無線通信規格ISA100.11aに準拠した多点温度伝送器「YTMX580」発売

2011年9月1日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、インダストリアル・オートメーション(IA)用無線通信規格ISA100.11aに準拠した多点温度伝送器「YTMX580(ワイティーエムエックス)」を9月2日から発売しますのでお知らせします。
 「YTMX580」は、IA用無線通信対応の温度伝送器として業界最多8点※1の信号入力が可能です。

多点温度伝送器「YTMX580」
多点温度伝送器「YTMX580」

開発の背景

 温度伝送器は、熱電対や測温抵抗体などの温度センサで測定した温度を電気信号に変換して、監視・制御システムに送信する計器です。温度伝送器の用途のひとつにプラントの反応炉、タンク、およびボイラなどの内部に複数の温度センサを据付けて温度を測定し、内部の温度分布を正確に把握する温度プロファイリングがあげられます。これまでの温度伝送器は入力点数が1点のものが主流を占めていたことから、温度プロファイリングのような高密度温度測定を行うためには、温度センサ数に応じて多数の伝送器を導入する必要がありました。多点入力の伝送器を用いることで伝送器の台数を減らして初期導入費用を抑えることができ、機器のメンテナンスの効率化も図れます。
 また、温度伝送器と監視・制御システム間の通信を無線にすることで、高所など従来配線が困難であった場所にも伝送器の設置が可能になり、増設も容易です。
 このたび発売する無線通信対応の多点温度伝送器「YTMX580」により、お客様は、トータルコストを抑えた温度測定が可能になります。

製品の特長

  1. 業界最多のチャネル数
    「YTMX580」1台に業界最多8個の温度センサを接続することができます。温度センサだけでなく、直流電圧、抵抗値、直流電流※2の入力も可能で、入力種類はチャネル毎に個別に設定することができます。監視・制御システムへの信号出力間隔は、3チャネルまでなら最短1秒間隔、4チャネル以上の場合、最短2秒間隔と高速です。
  2. 電池による電源供給
    伝送器から制御装置への信号出力の無線化と電池駆動により、導入時の配線作業を大幅に削減します。
    また、使用する電池ケースについては、当社のISA100.11a適合差圧・圧力伝送器EJX-Lシリーズ、温度伝送器YTA510と共通の電池ケースを採用しました。これらの無線製品を導入しているお客様は、保守部品の在庫管理を簡素化することができます。

主な市場

石油・天然ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理などプロセス製造業全般

用途

プロセス産業のタンク、乾燥炉、ボイラ、モータや、石油・天然ガス、化学プラントの分解炉、蒸留塔、反応炉などの温度測定

以上

※1 2011年9月1日現在 当社調べ
※2 シャント抵抗を使用

ISA100.11aについて

国際計測制御学会(ISA; International Society of Automation)のISA100委員会が策定し、2009年9月にISA規格として発行されたインダストリアル・オートメーション用無線通信規格です。今後、IEC(国際電気標準会議)のIECSC65Cサブ委員会に提案され国際標準化への活動が本格化します。
規格の特長として、高い信頼性、対応可能なアプリケーションが多様、ネットワークを拡張しやすい、FOUNDATION™フィールドバスなどの有線の通信規格との高い整合性があげられます。当社は、ISA100.11aを推進し、無線技術と既存の有線技術を有機的に統合したフィールド・デジタル・ネットワークを提案しています。お客様の理想のプラント操業の実現に貢献します。

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