2003年横河技報[Vol.47 No.4]

インダストリーソリューション特集号

プラント情報管理システムExaquantumと新しい技術の展開(PDF: 33KB / 4ページ)

  • 岸 本 尚 弥 *1
  • 枡 田 健 悦 *2

*1システム事業部IAソリューションセンター
*2システム事業部PCSセンター第2技術部

Exaquantumは,MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)のコアコンポーネントであるPIMS(Plant Information Management System)ソフトウエアパッケージである。Exaquantumは単なるプラント情報のヒストリアン(Historian)ではなく,利用者側で情報を自由に流用するEUC(End User Computing)に対応できるPIMSである。Web クライアントのサポートにより,リモートアクセス,さらにクライアントのThinクライアント化などの市場ニーズを取り入れた。新規の海外JOBでは,制御システム(PCS:Process Control System)と企業情報システムの橋渡しを行うPIMSの提案が必須条件になっており,多くの大型プロジェクトでExaquantumが採用され始めている。


Exaquantum 設備傾向分析パッケージとその応用事例(PDF: 401KB / 4ページ)

  • 渡 辺 恒 *1
  • 福 沢 充 孝 *2

*1システム事業部IAソリューションセンター
*2技術開発本部SOL研究所計測制御研究室

設備傾向分析パッケージは,Exaquantum/PIMS(サーバ)に蓄積された過去の運転実績データを基にプロセスや設備の状態をグラフ化するソフトウェアパッケージである。この機能により,生産設備の傾向を視覚的,かつ数値的に把握することが容易になり,日常行う設備保全業務の支援,運転管理の効率化が可能である。更には,蓄積データの有効活用により,エネルギー低減,コスト低減に大きく寄与できる。


Exapilot のユーザアプリケーション工程部品(PDF: 186KB / 4ページ)

  • 佐 藤 恵 二 *1
  • 松 野 卓 哉 *1

*1システム事業部PCSセンター第2技術部

近年のIT技術の目覚しい進化によって,製造業にも急激にオープン化,ネットワーク化の波が押し寄せてきた。しかし,IT技術によりシステム間のデータは結合されたものの,グローバルレベルでの競争に勝ち残るには,システム間のより密な連携によってデータの戦略的な情報への加工,更には“人とシステムの役割分担の変革”が必要と思われる。
これを実現するために,運転効率向上支援パッケージExapilotに,VBスクリプト工程部品とユーザアプリケーション工程部品を新たに加えた。VBスクリプトにてユーザ自身が工程部品を作成することが可能となった。これにより,他システムとの連携が容易になり,Exapilotは運転支援コラボレーションの中核を担うソフトウエアへと進化を遂げた。運転支援コラボレーションの一例として予知予測システムを紹介する。


高度制御パッケージExasmoc R3とExarqe R3 の機能連携による超深度脱硫プロセスへの高度制御の適用(PDF

  • 池 谷 祥 宏 *1
  • 寺 島 伸 彦 *1
  • クー リナ ビー イエン *1

*1システム事業部PCSセンター第2技術部

PCS(Process Control System)市場における高度制御は,既存の設備から最大の利益を引き出すための鍵といえる。高度制御は稼動中のプロセスに対しても比較的容易に導入可能であり,装置の制約条件を考慮した上で,運転の安定化および最適化が実現できる。
当社は,2000年に高度制御パッケージとしてExasmoc(多変数モデル予測制御パッケージ)とExarqe(性状推定パッケージ)を製品化し,既に多くのシステムに導入され大きな成果をあげている。今回,大規模でクリティカルなプロセスにも適用できるように,アルゴリズムを強化したExasmoc R3 とExarqe R3を開発した。これによって,国内を含め,グローバルな製油所で検討されている軽油の低硫黄化プロセスである「超深度脱硫プロセス」への高度制御の適用を可能とした。
本稿では,高度制御パッケージExasmoc R3とExarqe R3の主な機能と,これらを連携させた高度制御の例を紹介する。


仮想OPCサーバExaopc-RDによるOPCサーバの冗長化(PDF: 54KB / 4ページ)

  • 岡 安 信 二 *1
  • 片 岡 昇 克 *1
  • 峰 信一郎 *1
  • 片 瀬 栄 治 *1

*1システム事業部PCSセンター第2技術部

OPC仕様のデータアクセス(DA),アラーム・イベント(A&E),ヒストリカルデータアクセス(HDA)の各インタフェースに対応した冗長化のための仮想OPCサーバExaopc-RDを開発した。2台のOPC サーバ機と1台のクライアント機の構成で,冗長化機能を実現するExaopc-RDをクライアント機にインストールすることにより,クライアントアプリケーションは従来のプログラムを書き換えることなく,冗長化されたOPCサーバ機能を使用できる。各OPCサーバの特長を考慮し,DAサーバではウォームスタンバイ型,A&Eサーバではホットスタンバイ型のマスター/スタンバイ方式の冗長化切り替え方式を採用した。また,HDAサーバは,DA,A&Eサーバのバックアップ機能と位置付けし,クライアントが停止している間のデータを自動保存しておく機能を付加した。この結果,2サーバ,1クライアントの構成において,ハードウエアおよびソフトウエア障害により何れかの機能が停止した場合,プロセスデータの欠損を極力防ぐ機能が実現された。


21 CFR Part 11(電子記録・電子署名)の概要とその取り組み(PDF: 117KB / 4ページ)

  • 荻 原 健 一 *1
  • 須 藤 政 信 *1

*1産業ソリューション事業本部第3営業本部技術部

1997年8月,FDA(米国食品医薬品局)は医薬品業界からの要請を受け,電子記録・電子署名に関する新しい規則を発効した。連邦規則第21条第11章(21 CFR Part 11,以下Part 11)と称する規則で,これによりコンピュータシステムが一定の要件を満たすことにより,「電子記録・電子署名」が従来の「紙の記録」及び「手書き署名」と同等と見なすことが可能となった。
当社は,いち早くPart 11への取り組みを開始し,条文解釈を始め製品仕様に至るまで十分な検討を加えた上で,Part 11適合製品の開発を進めてきた。また,コンピュータシステムバリデーションの豊富な経験とPart 11適合製品開発で得られたノウハウを基に,製薬企業・医療機器メーカ等に対するPart 11適合支援コンサルティングを行っている。
本稿では,Part 11要件の概要と当社の取組みの一端を紹介する。


食品工場向け製造実施管理システム CIMVisionLIBRA(PDF: 165KB / 4ページ)

  • 磯 部 智 *1
  • 横 澤 郁 雄 *1

*1情報システム事業本部情報ソリューションセンター

食品製造業にとって「安全な」で「おいしい」,「安価」製品を作ることが命題であることは言うまでもない。食品製造業(特に二次加工食品系)は,消費者の嗜好性の高まりに対応して製造品目を増やしたり,頻繁に製品の切り替えを実施したりしている。また,季節や天候といった外的な不確定要因,原材料そのものの要因(ナマ物)により,安定した生産,品質の維持が難しい。このような環境下において各企業は,HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point),2004年末に施行されるISO22000(食品安全規格)への対応など品質維持に向けた施策のみならず,コスト削減に向けた取組みを展開している。このような取組みを支援する情報は,ほとんどMES(Manufacturing Execution System)から得ることが可能なことから,多くの食品製造業ではMESの導入や企画検討を開始している。CIMVisionLIBRAは,食品製造業を支援する製造実施管理システム(MES)パッケージである。


STARDOM情報発信パッケージ InfoWell(PDF: 141KB / 4ページ)

  • 井 口 浩 和 *1
  • 梶 智浩 *2
  • 田 中 琴 子 *2
  • 岡 田 智 *1

*1システム事業部OCSセンター

STARDOMの自律型コントローラFCN/FCJは,制御機能に加えて,ネットワーク経由でフィールドのデータを情報として発信する機能を持つことが特長である。自律型コントローラの主な情報発信手段として,Webサーバ,Eメール発信機能を有しているが,実際に情報発信を行う場合,従来は,JavaやHTMLといったプログラミング知識が必要であったために,エンジニアリングコストの増大が問題となっていた。
本稿で紹介するSTARDOM情報発信パッケージInfoWellは,プログラミングレスでWeb画面作成,Eメール発信を可能とすることで大幅なエンジニアリングコストの削減を目的としたソフトウェアパッケージである。
本稿では,InfoWellのコンセプト,構成概要,特長,適用例について述べる。


トップ