2005年横河技報[Vol.49 No.4]

安全システム特集号

国際規格IEC61508 に適合した安全システム (PDF:211KB/4ページ)

  • 赤井 創 *1

*1 IA事業部システム事業センター安全システム部

当社の安全システムProSafe-RS は,安全関連系に関する国際規格IEC61508 に適合すべく開発された。その適合性は第3 者認証機関によって認証されている。この国際規格はリスク管理をベースとしたものであり,プ ロセス産業分野では世界に広く普及し,そのプラントの安全に役立てられている。ここでは,本特集号での各 技術説明への導入として,国際規格IEC61508の骨子とリスク管理の概念,及び規格が求める安全システムの要件を述べる。


安全システムビジネスの現状と展望(PDF:24KB/2ページ)

  • 安藤 忠明 *1

*1 IA事業部システム事業センター 安全システム部

世界的なエネルギー需要の増加と産業事故に対するビジネスリスク増大のため,プラントの安全を守る安全システムへの要求はますます高まっており,安全システムの世界市場は高成長を続けている。またそれに伴い,ユーザからはSafetyの観点だけでなく,操作・監視機能を含めてDCSなど他のシステムとより密接で使い易い システムへの要求が発生しており,これがProSafe-RSの開発に至る背景となっている。本稿では,こうした背 景を踏まえながら将来の安全システムの展望についても述べる。


安全システムProSafe-RS のねらいと特長(PDF:60KB/4ページ)

  • 西田 純 *1

*1 IA事業部システム事業センター安全システム部

国際安全規格IEC61508 の安全度SIL3 レベルに適合したシステム製品ProSafe-RS を開発した。本製品は,単独で安全計装に使用可能な各種条件を満たしているだけでなく,当社のプロセス制御システムCENTUM CS 3000との強い親和性をもち,プロセス・プラントをトータルで設計するユーザに対して,柔軟かつ統合されたトータルソリューションのためのプラットフォームを提供する。本稿では,ProSafe-RS のねらいと特長を概観する。


ProSafe-RS 安全システム生成・保守機能 (PDF:152KB/4ページ)

  • 佐藤 正仁*1
  • 桑谷 資一 *2

*1IA事業部システム事業センター第2技術部
*2 IA事業部システム事業センタープラットホーム開発部

安全計装システム(Safety Instrumented System:SIS)の中核をなす当社の安全システム ProSafe-RS のシステム生成及び保守のためのパッケージを開発した。安全システム生成機能は,安全計装の分野で標準となっている国際標準規格IEC61131-3のファンクションブロック及びラダーを使ってアプリケーションロジック(ロジックソルバ)を正確に,かつ,効率良く作成する仕組みを持っている。保守機能は,CENTUM CS 3000 HISから安全機能を損なうことなく,容易に保守点検作業が実行できる“メンテナンスオーバライド”機能を有している。また,保守機能には,異常発生時に安全コントローラ(SCS)の状態をオペレータに的確にレポートし,機器やプロセスの異常が致命的になる前に通知し,更には万一の場合の故障やプロセスのシャットダウンにおいて,その復旧を迅速に行うことができる仕組みも併せ持っている。


セーフティコントロールステーションにおける安全テクノロジー(PDF:80KB/4ページ)

  • 江守 敏幸 *1

*1 IA事業部システム事業センター第2技術部

当社は,機能安全の国際規格IEC61508で定義される安全度水準SIL3レベルに適合した安全システムProSafe- RSを開発し,ドイツの認証機関TUVによる認証を取得した。セーフティコントロールステーション(SCS)は,ProSafe-RSの中核となる安全コントローラである。本稿では,SCSにおいて,SIL3の安全性を保証するために採用している安全機能と非安全機能間の干渉防御,安全通信など,いくつかのテクノロジーを紹介する。


ProSafe-RS ハードウエアの特徴(PDF:65KB/4ページ)

  • 山城 靖彦 *1

*1 IA事業部システム事業センター安全システム部

当社の安全システムProSafe-RSを構成するハードウエアは,SIL3という高い安全度水準をシングル及び冗長化の両方のモジュール構成で実現している。ハードウエアは市場で大きな実績のあるCENTUM CS 3000の高い信頼性技術と資産をベースに,機能安全規格IEC61508で規定されている種々の安全設計要求事項をクリアした設計となっている。特に今回の開発では,マイクロプロセッサの二重化技術を,CPUモジュールだけでなく I/O モジュールにも適用することで,シングル及び冗長化の両方の構成でSIL3 を実現した。


安全規格IEC61508 適合差圧伝送器EJX(PDF:77KB/4ページ)

  • 薗田 薫 *1

*1 IA事業部プロダクト事業センターフィールド機器 PMK部

石油等のプロセスオートメーションのプラントの操業において,事故を未然に防ぐことは重要な項目として長年に亘って取り組まれており,プロセスに直接取り付けられるフィールド機器をより安全なものとして提供することは,機器ベンダーにおいて大きな命題であった。当社は,この命題を開発の大きな柱として,長年に亘り,差圧伝送器を始めとするフィールド機器を提供してきた。一方,システムとして事故を未然に防ぐ仕組みである安全計装システムは,プラントで発生した過去の災害を反省した上で定められ,現在IEC規格として広く採用されている。本稿では,このIEC 規格に適合した差圧伝送器EJX の特長や機能について述べる。


化学プラントにおける安全システムProSafe-RS の適用事例 (PDF:95KB/4ページ)

  • 五十嵐 英樹*1
  • 青山 貴征*2
  • 内田 盛康*3

*1 IA事業部システム事業センター安全システム部
*2 三菱化学エンジニアリング株式会社メンテナンス技術センター
*3 千代田化工建設株式会社制御電気システム設計センター

三菱化学株式会社殿では,千代田化工建設株式会社殿を契約先として,分解炉の増設を実施した。その増設において,緊急遮断装置に当社のプロセス用統合型安全計装システムProSafe-RSを導入した。ProSafe-RSは,国際安全規格IEC61508の安全度水準SIL3 の認証を受けた国産初のプロセス向け安全システムである。今回のプロジェクトでは,このProSafe-RSの特長を活かし,高安全性と高稼働率を兼ね備えた緊急遮断システムを構築した。また,同設備の制御システムに導入された当社の統合生産制御システムCENTUM CS 3000 R3との統合オペレーションを可能とし,緊急遮断装置の監視・操作機能の飛躍的な向上を行った。本稿では,この分解炉の緊急遮断装置に導入されたProSafe-RSシステムを含む全システムの構成と特長を詳説する。


IP ネットワーク試験器AE5511トラフィックテスターPro(PDF:144KB/4ページ)

  • 平岡 伸之*1
  • 福田 吉展*1
  • 川手 広介*1
  • 長嶋 繁 *1

*1 通信測定器事業部 第4開発PJTセンター

IPネットワーク試験器は,IPデータを発生し受信解析することで,IPネットワークのノードとして構成されるスイッチやルータ等の通信機器の性能確認,及びそれらを構成するネットワークを通じて,エンドーエンドや中継伝送区間での性能評価を行うために使用される測定器である。当社では,AE5511トラフィックテスターPro として各種の多ポートインタフェースユニットを揃え,IP ネットワーク試験の幅広い測定ニーズに柔軟に対応できる測定器を開発した。WindowsベースのGUI (Graphical User Interface)ソフトウエアにより,マルチユーザ,マルチインタフェース対応を実現している。本稿では,AE5511トラフィックテスターProの基本構成および本器によるQoS(Quality of Service)試験,高精度フルワイヤーレート測定への対応について解説する


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