2000年横河技報[Vol.44 No.4]

フィールド・コンテンツon Web特集号

フィールド・コンテンツ on Webの現状と展望(PDF: 135KB / 6ページ)

  • 柴 田 友 厚 *1

*1モーション&メジャメント事業部 半導体センター

インターネットに代表されるITにより産業システム・社会システムが急速に進歩している。当社の広域アプリケーション事例でもカメラやネットワーク/Webの導入が急増しており,そこでは計測技術が重要な役割を果たしている。これらのアプリケーションはフィールドに散在する情報を計測技術を用いて価値あるコンテンツに変換し,ネットワーク技術を用いて最適な形式とタイミングで配送する。当社はこのニーズに応えるため,システムの部品化・標準化により「いつでも・どこでも・簡単に」使えることを目指している。今後は工場だけでなく社会システムの分野でも貢献するため,更に新技術によるコンポーネントの開発,顧客支援サービスの充実,コンテンツの生成配信や運用サービスの分野にも取り組む。このため横河電機グループ各社との連携を強めている。


Webイメージディテクタ WID100(PDF: 245KB / 4ページ)

  • 野 口 哲 *1
  • 秋 本 綾 子 *2
  • 吉 川 朝 紀 *1

*1広域ネットワークセンター
*2R&DセンターITプロジェクトセンター

当社CCDカメラFIELDEYEシリーズと組み合わせて画像監視システムを実現する画像監視装置WebイメージディテクタWID100を開発した。従来の遠隔監視システムは人間がカメラ画像を監視する受動的なシステムであった。WID100は人に代わりカメラ画像を監視し変化を通知する。
WID100は監視対象のカメラ画像に予め設定した複数の矩形領域内の画像(色・輝度)の変化を検出し,接点出力,電子メールによる通知,変化検出時画像の記録を行う。画像処理を含む各種設定及び状態の表示はネットワーク経由でWebブラウザから操作できる。WID100によりネットワーク環境を活用した,画像による遠隔監視システムの構築が可能となる。


イメージレコーダ on Web(PDF: 223KB / 4ページ)

  • 田 嶋 謙 二 *1

*1横河システムエンジニアリング株式会社

ネットワーク対応型,CCTV画像監視・記録システム“イメージレコーダon Web”を開発した。当製品は,画像記録装置として汎用パソコンを活用し,映像データはJPEGファイル形式でハードディスク内に記録される。ライブ映像のモニタから画像の記録,再生までブラウザソフトのみで行える為,操作も簡単である。また,PLCと連携させてアラーム記録を行ったり,遠隔地の映像をWANを活用して定時記録できるなど,広範囲なアプリケーションに対応可能である。


Webカメラを使った鉄道用無人変電所監視システム(PDF: 344KB / 4ページ)

  • 松 本 直 樹 *1
  • 宮 沢 一 彦 *2

*1広域ネットワークセンター
*2武鉄道株式会社

現在の鉄道用無人変電所監視システムは遠制装置を使った集中制御監視と静止画像伝送装置等を使ったテレビ信号系の画像監視で構成されている。今回,西武鉄道(株)に,首振り形のWebカメラ(FIELDEYE FC13Uイーサーネット仕様)とWebブラウザを組み合せたネットワーク系の画像監視システムを納入した。このシステムは,電気司令(所沢)にあるPCから任意の変電所内の多数の場所をホームページを閲覧する感覚で監視することができ,変電所(電気設備)の動作状態を遠隔監視するとともに異常時の復旧業務における電気司令の判断・意思決定を支援する。


Webによる路面状態判別・予測システム(PDF: 258KB / 4ページ)

  • 内 田 護 *1
  • 後 藤 和 隆 *1
  • 岡 本 純 *1

*1横河電子機器株式会社

東北地方建設局では冬期道路の路面対策技術として「路面凍結判別および路面凍結予測システム」の技術開発を進めている。この目的に基づき技術公募があり評価システムを開発し,1ヶ月間の検証試験に参加した。本システムは遠隔地で路面状態を判別・予測し,処理結果をEメールで自動配信するシステムでWebによる情報処理を特徴としている。今回の評価システムにより路面状態判別,路面凍結予測,Webによる情報処理などの技術に関し,所期の成果が得られた。また今回の技術公募とは別に,独自にWebカメラ(フィールドアイ)を現地に設置し道路状況のリアルタイム監視と遠隔操作を実現し関係者の高い関心を得た。
今後は判別および予測精度の向上と地形の特殊性等を考慮したアルゴリズムの改善に取り組む。


マイクロ波応用による岩盤移動・崩落検知 -生きている大地の動きを災害にしないために-(PDF: 329KB / 4ページ)

  • 玉 木 茂 *1
  • 市 川 商二郎 *2

*1横河電子機器株式会社

この度,横河電子機器では,これまでに培ってきたマイクロ波技術を用いて,地象計測の一つの手段となりうるシステムを開発した。それは,10 GHzの周波数を使用し,遠く離れた場所で発生する地表面や岩塊・岩石等の挙動を検知するものである。具体的には,マイクロ波の反射特性を利用したもので,近寄ることの出来ない場所で発生する地表面の動きを感知することが出来る,リモートセンシングタイプの検知システムである。検知感度±2㎜,分解能0.1㎜と極めて高性能である。その上,降雨,降雪の影響を受けにくく,特に霧や雲の影響をほとんど受けないなど,これまで使用されてきた各種機器に較べて際立った特徴を有している。発表以来,専門家の間で高い評価を頂き,複数の現場で使用され始めたので,その概要を紹介させていただく。


気象ITによる21世紀農業への支援(PDF: 95KB / 4ページ)

  • 岡 本 純 *1

*1横河電子機器株式会社

本論文では市町村等の自治体や農業団体を顧客とする,気象IT技術を活用した農業気象情報システムの構築とその運用につき述べる。実際に農作物を生産する現場での地域気象データベースの蓄積により,気象データを農業気象情報として積極活用し,適地作物の選定,品質・収量の予測,適切な施肥管理・病虫害対策の実行等の支援を行うことができる。温度積算等のアプリケーション作業もデータベース化により容易に実現される。また,外部気象情報や気象予測情報の導入により,霜や大雨・強風等による農業気象災害の回避を支援することができる。


コジェネレーション設備の遠隔監視システム(PDF: 176KB / 4ページ)

  • 吉 川 隆 *1
  • 桜 井 光 男 *2
  • 細 渕 憲 行*3

*1IA技術本部 関西技術部
*2広域ネットワークセンター
*3R&DセンターITプロジェクトセンター

ここで紹介するガスコジェネレーション設備(熱電併給システム)の遠隔監視システムは,当社が持つ計測・制御分野の製品「FA- M3」とIT分野の製品「DUONUS」との融合を密に連携させたシステムで,最新のIT技術を導入し,現状システムの機能向上を図りながらシステムコストやメンテナンスコストを低減させたシステムである。
このシステムの設置目的はガスコジェネレーション設備の定常状態の実績推移から予測保全を提案すると共に,最適効率運転へのアドバイスによる製造原価を低減する。更に故障発生時の故障前後データの解析による迅速な復旧処置で,設備の稼働率の上げる。これらにより,お客様のTCOを削減するとともにお客様へ安心を提供することにある。


組み込み機器用リモートオペレーションミドルウェア(PDF: 58KB / 4ページ)

  • 山 本 周 二 *1
  • 和 田 春 美 *1
  • 桑 原 博 文 *1

*1R&DセンターITプロジェクトセンター

REO (REmote Operation middleware)は,リモートアプリケーション構築のためのミドルウェアの一種である。このミドルウェアは組み込み機器用のライブラリ群として提供される。たとえば,複数のクライアントからのリクエスト処理,アカウント管理,排他制御,組み込み機器上のアプリケーションと通信プロトコルの分離などのライブラリがある。これらREOの機能を利用することで,アプリケーション開発者は汎用のツールあるいは汎用のミドルウェアを利用するよりも容易にリモートアプリケーションを構築することができる。REOは特に組み込み機器に搭載することを前提とし,プログラムサイズ及びリソースをできるだけ抑えた設計を行った。またタスクやスレッドの実行方法などのREOのOS依存機能及び通信機能をコンポーネント化し,組み込み機器に搭載される多種のOS及び通信プロトコルに対して容易な対応を可能とした。


オンライン厚さ計用測定監視・保守ツール Wsquare(PDF: 187KB / ページ)

  • 田 谷 英 治 *1
  • 須 永 慎 一 *2
  • 内 田 明 宏 *2

*1IA環境機器事業部P&Wセンター
*2R&DセンターITプロジェクトセンター

当社では製造ラインにてフィルム・シート製品の厚さ測定を行うオンライン厚さ計WEBFREXを長年販売している。オンラインにて測定することにより品質改善,原料ロス削減などが実現できる。製造管理に重要な情報を提供するため,一度製造ラインに導入されると無くてはならない設備として扱われる。今回,WEBFREXの新しい機能としてLAN経由で測定情報を入手し,Wedブラウザ上で簡単に測定結果の確認とメンテンスができるツール「Wsquare」を開発した。Wsquareの特長はユーザ側で特別なハードウェアを必要とせずに,LAN環境を使って多数のユーザが簡単にその機能を利用できる点である。しかも,WEBFREXシステム側への変更も必要無いので既設システムでも簡単に使用することができる。Wsquareの機能を利用すれば,遠隔地から測定結果の監視・システムの保守が可能なことから,リモート診断への展開も可能となった。


次世代インターネットプロトコル(IPv6)検証・評価システム(PDF: 57KB / 4ページ)

  • 岡 部 宣 夫 *1
  • 星 野 浩 志 *2
  • 田 中 貴 志 *2
  • 星 哲 夫 *1

*1ITビジネス開発事業部 技術開発部
*2テスト&メジャメント事業部ComTest開発部

次世代インターネットプロトコルIPv6(IP version 6)は,今後のインターネットの利用が益々重要になり拡大してゆくためには必須の技術である。しかしながら,IPv6の通信プロトコル仕様は複雑かつ膨大で,その仕様適合性の検証および評価は大きな問題となっている。本システムの開発ではIPv6の最新仕様を反映し,統合的な検証および評価を実現し,また257種類のテストを自動化することができた。この結果,検証および評価を大幅に効率化することが可能となり,開発に並行して実施した実証実験でもその効果を確認することができた。


ディジタル変調信号発生器VG6000(PDF: 198KB / 4ページ)

  • 中 込 勝 *1
  • 熊 谷 光 広 *1
  • 伊 藤 渉 *1
  • 島 尾 雅 夫 *1

*1テスト&メジャメント事業部 通信ネットワークテスティング開発部

次世代の携帯電話・無線LAN・ディジタル放送用機器やデバイスの開発に最適な,広帯域ディジタル変調信号発生器を開発した。出力周波数範囲は,従来の250 kHz~3.2 GHzに加え4.96 GHz~6.2 GHzと広帯域化し,IQ変調周波数帯域幅も120 MHz(-3dB)と,今後の高速無線通信システムにも対応可能である。
また,オプションで最大メモリ容量64Mワード搭載可能な任意波形発生部によりVG6000単体で様々な変調信号を発生できる。標準添付のファイル変換ユーティリティにより,発売中のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex),CCK(Complementary Code Keying)用などの無線評価用ユーティリティが利用可能である。


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