2000年横河技報[Vol.44 No.1]

最先端の電子計測器特集号

WDMモニタWD100(PDF: 157KB / 4ページ)

  • 君 塚 薫 *1
  • 榊 原 勝 利 *1
  • 荻 野 賢 治 *1
  • 岡 田 頼 樹 *2

*1テスト&メジャメント事業部 開発1部
*2デバイス設計センタ-

次世代光ファイバ伝送であるWDM(Wavelength Division Multiplexing波長分割多重)伝送の監視用測定器としてWDM Monitor WD100を開発した。高速測定(20ms間隔),小型軽量(220×170×33mm 1.5kg以下),高信頼性,単純なI/Fという特長を持ち,WD伝送路の多重された各チャネル光の波長やパワーの監視や制御ループ内での検出器などの機器組み込み用途に適する。


ディジタルIQ信号発生器VB2000(PDF: 112KB / 4ページ)

  • 松 崎 正 明 *1
  • 塚 本 和 嘉 *1
  • 藤 松 寛 *2
  • 島 尾 雅 夫 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発1部
*2テスト&メジャメント事業部 開発2部

次世代移動体通信W-CDMA方式のベースバンド発生器を開発した。最大16.384Mチップレート,隣接チャネル漏洩電力-70dBc,変調精度2%以下を達成した。フレキシブルな設計により,システム実験仕様,ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)仕様,3GPP(3rd Generation Partnership Project)仕様等,全ての仕様をカバーできる。アップリンク,ダウンリンク両方に対応し,また差動出力,オフセット電圧加算機能によりデバイスへの直結も可能である。
さらに,ソフトウェアの更新により,将来の規格へも対応ができる。


IEEE1394開発・生産支援測定器のラインアップ(PDF: 230KB / 4ページ)

  • 秋 山 浩 二 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発1部

IEEE1394は高速ながらユーザフレンドリな通信規格で,PCと情報家電との接続性にも優れ,次世代の家庭内/自動車内マルチメディアネットワークの本命と見られている。しかしながら複雑なプロトコルなので,短期開発が必要な開発者にとってIEEE1394専用のアナライザは必要不可欠である。98年秋のSB2000に引き続き400Mbps対応の1394シリアルバスアナライザSB4000/4100を開発した。これまでの1394-1995規格の200Mbps対応に比べ400Mbpsまでの対応となっただけでなく,新規格のP1394aにも対応した。それらの機能,特性の違いを述べる。
また,世界でデファクトスタンダードとなっている1394データアナライザの開発元である米国3Aインターナショナル社に昨年資本参加し,販売と共同開発提携を結んだ。その3A社の製品ラインナップも述べる。
さらに開発用だけではなく生産ラインでの出荷検査用テスタについても概要を述べる。


高速ロングメモリディジタルオシロスコープ "Signal Explorer DL7100"(PDF: 93KB / 4ページ)

  • 竹 澤 茂 *1
  • 渋 谷 学 *1
  • 小 柳 伸 男 *1
  • 遠 藤 誠 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発2部

最高サンプルレート1GS/s,アナログ入力帯域500MHzのディジタルオシロスコープ“Signal Explorer DL7100”を開発した。最大入力チャネルはアナログ4ch+ロジック16ビット,最大レコード長は8Mワードである。
従来のロングメモリのディジタルオシロスコープは,応答時間が遅い,高価,大きい等の欠点があった。
DL7100では,データ処理部に3種のASICからなるD.S.E.(Data Stream Engine)を新規に開発し,メモリ長1Mワードで毎秒30回の波形更新レートを実現した。また,ロングメモリに捕捉した大量のデータ列の中から観測したいデータ部分を抽出するズームサーチ機能と過去に取りこんだ波形の中から特定の波形だけを取り出すヒストリサーチ機能を搭載した。これらの機能は,複雑な信号や発生頻度の少ない異常現象の観測を容易にし,ユーザーの効率の良いトラブルシューティングと開発期間の短縮を可能にする。
さらに,上記のD.S.E.を含め11種類のカスタムICを開発することにより,ロングメモリのディジタルオシロスコープでありながら,従来の汎用器並みのコンパクトさと低価格を実現した。
本稿では,DL7100の概要と機能について述べる。


ディジタルスコープDL716(PDF: 308KB / 6ページ)

  • 新 美 良 久 *1
  • 竹 下 幸 人 *1
  • 山 本 千 秋 *2

*1テスト&メジャメント事業部 開発2部
*2テスト&メジャメント事業部 メジャメントPMK部

最高サンプリングレート10MS/sで16チャネルのDL716ディジタルスコープを開発した。DL708(8チャネル機)に続き,DL700シリーズの強化を図った。電子記録機能を強化し最大256 Mワードのハードディスク記録と高速リプレイ表示が可能になった。リプレイ機能は長時間記録での問題点探索に効果がある。パソコンとの親和性をハードとソフト面で充実させた。SCSI/RS-232/GP-IBなどの通信機能をすべて標準化し,PC専用ソフトではヒストリ機能やリプレー機能など本体と同様な機能を実現した。PCへのデータ形式はビットマップ波形データ,表計算用CSVデータなど各種用意されている。サポートされるアナログモジュールは7種に増えた。全チャネル操作メニューが追加され,より柔軟な操作が可能になった。


パワーアナライザPZ4000(PDF: 188KB / 4ページ)

  • 数 見 昌 弘 *1
  • 辻 宏 隆 *1
  • 小 池 克 博 *1
  • 川 住 和 雄 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発2

広帯域の電力測定,波形表示が可能な解析型パワーアナライザPZ4000を開発した。本器は,変動電力測定のためのトレンド表示機能,区間電力測定機能という従来の電力計にはない機能を有する新しいコンセプトのパワーアナライザである。スイッチング制御波形や瞬時に変動する電力を正確にとらえるためのDC~2MHzの広帯域,最大5MS/sの高速サンプリングを実現しながら,基本確度±(0.1%of reading+0.025%of range)という高精度での測定を可能とした。また,最大解析次数500次までの高調波解析機能により,広帯域なひずみ波解析も可能にした。本稿ではその概要を述べる。


タイムインターバルアナライザTA520(PDF: 254KB / 4ページ)

  • 岩 坪 正 勝 *1
  • 新 免 恵 三 *1
  • 佐 野 強 *1
  • 内 田 伸 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発2部

測定分解能25ps,内部ジッタ100psrms,連続測定サンプリングレート43 MS/sのタイムインターバルアナライザTA520を開発した。この測定器はTA320の上位にあたるもので,高分解能,高サンプリングレートだけでなく,内蔵プリンタやHDDも搭載した。さらに成長著しい光ディスク市場での開発効率アップに貢献できるような符合間干渉解析機能なども盛り込んでいる。


生産ライン用抵抗計7556シリーズ(PDF: 156KB / 4ページ)

  • 桑 原 孝 *1
  • 坂 巻 康 雄 *1
  • 和 田 等 *1
  • 田 嶋 和 晶 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発2部

高精度抵抗や低抵抗需要の増加という抵抗器市場の動向にあわせ,従来にない高確度(±0.006%),高分解能(0.001%),ワイドレンジ(1Ω~100MΩ)の生産ライン用抵抗計7556シリーズを開発した。生産性向上のため高速測定(2.8ms)を実現し,また,抵抗器の高い品質を維持するために,誤測定を防止するコンタクトチェック機能も強化した。


ペーパレスレコーダDAQSTATION DX100/200(PDF: 200KB / 4ページ)

  • 高 橋 雅 彦 *1
  • 勝 岡 修 二 *1
  • 保 坂 勇 二 *1
  • 柿 原 要 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発3部

次世代ペーパレスレコーダDAQSTATION DX100/200シリーズを開発した。 最大30チャネルのアナログ入力や大容量記憶メディア,画面のバリエーション,IEC529-IP65準拠の防塵防滴構造など基本機能を強化した上で,イーサネットを標準装備することにより分散したデータ収集システムの構築が可能になる。本稿ではその概要について述べる。


データロギングPCソフトウェアDAQLOGGER(PDF: 157KB / 4ページ)

  • 三 澤 豪 *1
  • 村 田 浩 紀 *1
  • 鈴 木 伸 二 *1
  • 高 橋 宏 幸 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発3部

工業用記録計μRシリーズ・VRシリーズ・DXシリーズに対応しリアルタイムでのデータ収集とデータ表示・設定変更が可能なPC(パーソナル・コンピュータ)用ソフトウェアパッケージDAQLOGGERを開発した。
DAQLOGGERではデータ収集に重点におき,データ収集とヒューマンマシンインタフェースを別プロセスとして分離,データ収集を行うプロセスの優先度を他のプロセスよりも高く設定すると共に,記録計を接続している通信ポート毎にスレッドを割り当てた。その結果,複数の記録計を接続して最大384チャネルで最速1秒周期のデータ収集を可能にした。またEthernet,RS-232,RS-422-A/485の3種の通信方式に対応し,上記機種および通信方式を混在で最大32台の記録計の接続を可能にした。


陽子加速器におけるWE7000ネットワークの構築(PDF: 259KB / 4ページ)

  • 山 口 雄 二 *1
  • 柳 生 浩 *1

*1テスト&メジャメント事業部 開発2部

高速光通信,プラグ&プレイ機構など最新のテクノロジーを駆使し,新しいコンセプトに基づくPC(Personal Computer)ベース計測器,WE7000シリーズのアプリケーション例を紹介する。茨城県つくば市の文部省高エネルギー加速器研究機構(KEK)にある陽子加速器において,WE7000による光ファイバネットワークを構築した。
このネットワークにより,ベータトロン振動測定装置および,ニュートリノ振動実験用ビーム取り出し装置磁界モニタが現在稼動している。これらの光による高速通信システムにより,これまで困難であった,リアルタイムでのパラメータ抽出,制御系へのフィードバックが可能になり,加速器運転上,非常に有効なシステムとなった。


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