行うことが可能です。これにより、例えば新設したプラントのシステムの状況を海外のマザー工場から確認し、同じ画面を見ながら運転支援をすることができます。
  2. リモートサービスの範囲をプラント内の情報系システムにも拡大
    これまでの「VPSRemote」は、統合生産制御システム「CENTUM®」シリーズ、安全計装システム「ProSafe®-RS」を対象としていましたが、プラント情報管理システム「Exaquantum」などの情報系システムについても対象を拡大しました。お客様のプラントで稼働中のこれらのシステムについても、24時間365日無休でお客様のご質問やトラブルに対応する当社のグローバル・レスポンス・センターからリモート監視・保守できるようになったほか、お客様の別の拠点から上記1のネットワークでつなぐことが可能です。

主な市場と用途

石油、石油化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、ガスなどの各種プラントにおける

  • お客様の拠点からの遠隔での運転・エンジニアリング支援
  • 当社からのリモート保守サービス

「VPSRemote™」の概要

 2012年6月から販売を開始した「VPSRemote」は、お客様のプラントで稼働中のシステムを当社のグローバル・レスポンス・センターと接続するリモートサービスソリューションです。制御システムのセキュリティ環境に影響を与えることなく、あらかじめ設定したドメインのみから安全に接続し、画面を共有して不具合の早期修復を支援します。また、予防保全のための情報を収集・解析したり、システム異常をグローバル・レスポンス・センターに自動通知したりすることも可能です。今回のサービス強化は、「VPSRemote」を採用いただいているお客様に対し、お客様の拠点から監視・操作が行える環境を提供するものです。当社は今後も「VPSRemote」をはじめ、VigilantPlant Servicesの拡充に努め、お客様のプラントのライフサイクルにわたり安全かつ高効率のプラント操業を実現することを目指してまいります。

以上

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