横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

Vol.48 No.1 (2004)

フィールド機器特集号

フロントランナー時代のコーポレート技術開発戦略(PDF: 32KB / 3ページ)

  • 永 島 晃 *1

*1取締役専務執行役員技術開発本部長


ユビキタス情報社会への貢献(PDF: 200KB / 6ページ)

  • 永 島 晃 *1

*1取締役専務執行役員技術開発本部長

“ユビキタス”がユビキタスに氾濫している。“ユビキタス”は家庭や街での我々の行動を大きく変える可能性を秘めている。横河電機はこのユビキタスイニシアティブを宣言して,この“ユビキタス”のフィールドでの積極的活用を強力に推進していく。


フィールド機器の技術展望(PDF: 25KB / 2ページ)

  • 阿 賀 敏 夫 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部PMK部

フィールド機器は現在,歴史的にみて,その役割の重要性が飛躍的に増大するという一つの分岐点に来ている。産業のマザーツールであるフィールド機器の発展に,今後とも大きな期待が持たれていることは間違いない。本稿ではフィールド機器の今後の技術展望を述べる。


新差圧・圧力伝送器 DPharp EJX シリーズ(PDF: 195KB / 6ページ)

  • 石 川 環 *1
  • 尾土平  テツ *1
  • 新 国 雅 章 *1
  • 小 山 越太郎 *1
  • 津 曲 哲 郎 *1
  • 浅 田 龍 造 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部第2技術部

市場で好評を得ている差圧・圧力伝送器DPharp EJAシリーズに加え,マルチセンシング機能を持つEJXシ リーズを新たに開発した。第1の特長は,1つのセンサから差圧を出力するだけでなくライン圧力(静圧)も検知 できるマルチセンシング機能で,これによって圧力計を不要とすることもでき,プラントにおけるコスト削減 にも寄与する。第2 として,長期安定性に優れたシリコンレゾナントセンサを搭載し,EJA で培った高品質と 高信頼性をさらに向上させるとともに,応答速度を飛躍的に速め,より軽量化した。第3 に,見易く設計され た内蔵指示計,充実した診断機能および保守機能は,顧客に利便性をもたらす。
耐圧防爆,本安防爆,安全規格,EC 指令をはじめ,様々な規格に適合し,BRAIN,FOUNDATION Fieldbus の 通信プロトコルを備え,ダイアフラムシール形,ねじ込み形圧力伝送器,差圧式質量流量伝送器などのファミ リー機種をラインナップし,幅広いアプリケーションに対応できる。


新電磁流量計ADMAG AXF シリーズ(PDF: 402KB / 6ページ)

  • 吉 川 修 *1
  • 宿 谷 憲 弘 *1
  • 田 中 俊 行 *1
  • 田 邊 誠 司 *1
  • 新 井 崇 *1
  • 太 田 博 信 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部 第3技術部

世界初の電極絶縁物付着診断をはじめ,幅広いアプリケーション機能を搭載した新電磁流量計ADMAG AXFシリーズを開発した。
本稿では,磁気回路のシミュレーションによる直線性改善と個体差低減を実現,絶縁物付着診断,アラーム発生時の処置を示す表示器など,新機能,性能向上技術等その原理,開発手法を紹介する。


温度計内蔵形渦流量計“digitalYEWFLO Multivariable Type”(PDF: 270KB / 4ペ

  • 和久井 秀 一 *1
  • 和 田 正 巳 *1
  • 吉 岡 貴 *1
  • 安藤 哲男 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部第1技術部

当社独自の信号処理技術であるSSP(Spectral Signal Processing)を搭載した渦流量計digitalYEWFLOは,2001 年の発売以来,現在まで順調に出荷台数を伸ばすと共に,フィールドでの実績を重ねてきた。この度,digitalYEWFLOの高精度・高信頼性を継承し,更なる機能の向上・拡張を図ることにより,世界初の2 線式温度計内蔵形渦流量計digitalYEWFLO Multivariable type(マルチバリアブルタイプ)を開発した。
Multivariable typeとは,流量センサ内部に温度センサを内蔵し,流量の測定に加えて,流体温度の測定や,スチームの質量流量演算に代表される温度測定データを用いた各種補正演算等のマルチセンシング機能を実現した製品である。本稿では,digitalYEWFLO Multivariable typeの構造・機能・特長について,ユーザの実プラントにおける実証試験のデータを交えて紹介する。


超音波流量計US350(PDF: 244KB / 4ページ)

  • 福 原 聡 *1
  • 片 岡 明 *1
  • 請 園 信 博 *1
  • 関 口 敏 夫 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部第1技術部

伝搬時間差方式のクランプオン型液体用超音波流量計US350を開発した。信号処理に相関法を用い,相関値を正確に求めるためにヒルベルト変換を利用した。この相関法の採用により,気泡や混入物の存在下でも安定した流量計測を可能にした。また,個々のトランスデューサの特性に関する情報をセンサROMに持たせることにより,設置時のゼロ点調整を不要とした。さらに,最大4チャンネル(4測線2出力)の測定が可能で,チャンネル間の絶対値,加算/減算,平均値を任意に割り当て,仮想チャンネルから出力可能としている。


差圧伝送器の導圧管詰まり診断(PDF: 258KB / 4ページ)

  • 宮 地 宣 夫 *1
  • 薗 田 薫 *2
  • 赤 堀 秀 雄 *2

*1制御プロダクトフィールド機器事業部第2技術部
*2制御プロダクトフィールド機器事業部PMK部

オリフィス式の流量計は,故障が少なく安定性した流量測定が可能なフィールド流量計として実績を上げてきた。一方,オリフィスから圧力を伝送器に伝える導圧管は,環境変化によって流体の凝固や異物堆積で詰まりを発生することがある。導圧管の詰まりは,圧力の伝播時定数を増加させプロセス流量制御に支障をきたすばかりでなく,詰まりが進行すれば制御の安全性に関わることになる。この課題のソリューションを得るために,当社のPRM(Plant Resource Management)パッケージ上に導圧管詰まり診断ツールを搭載し,EJAフィールドバス付き伝送器から差圧信号を受けてオンライン導圧管詰まり診断を行うシステムを開発した。パイプラインの流れは乱流であり,オリフィスからの圧力信号にはランダム揺動成分が含まれる。
本方式は,導圧管の詰まりによって発生する揺動の変化を統計的に処理して,詰まっている状態と正常な状態を比較判定するシステムである。このシステムを活用することにより,導圧管詰まりのメインテナンスコストの削減に役立てることができる。


フィールドバス対応フィールド機器の現状と将来(PDF: 225KB / 4ページ)

  • 齋 藤 洋 二 *1
  • 高 橋 誠一郎 *1
  • 橋 住 和 広 *1
  • 落合覚 *1

*1制御プロダクトフィールド機器事業部第1技術部

当社では1998年に初のFOUNDATIONフィールドバスの登録機器をリリースし,それ以降フィールド機器の持つインテリジェンスを最大限に引き出すために,性能の向上や使い易さの向上に努めてきた。本稿では,最近リリースされたフィールドバス機器におけるトピックスとして,1)ソフトウエアダウンロード機能の追加,2)フィールド機器の低消費電力化とファンクションブロックの実行時間の高速化,3)バルブポジショナとPCツールを組み合わせたバルブ診断機能の追加を報告し,フィールドバスがユーザにもたらすものとは何かを論じる。また,今後のフィールドバス機器開発の方向性も併せて紹介する。


パケット逆探知システムPAFFI™(PDF: 72KB / 2ページ)

  • 梅 澤 昭 生 *1

*1技術開発本部セキュリティプロジェクトセンター

近年のネットワーク回線の大容量化に伴い,DoS(サービス不能攻撃)やワームなどによるネットワーク攻撃が急増している。攻撃による対外サービス停止や内部ネットワーク麻痺,あるいは踏み台としての他者攻撃は,直接・間接的に大きな損失となりうる。さらに,検知後の素早い対策が求められてきている。2003年1月のSQL Slammer騒動以来,UDPパケットを使ったソースアドレス詐称タイプの不正アクセスが流行する可能性が高まったと言われている。
当社では,ソースアドレスが偽装されたパケットでも,実際にパケットが通過してきた経路を追跡することができるパケット逆探知システムPAFFI(パフィー)を開発した。また,PAFFIの簡易版としてIP トレースバック技術を実環境で確認していただくために,Petit PAFFI(プチパフィー)を開発した。後述のサイトからダウンロードして,無償で使うことができる。本稿ではPAFFIとPetit PAFFI,およびその手法であるIPトレースバック技術を紹介する。



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