2007年横河技報[Vol.51 No.4]

No.4 通信・測定器特集

測定要素技術開発の取り組み (PDF:251KB/2ページ)

  • 中條 孝一 *1

*1 通信・測定器事業部 要素技術開発センター

測定器の開発にあたって,その中でも特にコアとなる技術は先行的に獲得する必要がある。市場ニーズに応える測定ソリューションを提供するために,取り組んでいる測定要素技術開発の最近の状況について述べる。


プレシジョンパワーアナライザWT3000 の高調波電流/フリッカ測定機能 (PDF:251KB/4ページ)

  • 岩瀬 久 *1
  • 伊東 修 *1
  • 塩田 敏昭 *1
  • 木村 武志 *1

*1 通信・測定器事業部 基本計測開発センター

世界最高クラスの電力測定確度を持つプレシジョンパワーアナライザWT3000に,高調波電流/フリッカ測定機能を追加した。同時に高調波電流/フリッカ測定用PCソフトウエアも開発し,このPCソフトウエアとWT3000 で,高調波電流規格IEC61000-3-2,電圧変動/フリッカ規格IEC61000-3-3適合性評価試験に対応できる。これにより,電気機器の開発評価において,高精度の消費電力測定から高調波電流,フリッカ測定まで1台で行える。本稿では,高調波電流規格と電圧変動/ フリッカ規格の概要と,WT3000 での測定原理およびPC ソフトウエアについて述べる。


マルチチャネルソースメジャーユニットGS820 (PDF:254KB/4ページ)

  • 桑原 孝 *1
  • 本間 雅美 *1
  • 坂巻 康雄 *1
  • 後藤 拓 *1

*1 通信・測定器事業部 基本計測開発センター

当社は半導体・電子部品市場向けに,電圧・電流の発生および測定が可能なソースメジャーユニットGS610を既に発売しており,好評を得ている。今回,GSシリーズの第2弾としてマルチチャネルソースメジャーユニットGS820 を開発した。GS610 は1 チャネルであるが,今回開発したGS820 は2 チャンネルを搭載しており,ピン数や機能の多い半導体の評価にも対応できる。更に,マスター・スレーブ接続により,最大10チャネルまで拡張することが可能である。また,テストスピードは業界最高水準であるため,生産ラインのテスト時間を大幅に短縮することができる。


ミックスドシグナルオシロスコープDL9700/DL9500 シリーズ (PDF:293KB/4ページ)

  • 堀内 仁 *1
  • 清水 真 *1
  • 薬袋 正和 *1
  • 加藤 誠児 *1

*1 通信・測定器事業部 高周波計測開発センター

ロジック入力信号最大32ビット,ロジック入力最高トグル周波数250 MHz,アナログ入力周波数帯域最大1.0GHz,最高サンプリング周波数 5 GS/s,最大レコード長6.25 M ワードのミックスドシグナルオシロスコープDL9700/DL9500シリーズを開発した。この製品は,アナログ/ロジック入力とも高サンプリングレートとロングメモリを活かし,高速波形表示性能と高度な波形解析機能を実現し,組み込み機器開発におけるアナログ/ロジック信号協調解析に最適な開発環境を提供する。


RF デバイス評価用信号発生器・信号解析器SHFS&SHFM (PDF:285KB/4ページ)

  • 中込 勝 *1
  • 鴨下 友幸 *1
  • 白鳥 良治 *1
  • 田中 竜太 *1

*1 通信・測定器事業部 高周波計測開発センター

RF(Radio Frequency)デバイス評価市場をターゲットに信号発生器SHFSと信号解析器SHFMを開発した。出力レベル制御に電子式ステップアッテネータを採用することで,高信頼性と高速レベル切り替えを可能とした。また,YTO(YIG Tuned Oscillator)を用いた高速切り替え可能なPLL(Phase Locked Loop)を開発して,高純度信号発生と高速周波数切り替えを両立した。SHFSでは直交変調器を自社開発することで,最大6 GHzの周波数でデジタル変調の帯域200 MHz(代表値)を実現した。SHFM では周波数変換後をデジタル化してレベル測定の機差を少なくした。また,30 MHz帯域の中間周波数(IF)出力を備えることで,外部のデジタイザによる変調解析に対応した。


ワイヤレスコミュニケーションテスタ VC3300 (PDF:303KB/4ページ)

  • 石津 哲 *1
  • 寺井 健二 *2
  • 林 康二 *3
  • 杉谷 邦明 *1

*1 通信・測定器事業部 高周波計測開発センター
*2 通信・測定器事業部 要素技術開発センタープラットフォーム技術統括
*3 通信・測定器事業部 要素技術開発センタープラットフォーム技術統括

携帯電話機の生産ライン用テストに特化したワイヤレスコミュニケーションテスタVC 3 3 0 0 を開発した。VC3300は低価格化,小型軽量化を実現しながら,その測定確度やテストスピードは従来のハイエンドテスタに匹敵する製品である。この優れたコストパフォーマンスを実現するために,ハードウエアの規模を抑制しながら必要な機能・性能を実現する独自技術を駆使した。また,生産ラインで連続使用されることを想定し,信頼性にも留意して設計した。


XFP 準拠10 Gbit/s 光トランシーバ用インタフェースAQ2200-641および1×16 チャネル光スイッチAQ2200-412 (PDF:423KB/4ページ)

  • 岩崎 隆志 *1
  • 中村 幸弘 *1
  • 鈴木 和幸 *1

*1 通信・測定器事業部 光通信計測開発センター

FTTH(Fiber To The Home)の拡大やNGN(Next Generation Network)への取り組みにより,通信用光デバイスの需要が回復している。AQ2200シリーズマルチアプリケーションテストシステムの新しいモジュールとして,XFP(10 Gigabit Small Form-factor Pluggable Transceiver)準拠10 Gbit/s 光トランシーバ用インタフェース,および1×16チャネル光スイッチを開発し,光デバイスの測定ソリューションを強化した。本稿では新しいモジュールの技術紹介と,そのモジュールを用いた各種光デバイスの測定ソリューション例を紹介する。


長波長帯域光スペクトラムアナライザAQ6375 (PDF:440KB/4ページ)

  • 森 徹 *1
  • 石原 元太郎 *1
  • 金子 力 *1
  • 堀口 篤 *1

*1 通信・測定器事業部 光通信計測開発センター

測定波長範囲1.2~2.4 μmを高い波長分解能で高速に測定できる,分散分光方式のデスクトップ型光スペクトラムアナライザAQ6375を開発した。従来,この波長域は単体の分光器を用いた大掛かりなスペクトラム測定システムが一般的であり,通信波長帯域で普及しているデスクトップ型光スペクトラムアナライザのこの分野での実現が望まれていた。環境および医療分野で重要なCO2,NOX,H2Oの強い光吸収が波長2 μm前後に存在し,近赤外半導体レーザを用いたレーザ吸収分光法による高感度な計測装置が普及し始めている。AQ6375光スペクトラムアナライザはこの分野で用いられる近赤外半導体レーザ等の光スペクトラムを,高分解能かつ高速に測定できると共に操作性およびメンテナンス性に優れており,近赤外半導体レーザの性能向上や普及に貢献できると考えている。


40 Gbit/s 次世代光IPトランスポートアナライザNX4000 (PDF:263KB/4ページ)

  • 柳澤 幸樹 *1
  • 大利 賢治 *1
  • 小俣 浩 *1
  • 佐藤 弘之 *2

*1 通信・測定器事業部 光通信計測開発センター
*2 通信・測定器事業部 グローバルマーケティングセンター

NGN(Next Generation Network)構築の基盤となる次世代光トランスポートネットワークにおいて,40 Gbit/sクラスの超高速・大容量波長分割多重伝送(DWDM)システムの商用展開が始まろうとしている。40 G WDM 伝送では,長距離伝送の実現,急増するパケットデータへの対応,伝送効率向上と経済性のため,様々なテクノロジーが開発され多様化するサービスへの適合性実験が行われている。次世代光トランスポートシステムの評価において,SONET/SDH 測定器による基本的な試験に加えて,光位相変調方式やEthernet の新カプセル方式,拡張FEC への対応など,新たなOTN(Optical Transport Network)試験ニーズに対応した40 Gbit/s 次世代光IP トランスポートアナライザを開発した。


測定器の新しい総合保証サービス“ベストコンディションプラン” (PDF:343KB/4ページ)

  • 山本 保 *1
  • 上市 市蔵 *2
  • 島沢 良仁 *3
  • 水岡 健二 *1

*1 通信・測定器事業部 サービスセンター
*2 技術企画本部 購買企画センター
*3 通信・測定器事業部 品質保証部

ベストコンディションプランは,「お使いいただいている測定器をいつも最適な状態でご使用いただくため」の高品質サービスである。定期校正,自社製品を熟知している強みを活かした予防保全,測定器管理の煩わしさからユーザーを解放するために,電子メールを使った校正予告案内通知,測定器のピックアップ(集荷・梱包),代替品提供までをパッケージ化した当事業部製品を対象とした新しい総合保証サービスである。


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