生産制御システムを扱うメーカとして初めて資源開発の採掘現場向け光ファイバ分布型温度センサを発売

2011年10月18日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、オイルサンドやオイルシェールなどの非在来型と呼ばれる資源開発の採掘現場で、地中資源の温度変化を監視する光ファイバ分布型温度センサ「DTSX™200」を開発し、海外向けに10月19日から販売を開始します。日本国内での販売開始は2012年4月を予定しています。
 「DTSX200」は、当社がこれまで計測分野で培ってきた光計測技術を制御分野に応用した最初の製品です。砂漠などの過酷な環境下でも使用することができ、生産制御システムと連係することで生産効率の向上に貢献します。
 生産制御システムを扱うメーカとして、資源開発の採掘現場向けの光ファイバ温度センサを開発したのは当社が初めてとなります。すでに石油開発を行う複数のお客様に実機による評価を実施いただいており、現在フィールドテストの準備を進めています。当社は、「DTSX200」によって採掘時の温度監視から生産制御プロセスに至るまでの一連のソリューションを提供し、お客様の生産効率向上に貢献します。

DTSX200
DTSX200

開発の背景

 石油の代替資源として、非在来型の資源開発が注目されています。オイルサンドから抽出される重質油は水蒸気などを使って回収しますが、効率的な回収には地中の温度変化の監視が重要です。
 光ファイバによる地中の温度監視では、監視用の井戸に光ファイバを挿入し、重質油が含まれる地層内の温度変化を測定し、得られたデータを生産制御に活用します。当社には、光ファイバを使った温度計測器として光ファイバ分布型温度測定器「AQ8920」がありますが、屋内で使用されるもので、採掘現場で求められるような過酷な環境下での使用には課題があるため、資源開発を行うお客様からは耐環境性能に優れた光ファイバ温度センサが求められています。
 こうした要望にこたえるため、これまでの光計測技術を制御分野に初めて応用し、資源開発の現場向けに耐環境性能を強化した光ファイバ温度センサを新たに開発しました。

製品の特長

  1. 生産制御システムとの連係
    従来販売されている光ファイバ温度計測器と異なり、資源開発で使用される生産制御システムと容易に連係でき、温度測定から制御に至るまでの一連の生産工程の効率向上を実現します。
  2. 過酷な使用環境にも対応
    使用可能な温度範囲が- 40℃から+ 65℃までと広く、過酷な環境下でも安定した温度測定が可能です。また、消費電力は16W以下と少ないため、十分な電力が確保できない環境でも太陽光パネルや蓄電池などを電源として使用できます。
  3. 業界トップクラスの小型化を実現
    本体サイズを従来市販されている製品と比べて約4分の1とし、光ファイバ温度センサでは業界トップクラスの小型化を実現しました。また監視先を切り換える光スイッチを小型モジュール(最大16チャネル)とし、本体とともにラックに装着できます。

主な市場

非在来型資源開発の採掘現場

用途

油井など、資源開発時の地中温度計測

以上

※ 当社調べ

関連ページ

本件に関するお問い合わせ

トップ