2003年横河技報[Vol.47 No.1]

IT時代のソフトウェア開発特集号

科学とIT(PDF: 32KB / 3ページ)

  • 豊 則 有 擴 *1

*1執行役員 R&Dセンター長


Agile なソフトウェア開発を目指して(PDF: 93KB / 6ページ)

  • 和 田 英 彦 *1
  • 櫻 庭  祐 *1
  • 山 川 利 治 *1
  • 根 岸 雅 子 *1

*1R&Dセンター ITプロジェクトセンター

現在は,ユーザや市場からの要求の変化や技術の進歩などが非常に早くなってきている。このような状況に柔軟に対応するために,製品におけるソフトウェアの重要性が高まるとともに,変化に追従しながら品質の高いソフトウェアを開発することが要求されている。しかし,従来型のソフトウェア開発手法だけでは十分に対応することができず,そのためには世の中で新しく提案されている開発手法を取り入れていくことが必要である。我々は変化に俊敏に対応できるソフトウェア開発,つまりAgile(アジャイル)なソフトウェア開発のためには,イテレーティブな(iterative:繰り返し型)開発が有効であると考えている。
本稿では,イテレーティブな手法を提案しているRUPとXPの二つの開発プロセスを参考にしながら,実際の製品開発でイテレーティブなプロセスを実践した二つのプロジェクトについて紹介する。


ITRON 向けネットワークミドルウェアの標準化(PDF: 33KB / 4ページ)

  • 山 路 雅 人 *1
  • 澤 田 圭 介 *1
  • 山 本 周 二 *1

*1R&Dセンター ITプロジェクトセンター

近年,組み込み機器の多くにネットワーク機能が標準的に搭載され,遠隔地から容易に機器の操作や設定をできるようになってきた。Windows CEや組み込み用のLinuxといった比較的新しい組み込み機器向けのOSでは,ネットワーク機能が標準で含まれているが,従来から組み込み機器向けに広く用いられ,高いリアルタイム性を実現可能なOS であるITRON(Industrial Real-time Operating system Nucleus)には,標準で含まれていないため,製品毎にそれらの必要な機能を,各開発者が実装しなければならない。
本稿では,このような開発作業の重複やノウハウの分散をなるべく少なくし,各製品にスムースに搭載するための,ITRONを対象としたネットワークミドルウェアの実装方法の共通化手法およびその実績を紹介する。


ペアプログラム動的配信方式の開発と遠隔操作監視システムへの適用(PDF: 100KB / 4ページ)

  • 井 上   健 *1
  • 日 野 康 臣 *1
  • 林  康 二 *2
  • 生 川 昌 憲*3

*1R&Dセンター ITプロジェクトセンター
*2テスト&メジャメント事業部 技術1部
*3システム事業部 技術2部

二つのプログラムを一つのペアとして,プラント等の現場と遠隔監視側にそれぞれ動的配信し,それらが通信しながら遠隔処理を行うアーキテクチャを開発し,制御システム遠隔監視用に適用した。本アーキテクチャは監視対象の状況変化や遠隔ユーザからの要求変化に柔軟に対応できる遠隔システムの効率的な開発を目的としている。本論文では開発したモデルの目的とアーキテクチャを述べ,試作アプリケーションの評価および課題を述べる。


公衆回線を用いた産業用ボイラリモートデータ収集システムとそのミドルウェア(PDF: 133KB / 4ページ)

  • 須 永 慎 一 *1
  • 和 田 春 美 *1
  • 山 本 周 二 *1

*1R&Dセンター ITプロジェクトセンター

当社には,DCS(Distributed Control System)を用いたプロセス制御システムの計装例が多くあり,その制御システムのスタートアップやプロセス診断などのサービス事業も行っている。そこで我々は,そのサービス事業の効率改善と付加価値向上を目的とした,産業用ボイラ向けリモートデータ収集システムと,その基盤技術となるミドルウェアを開発した。
本システムは,既存の設備をまったく変更することなく,1台のPCをDCSにEthernetで接続するだけで,遠隔地から指定時間に指定データを収集するシステムである。本システム導入に際して,プロセスに外乱を与えない,という安全性も考慮した設計となっている。さらに,お客様自身が自社プロセスをリモート監視するため,本システムを単独で利用することもできる。
本論文では,産業用ボイラ向けリモートデータ収集システムおよびそのミドルウェアについて紹介する。


オブジェクト指向相談室(PDF: 605KB / 2ページ)

遠隔設備監視制御ソリューション eCUBE(PDF: 156KB / 4ページ)

  • 吉 川   隆 *1
  • 奥 野   晋 *2
  • 小 林 賢 志 *2
  • 伊 藤 伸 也*3

*1産業ソリューション事業部 第2営業本部
*2システム事業部 オープンソリューションセンター
*3サービス事業部 営業推進部

遠隔設備監視制御ソリューションeCUBE(イーキューブ)は,当社のネットワークベース生産ソリューションSTARDOMのアプリケーションポートフォリオ(ソフトウェアパッケージ)の実現例である。本ソリューション提供の目的は,設備の稼動状態を常時オンラインで監視でき,定期的にデータ収集することで設備の実績推移から予測保全を支援するとともに,故障発生時の故障前後データの解析を支援することで迅速な復旧対応を可能として設備の稼働率を向上させることにある。総合的にeCUBE は,ユーザのTCO(Total Cost Ownership)を削減するとともに,ユーザへ安心を提供するための支援システムである。
本稿では,eCUBEのシステム構成を示すとともに,当社が従来から持っているサービス事業部の保守サービスと組み合わせたアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)ビジネスの展開を紹介する。


CENTUM CS/CS3000/CS1000 オンライン診断サービス(PDF: 210KB / 4ページ)

  • 野 田 孝 司 *1
  • 松 藤 克 彦 *1
  • 久 保 正 寛 *1
  • 岡 田 益寿浩 *1

*1サービス事業部 マーケティング部

当社のDCSであるCENTUM CS/CS3000/CS1000に対し,保全のためのソリューションとしてオンライン診断サービスを開発した。オンライン診断サービスは,CENTUMの稼働情報と環境情報とを24時間常時監視し,瞬間的な異常,正常を診断するとともに,取得した情報を組み合わせ解析することで,有寿命部品の交換周期や点検周期を予測する。オンライン診断サービスは,専用のマルチセンサユニット,そのセンサユニットおよびCENTUMからのデータ収集を行う保守専用PC,横河レスポンスセンタの3部分から構成される。なお,保守専用PC は,AMC(Advanced Management Console)と呼ばれるオンライン診断サービスのプラットフォームであり,緊急保守を含むリモートメンテナンスの接続口となる。
本稿では,オンライン診断サービスの特長的な機能を紹介する。


タイムインターバルアナライザ TA720(PDF: 317KB / 4ページ)

  • 佐 野   強 *1
  • 片 野 和 也 *1
  • 加 藤 之 大 *1
  • 新 免 恵 三 *1

*1テスト&メジャメント事業部 技術2部

測定分解能25 ps,内部ジッタ100 psrms,連続測定サンプリングレート80 MS/s のタイムインターバルアナライザTA720 を開発した。この測定器は,従来機のTA520,TA320 を更に高速化し,メモリを大容量化したタイムインターバルアナライザである。新機能として,世界で初めてのデュアル測定ファンクションを実現した。この機能は,2種類の測定を同時に行える機能である。また,その機能を用いて光ディスクの符号間干渉解析機能を更にパワーアップし,次世代光ディスクをはじめとする高速光ディスク信号のジッタ解析や,記録特性評価に最適な測定器となった。


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