機器調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate R2.06」を発売 ~FDT2.0に対応、アラーム設定支援機能を追加~

2013年4月5日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、プラントなどの製造現場で使用される各種センサの調整・設定・管理を行うソフトウエア「FieldMate™ (フィールドメイト) R2.05」を改良した「FieldMate™ R2.06」を5月中旬に発売しますのでお知らせします。

 今回のバージョンアップでは、最新のFDT※1規格であるFDT2.0に対応するとともに、グラフィカルで使いやすいNE107準拠のアラーム設定支援機能を追加しました。これにより、メンテナンス市場でのさらなるシェア拡大を図ります。

※1 FDT(Field Device Tool):
圧力センサや流量計などのフィールドセンサと制御システムの間の共通通信インタフェース技術。非営利団体FDT Groupが定めている。

「FieldMateR2.06」画面
「FieldMate™ R2.06」画面

開発の背景

 プラントの中央監視制御システムとフィールドセンサなどを結ぶフィールド通信で、デジタル通信規格の採用が広がっています。デジタル通信によって、従来のようにセンサの測定値を中央監視制御システムに送るだけでなく、各センサの設定状況やメンテナンス情報を中央監視制御 システムに送ったり、逆に中央制御室など離れた場所から各センサの遠隔設定・調整をしたりという操作が可能になっています。

 プラントでは、複数メーカのセンサが使われていることは珍しくありません。また、通信規格が統一されていない場合も多くあります。このため、センサメーカや通信規格の違いに関係なく、一括してセンサの設定や調整を行える機器設定ソフトウエアが必要とされています。
 FieldMateは、このような要求にこたえるオープンなソフトウエアで、パソコン上で動作します。オープンなソフトウエア実行フレームワークであるFDT/DTM技術※2に対応しており、さまざまなメーカや通信規格のセンサの設定・調整を行えます。
 このたびのバージョンアップでは、最新のFDT規格であるFDT2.0に対応するとともに、複雑なアラーム設定を容易に行えるNE107準拠のアラーム設定支援機能を追加しました。

※2 DTM:
FDT(※1参照)の規格に基づき、制御システムやフィールドセンサのメーカが自社製品用に用意するドライバソフト。

新バージョンR2.06の特長

  1. FDTの最新規格であるFDT2.0に対応
    2012年に発行された最新のFDT規格であるFDT2.0に対応しました。FDT2.0には、応答性が早くパフォーマンスが向上する、従来の規格であるFDT1.2との互換性が保てるなどの特長があるほか、ソフトウエアの共通機能部品が用意されているため対応ソフトウエアの開発効率が上がるというメリットがあります。FieldMate R2.06では、機器の設定・調整を  行うFDTフレーム・アプリケーション・ソフトウエアをFDT2.0に対応させると同時に、当社センサの主力製品である差圧・圧力伝送器「新DPharp EJAシリーズ、DPharp EJXシリーズ」用のFDT対応DTM(ドライバソフト)についてもDTMとしては業界で初めてFDT2.0対応を図りました。今後も、FDT2.0に対応したDTMを順次提供していきます。
  2. グラフィカルで使いやすいアラーム設定支援機能を追加
    プラントの異常に的確に対応するには、センサから発信される膨大なアラーム情報を分類、整理し、適切にオペレータや保守担当者に知らせることが必須です。これには、個々のアラームにさまざまな設定をする必要がありますが、FieldMate R2.06では、複雑で面倒な設定作業をすることなく容易に設定が行える「アラーム設定支援機能」を追加しました。この機能は、NAMUR NE107※3に準拠した体系でアラームを自動的に整理し、ユーザは整理された情報をもとに設定を行えます。画面はグラフィカルで見やすく設定操作が簡単に行えます。

※3 NAMUR NE107:
ドイツのプロセスオートメーションのユーザ団体であるNAMURがフィールド診断機能についてまとめた要求仕様

主な市場

石油、石油化学、化学、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼などのプロセス産業における設備の保守管理部門

用途

プラント等の現場での各種センサの設定や調整、点検、機器情報の管理

「FieldMate」について

 FieldMateは、パソコン上で動作する機器調整・設定・管理ソフトウエアです。フィールド機器を設置するための初期設定、プラント操業中の保全作業、機器交換作業等を直感的な画面表示と簡単な操作手順により行うことができます。業界標準となっている主要通信プロトコル(FOUNDATION™ フィールドバス、BRAIN、HART®)とオープンなソフトウエア実行フレームワークであるFDT/DTM技術に加え、フィールド無線規格であるISA100.11aへも対応しており、メーカや規格を問わず、プラントで使用する主要なフィールド機器の調整・設定が行えます。

以上

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