2002年横河技報[Vol.46 No.2]

No.2 ブロードバンドソリューションテスト&メジャメント特集号

50Gbps光通信用HBT-ICモジュールの開発(PDF: 288KB / 4ページ)

  • 青 木 生 朗 *1
  • 小 林 信 治 *1
  • 八木原 剛 *1
  • 松 浦 裕 之 *1
  • 三 浦 明 *1

*1R&DセンターフォトニクスデバイスPJTセンター

自社開発の超高速HBT素子を使い,我々は次世代40Gbps DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度波長多重)光通信用HBT-ICモジュールを開発している。HBT素子のもつ超高速性能及び 低ジッター特性を生かし,優れた波形品位の4:1マルチプレクサ(MUX),1:4デマルチプレクサ(DEMUX),Dフリップフロップ(DFF)をはじめとする標準ロジックIC群,並びに30kHz~33GHzで23dB±1dBのフラットなゲイン特性で5Vpp以上の高出力が得られるLN(Lithium Niobate)光変調器用ドライバICを開発した。さらに,2:1 MUXモジュールにて45Gbpsの動作を確認した。各種ICをアルミナ基板に実装し,コネクタインタフェースとしたHBT-ICモジュール(現在サンプル提供評価中)を紹介すると共に,次世代40Gbps DWDM光通信用システムの実用化段階での市場ニーズに配慮し,通信装置への組み込みが容易な量産型セラミックパッケージモジュールについても触れる。


HBTによる超高速電子素子の開発(PDF: 285KB / 4ページ)

  • 岡  貞 治 *1
  • 小 林 信 治 *1
  • 八木原 剛 *1
  • 松 浦 裕 之 *1
  • 三 浦 明 *1

*1R&DセンターフォトニクスデバイスPJTセンター

超高速電子素子として,我々はIII-V族化合物半導体HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)を開発してきた。基本構造の確立,高速性能の向上及び実用化に向けた信頼性の確立という開発の流れの中で,各種MMIC(Microwave Monolithic IC)への応用を推進し,HBT素子の完成度を上げてきた。我々は現在,そのHBT素子を用いて次世代40Gbps DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度波長多重) 光通信用送受信モジュールを開発している。超高速動作を可能とするHBTのこれまでの開発経緯を報告すると共に,次々世代80Gbps以降の超高速領域を視野に入れた高速化検討についても触れる。


WDM モニタWD200(PDF: 141KB / 4ページ)

  • 三 瓶 義 広 *1
  • 小宮山 誠 *1
  • 鈴 木 泰 幸 *1
  • 荻 野 賢 治 *1

*1通信事業センター技術3部

高密度波長多重(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)伝送システムのチャネル監視用モニタとしてWD200を開発した。本モニタは自社開発の640素子InGaAsフォトダイオードアレイを用い,ポリクロメータ型分光方式を採用することにより,チャネル間隔50GHzのDWDM信号に対応できる高分解能と小型(220×170×28mm)軽量(1.5kg)とを実現している。


無線LAN 測定システムと専用ソフトウェア(PDF: 216KB / 4ページ)

  • 早 川 裕 *1

*1通信事業センター技術1部

今後,急速な市場拡大が期待される無線LAN(Local Area Network)方式に対応した,測定システムを開発した。無線LAN機器に必要とされる測定システムの機能は,大きく2つに分類される。1つ目は,受信機性能の測定のために,基準信号源や悪環境下の信号源などの信号発生システムである。2つ目は,送信機性能の測定のために,送信波形の変調精度を測定するシステムである。これらのシステムを,汎用の測定器とPC(Personal Computer)および専用のソフトウェアで実現した。 本稿では,システムの実現方法とソフトウェアの特長,機能について述べる。


地上ディジタル放送信号発生器VG3100Tとその応用(PDF: 141KB / 4ページ)

  • 岩 岡 満 *1

*1通信事業センター技術1部

地上ディジタル放送機器の開発・生産・保守に向けて,地上ディジタル放送信号発生器VG3100Tを開発した。 VG3100Tは,日本における地上ディジタル放送方式(ISDB-T:Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)に対応する。MPEG2トランスポートストリームを入力とし,500kHz~3.2GHzのRF(IF)信号 を出力できる。既存のディジタル変調信号発生器VG3000Eをベースとし,最新のDSP(Digital Signal Processor)/FPGA(Field Programmable Gate Array)を活用することによって,小型かつ低コストで実現した。 本稿では,VG3100Tの特長・構成・応用例について報告する。


QoS モニタシステム(PDF: 197KB / 4ページ)

  • 水 田 淑 也 *1
  • 永 田 和 生 *2
  • 三 宅 正 二 *2
  • 松 浦 裕 之*3

*1通信事業センター技術部1 部
*2通信事業センター技術部2 部
*3R&D センターフォトニクスデバイスPJT センター

インターネットの普及に伴い,ネットワークのサービス品質(QoS:Quality of Service)が重要となっている。QoSの評価・常時監視を目的としてQoSモニタシステム(QoSプローブ,QoSマネージャソフトウェア)を開発 した。ネットワークのエンド-エンドに設置したQoSプローブIQ1000によりユーザ実パケットをパッシブ測定し,測定データをQoSマネージャソフトウェアに転送・収集,解析し,片方向ずつのパケット遅延時間,遅延揺らぎ,パケットロス,帯域(スループット)を求める。実パケットの測定は専用ハードウェアにより行い,取りこぼしのない確実な測定を実現するとともに,測定は全てリアルタイムで行われ,連続測定が可能である。また,QoSマネージャソフトウェアは,ネットワーク管理用プロトコルSNMP MIB出力を備え,一般的なネットワーク管理ソフトに,QoSモニタシステムを組み込むことが可能である。


BluetoothプロトコルアナライザBX1000(PDF: 171KB / 4ページ)

  • 伊 藤 猛 *1
  • 河 邊 祐之介 *1
  • 今 村 栄 *2

*1通信事業センター技術2 部
*2通信事業センター技術1 部

Bluetoothは,手軽な近距離無線通信規格として期待されている。相互接続性を確保するため,アプリケーション分野毎にプロトコルスタックの使用方法を定義したプロファイルと,そのテスト手順が規格に含まれること,および細かく規定されたロゴ認証制度があることを特徴とする。 Bluetooth対応機器の開発・テスト・デバッグ支援ツールとして,BluetoothプロトコルアナライザBX1000を開発した。本器とBluetooth対応機器との通信を行い,そのやり取りを記録・解析する。規格の要求するプロファイルテスト機能をオプションで提供する。ロゴ認証のため,テスト機関へ持ち込む前のインハウステストを行うために,非常に有用なツールである。


サーバサイドJavaによるシステム構築事例(PDF: 43KB / 4ページ)

  • 小田原 清 喜 *1
  • 浴 中 孝 *1
  • 土 屋 裕 嗣 *1
  • 横 田 靖 司 *2

*1横河システムエンジニアリング株式会社
*2中国電力株式会社

1996年夏公開されたJavaサーバサイド技術の核となるServletテクノロジーは,1999年の“JavaOne”にてJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)として集大成され,全世界に発表された。この度,中国電力株式会社(以下,中国電力と略す)と横河電機株式会社/横河システムエンジニアリング株式会社(以下,横河と略す)は,中国電力株式会社電源事業本部火力発電所向けに,既存の2階層クライアント/サーバ方式の作業管理システムをサーバサイドJava技術で再構築し,運用を始めた。その技術的側面を中心に,再構築の背景や運用開始後のエンドユーザの評価も併せて紹介する。


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