2011年12月26日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、半導体製造装置や電子部品・電子機器組立て装置などへの組み込みコントローラe-RT3™ (イーアールティースリー)用に、「マンマシンインターフェース対応CPUモジュール」を開発、12月27日から販売を開始しますので、お知らせします。
グラフィックユーザーインターフェース(GUI)作成用アプリケーションソフトウエアQt(キュート)※1に業界で初めて対応し、e-RT3にGUI機能を容易に付加できます。このため、モニターに直接表示できるようになり、GUI機能を担うプログラマブル表示器や汎用のコンピュータ(PC)が不要になります。
e-RT3
半導体製造装置や電子部品・電子機器組立装置には、装置を制御する組み込みコントローラとは別に、監視操作画面などのグラフィックユーザーインターフェース(GUI)機能を担うプログラマブル表示器や汎用のコンピュータ(PC)が搭載されています。
組み込みコントローラにGUI機能を付加すれば、装置にプログラマブル表示器やPCを搭載する必要がなくなりコストを削減することができます。そこで、組み込みコントローラへ容易にGUI機能を付加できるよう、GUIプログラムソフトとして広く利用されているQtに対応したCPUモジュール※2を開発しました。
e-RT3は、半導体製造装置などの各種装置の制御を行なう組み込みコントローラ。組み込みコントローラに使用される代表的なリアルタイムOS※3であるVxWorks®、NORTi® (iTRON)、WindowsCE®、OS-9、Linux®に対応。2004年11月にe-RT3を発売し、2007年10月には、上位機種「e-RT3 2.0」を発売。「e-RT3 2.0」は、小型な筐体に高速プロセッサ(PowerPC 533MHz)と豊富な外部インターフェースの搭載によって、装置の小型化、高性能化および高速化を実現した。
以上
※1 Qt(キュート)
Qtデベロップメントフレームワークスが開発した、C言語で書かれたGUI機能を開発するためのアプリケーションソフトウエア
※2 CPUモジュール
対応するリアルタイムOSはLinux®
※3 リアルタイムOS
リアルタイムOSは、要求時間内に目的の処理を終えることを重視したOS。パソコン用OSとは異なり、主に工作機械の制御装置に組み込まれる