組み込みコントローラ「eMbedded M@chine Controller e-RT3 」用「Linux対応CPUモジュール」発売のお知らせ

2008年8月26日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、半導体製造装置や電子部品・電子機器組立て装置などへの組み込みコントローラ「eMbedded M@chine Controller e-RT3 (イーアールティースリー)」用に、「Linux®(リナックス)※1対応CPUモジュール」を開発、9月24日から販売を開始しますので、お知らせします。

e-RT3

開発の背景

 近年、生産効率向上のために、半導体製造装置などの各種装置の制御において、機械制御に加え、データ演算機能、データ処理機能、装置間のシームレスなデータ交換機能などさまざまな機能が求められるようになっています。ネットワークや情報処理用のソフトウエアはパソコン上で稼動するため、これらの機能を実現するためには、装置に制御用の組み込みコントローラを実装した上に、情報処理用途でパソコンやデータ収集機器を外付けする必要がありました。これはスペースを多く取る上に外付け機器のドライバの違いなどからシステム構成が煩雑であるという課題がありました。
 このたび当社は、この課題を解決するためにパソコン用OSの一種であるLinuxに対応したCPUモジュールを当社の組み込みコントローラ「e-RT3」用に開発しました。そのため、このモジュールだけで装置の制御と情報処理が可能になります。
 Linuxは、ネットワーク、情報処理機能、高いセキュリティ機能、高性能、高信頼性などが評価されて、政府、自治体、企業などへの導入が年々増え、各業界から高い関心を集めているOSです。

製品の特長

  1. Linuxに対応
    ソフトリアルタイム性能を備えたLinuxカーネル2.6に対応したため、装置制御と情報処理の融合が可能になりました。また、Linuxに対応した豊富なアプリケーションを活用することが可能になり、汎用性が高く、高機能なアプリケーションを低コストで開発することができます。
  2. EPICSに対応
    EPICS(Experimental Physics and Industrial Control System)に対応しました。EPICSは、Linux上で動作し、加速器や望遠鏡など大規模実験装置や設備などを制御するシステムを開発するソフトウエア環境です。

主な市場

半導体製造装置、電子部品/電子機器組み立て装置、LCD製造装置、チップマウンタ、インサータ、プラスチック加工機など各種の自動機械メーカ物理学の研究施設

用途

各種自動機械・装置の組み込みコントローラとして使用

e-RT3について

 「e-RT3」は、半導体製造装置などの各種装置の制御で使用される代表的なリアルタイムOS※2であるVxWorks、NORTi(iTRON)、WindowsCE、OS-9に対応した組み込みコントローラです。2004年11月に「e-RT3」を発売し、2007年10月には、上位機種「e-RT3 2.0」を発売しました。「e-RT3 2.0」は、小型な筐体に高速プロセッサ(PowerPC 533MHz)と豊富な外部インターフェースの搭載によって、装置の小型化、高性能化および高速化を実現します。

以上

※1 Linux(リナックス)
無料で公開されているパソコン用OSのことです。なお、Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

※2 リアルタイムOS(real-time operating system)
求時間内に目的の処理を終えることを重視したOSのことです。パソコン用OSとは異なり、主に工作機械の制御装置に組み込まれます。

詳細は、こちら

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