横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

Vol.49 No.2 (2005)

通信測定特集号

計測事業の技術開発戦略 (PDF:64KB/3ページ)

  • 吉 田 隆 *1

*1執行役員 通信・測定器事業部長


ディジタルオシロスコープDL9000シリーズ (PDF:176KB/4ページ)

  • 杉 原 吉 信 *1
  • 竹 澤 茂 *1
  • 加 藤 誠 児 *1
  • 森 田 和 則 *1

*1通信・測定器事業部 第2開発PJTセンター

周波数帯域最大1.5 GHz,最高サンプリングレート10 GS/s,最大レコード長6.25 M ワードの4 チャンネルディジタルオシロスコープDL9000シリーズを開発した。この製品は,高い波形表示性能,波形解析機能と小型軽量を特長とする。特徴的な機能として,ヒストリ波形の重ね書きと同等の画像を継続的に表示する「強化したアキュムレート機能」を実装している。アキュムレート時は,最大で1 秒当り450 M サンプル点を収集,描画するデータ処理能力を持つ。


光ファイバの敷設・保守用新型OTDR AQ7260シリーズ (PDF:405KB/4ページ)

  • 佐 藤 泰 史 *1
  • 江 間 伸 明 *2
  • 播 磨 洋 介 *2
  • 佐 藤 直 人 *2

*1通信・測定器事業部 第4開発PJTセンター
*2通信・測定器事業部 第4開発PJTセンター(浜松)

OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)は,光ファイバ通信網における光ファイバの破断点や接続点を位置(距離)情報と共に測定・表示する測定器である。 近年のFTTH(Fiber to the Home)などの拡大に伴い,短距離ネットワークにおける破断点や接続点の正確な位置の把握の必要性が増してきた。この要求に対し,最高分解能を5cm に高めたOTDR を開発した。また,新たな測定アプリケーションとして,通信回線で使用される波長(1310/1550 nm)とは異なる波長(1650 nm)による活線測定技術について紹介する。


光ファイバの敷設・保守用携帯型光パワーメータAQ2160シリーズと光源AQ4270 (PDF:245KB/4ページ)

  • 飯 田 力 弘 *1
  • 大 木 一 弘 *1

*1通信・測定器事業部 第4開発PJTセンター(浜松)

光ファイバの敷設・保守(I&M:Installation & Maintenance)市場に向けた,携帯型光パワーメータAQ2160シリーズとLD光源AQ4270を開発した。機能,性能と共に,フィールドユースで重要となる小型,低消費電力,耐衝撃性に優れている。AQ2160-01は850 nm/1310 nm/1550 nmの3波長対応の安価,単機能形であり,AQ2160-02は750 nm~1700 nmの波長範囲で高い確度を持つと共に,メモリ機能など高い機能性を備えた製品である。 AQ4270-01 は1310 nm/1550 nm の2 波長のFP-LD(Fabry-Perot Laser Diode)を搭載し,高い安定度を実現している。


小型・広帯域波長可変レーザ光源AQ2200-136TLS モジュール (PDF:187KB/4ページ)

  • 田 中 康 寛 *1
  • 宮 木 將 介 *1
  • 豊 田 誠 司 *1
  • 富 田 一 郎 *1

*1通信・測定器事業部 第4開発PJTセンター(浜松)

AQ2200 マルチアプリケーションテストシステム(MATS)のプラグインモジュールとして,小型,波長可変範囲200 nm(1440 ~ 1640 nm),最大光出力+ 7 dBm 以上の広帯域波長可変レーザ光源AQ2200-136TLS(Tunable Laser Source)を開発した。本器はAQ2200 シリーズ光センサやAQ6317B/C 光スペクトラムアナライザと組み合わせることで,外付けPC無しで光デバイスの波長依存性損失(WDL)の測定が出来る。本稿では,その特長や構造について述べる。


小型10 Gbit/sビット誤り率測定器AP9945, AQ2200-601 (PDF:140KB/4ページ)

  • 大 利 賢 治 *1
  • 遠 山 晃 *2
  • 鈴 木 和 幸 *1
  • 堤 成 一 *1
  • 柳 澤 幸 樹 *1

*1通信・測定器事業部 第1開発PJTセンター
*2CMK本部 フォトニクスデバイス事業センター 第3技術部

近年,通信ネットワークの高速化/大容量化に伴い,基幹系ばかりでなくアクセス系やLAN等にも10 Gbit/sクラスの高速光通信方式が普及しようとしている。それに伴い,10 Gbit/s伝送に使われるデバイスやモジュールの開発も進んでおり,価格競争も非常に激しくなっている。このような状況で,それらデバイスやモジュールの検査に必要なBERT(Bit Error Rate Tester)にも低価格化が望まれている。我々は,光トランシーバの生産用に的を絞り,そこで必須な機能および性能を見極め製品仕様を検討した。その結果,DATA出力に対して振幅,クロスポイントおよび電圧オフセットが可変可能で,かつCDR(Clock and Data Recovery)機能を内蔵した小型で低価格なプラグインモジュール型とポータブル型の10 Gbit/s BERT2 機種を開発した。


QoS モニタシステムGigabit QoSプローブIQ2000 (PDF:254KB/4ページ)

  • 永 田 和 生 *1
  • 佐 原 浩 二 *1
  • 関 戸 孝 *1
  • 佐 藤 弘 之 *1

*1通信・測定器事業部 第4開発PJTセンター

インターネット上のIP電話やストリーミングサービス等のリアルタイムアプリケーションの普及に伴い,ネットワークのサービス品質(QoS:Quality of Service)がますます重要となってきている。QoSモニタシステムは,QoS の評価・常時監視を目的とし,ネットワークのエンド-エンドに設置した複数のQoS プローブによりユーザの実パケットをパッシブ測定し,QoSマネージャに転送・収集,解析することで,片方向ずつの伝送遅延,遅延揺らぎ,パケットロス,帯域(スループット),R値等を求める。今回,Gigabitイーサネットにも対応したGigabit QoS プローブを追加開発した。これにより,バックボーン系,ストリーミングサーバ系の高速ネットワークも含めた監視・測定が可能となる。本プローブは,1000Base-Tと1000Base-LX/SX(GBIC)のメタル/光の両測定ポートを有し,またパッシブ測定のみではなくテストパケット発生によりアクティブ測定も可能とする。


W-CDMA/GSM デュアル端末対応携帯電話機テスタVC200シリーズ (PDF:103KB/4ページ)

  • 石 津 哲 *1
  • 戸 田 秀 之 *1
  • 中 馬 秀 尋 *1
  • 木 村 徹 *1

*1通信・測定器事業部 第3開発PJTセンター

Wideband-Code Division Multiple Access(W-CDMA)/ Global System for Mobile communications(GSM)携帯電話機をテストするVC200シリーズを開発した。本器は1台でW-CDMA/GSMデュアル端末のテストを可能とし,また1度の試験でW-CDMAからGSMまで連続して試験が可能な簡易型テスタである。簡便な操作で携帯電話機の呼接続試験,音声通話試験,無線特性試験を行うことが可能であり,サービスショップでの故障診断や製造ラインにおける最終検査の利用に適している。


広帯域ディジタル変調信号の発生と解析VB8300/VN7100 (PDF:76KB/4ページ)

  • 小 柳 伸 男 *1
  • 岩 岡 満 *1
  • 矢 澤 健 一 *1
  • 横 平 貫 志 *1

*1通信・測定器事業部 第3開発PJTセンター

次世代無線通信において必要となる広帯域変調信号の発生,解析に対応可能なベースバンド信号発生器VB8300(VectorCreator™)と広帯域変調アナライザVN7100(VectorExplorer™)を開発した。VB8300は最大クロックレート300 MS/s,D/A分解能14ビット,多チャネル(最大8 ch),ロングメモリ(最大128 Mポイント/ch)と共に,シーケンス機能,ノイズ加算機能,アナログ加算機能などを備えている。VN7100は84 MHz~6.2GHzのRF入力周波数に対応し,最大168 MHzの解析帯域幅とロングメモリを備え,変調精度をはじめとした様々な解析を行うことができる。本稿では,その概要とアプリケーションについて述べる。


リアルタイム・プラント・ネットワーク・システムVnet/IP (PDF:102KB/4ページ)

  • 出 町 公 二 *1
  • 赤 羽 国 治 *1
  • 中 島 剛 *1
  • 横 井 豊 明 *1

*1IA事業部 システム事業センター 第1技術部

Vnet/IP は,1 Gbps のイーサネットをベースとしたプロセス・オートメーション用のリアルタイム・プラント・ネットワーク・システムである。UDP プロトコル上に,プロセスオートメーションに最適化したトランスポートプロトコルを実装し,実時間性,高信頼性,オープン性を同時に実現している。今後,CENTUMの基幹ネットワークとして使用すると共に,IEC の国際標準として提案している。



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