上下水道事業では、インフラの老朽化、人口減少に伴う料金収入の減少、人材不足、そして自然災害への備えといった複合的な課題が深刻化しています。 これらの課題に対し、水インフラの耐震化、広域連携体制の構築、DX・AIの導入による効率化、ベテラン技術者からの技術継承など、多角的な取り組みが進められており、安全で持続可能な水環境の構築が期待されています。「YOKOGAWAは計測と制御と情報により持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、上下水道分野の課題解決に取り組んできました。 今後も、最新技術と新たな発想を融合させ、健全で持続的な水インフラの実現に向けた取り組みを一層推進してまいります。
近日開催予定イベント
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Event | 展示会 2025年10月29日 - 31日 2025広島水道展
詳細
海外での取り組み
長年にわたり国内市場で培った確かな技術と豊富な実績を活かし、JICAのODA事業を中心に、途上国における浄水場・下水処理場・配水管理・無収水対策・海水淡水化施設などに、最適なシステムを提供しています。
納入した設備を安定的に稼働させ続けるためには、万全な保守体制の構築が不可欠です。YOKOGAWAは、グローバルレスポンスセンターをはじめとする世界各地のサービスネットワークを通じて、さまざまな業種に納入した設備のメンテナンスを強力にサポートしています。
事例紹介
バングラデシュ人民共和国
プロジェクト名:
JICA有償資金協力事業 バングラデシュ人民共和国カルナフリ上水道整備事業(フェーズ 2)W-3-3 配水管理システム構築
契約先:
チョットグラム上下水道公社(Chittagong Water Supply and Sewerage Authority:CWASA)
対象地域名:
バングラデシュ人民共和国 チョットグラム管区 チョットグラム市
アプリケーション:
配水(漏水)管理(市内約70地点の流量、圧力データを収集)
製品:
SCADA、漏水管理システム、DMA(配水区域)遠方監視システム、電磁流量計、圧力伝送器
事業期間:
2017年~2023年
JICA(国際協力機構)の有償資金協力プロジェクト「カルナフリ上水道整備事業(フェーズ2)」の一環として、配水管理および漏水管理システムの構築工事を実施しました。
本事業は、バングラデシュ人民共和国第二の都市であるチョットグラム市において、安全な飲料水の供給体制を強化することを目的としており、漏水対策としての配水管理システムの導入が重要な柱となっています。
YOKOGAWAは、SCADA(監視制御)システム「FAST/TOOLS」および漏水管理システムを配水管理センターに設置し、市内約70地点の流量・圧力データを収集・分析することで、効率的な水供給と漏水の早期発見を可能にしました。
本プロジェクトは、YOKOGAWAにとって初のJICA水道案件における単独元請工事であり、国内水道事業で長年培ってきた実績とサービス体制が高く評価され、受注に至ったものです。
現地では、チョットグラム上下水道公社、施工管理を担うコンサルタント会社、建設会社、JICAなど、多様な関係者との協働が求められ、技術力に加え、柔軟な対応力と高いコミュニケーション能力が発揮されました。
本事業により、約200万人の市民に安全な水の供給が可能となり、生活環境の改善および経済活動の促進に寄与しています。
YOKOGAWAは今後も、持続可能な水資源管理とSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指し、世界各地での水インフラ整備に取り組んでまいります。
セネガル
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ウォーターPPP(Public Private Partnership)活動紹介
水道や下水道、工業用水道など水分野の公共施設を対象とした新しい官民連携のかたち
「測る力」と「つなぐ力」で水インフラ分野の課題解決に挑戦
我が国の上下水道事業は、技術職員数の減少、自然災害、インフラの老朽化、料金収入の減少等多くの課題に直面しており、事業基盤を強化するために、施設の円滑な運用と管理が不可欠です。
YOKOGAWAは上下水道事業に関するさまざまな課題の解決に向け、ウォーターPPPを通じて最新のDX技術と新たな運用アイディアを組み合わせ、お客様の効率的かつ持続可能な事業運営に貢献してまいります。
取り組み事例
小田原市高田浄水場再整備事業
事業内容
- 事業実施年度:令和4年7月開始
- 公称能力:50,000㎥/日
- 浄水処理方式:膜ろ過方式
YOKOGAWAの取り組み内容
- 設計建設JVにて中央監視設備および電気設備・自家発電設備・計装設備所掌
- 運転維持管理業務を担うSPCに出資
ドキュメント&ダウンロード
カタログ
- 上下水道ソリューション (34.7 MB)
動画
上下水道事業者の問題点と課題について横河の取り組みをご紹介します。
このたび、ライフ事業のビジョンを策定しました。
このビジョンには、ライフサイエンス関連の研究領域、バイオテック、医薬/食品の生産プロセス、水循環において、観察/計測した情報をより高度に連携し、その解析結果を活用した制御を自律的に行い、ヒトのインテリジェンスを有効活用できるプラットフォームを提供すること。
そして、お客様と共に、BIA(Bio Industrial Autonomy) の世界を実現していきたいという思いを込めています。
横河電機の分析計による上水処理システム
詳しくは >こちら をご覧ください。
ニュース
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プレスリリース | ソリューション&製品 2024年10月28日 センシンロボティクスとドローン関連サービスの販売提携
~世界各地のプラントやインフラの安全かつ効率的な点検に向けて~
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プレスリリース | 経営 2024年2月28日 インドの流量計メーカーAdept Fluidyneを買収
~YOKOGAWA技術を現地生産で提供可能に~
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トピックス 2022年12月16日 水セキュリティの先進的な取り組みと透明性が評価され、CDPから3度目のAスコアを獲得
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プレスリリース | 研究開発 2022年3月25日 再生水の飲用利用に向けて、米国での下水処理施設の運転を最適化する実証試験に成功
~米国再生水学会より「変革をもたらすイノベーション」賞を受賞~
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プレスリリース | 受注 2022年3月18日 【横河ソリューションサービス】浄・配水施設の運転支援とシミュレータを活用した人材育成手法について大阪市水道局と共同研究を開始
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
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