無試薬形遊離塩素計 FC400G

上水配水中の給水栓における遊離塩素は、水道法施行規則により0.1 mg/l 以上存在するように定められています。一方、遊離塩素が過剰に存在すると飲料水としておいしくない水となり、更に1 mg/l を越えると人体に有害であるともいわれています。水質管理において配水中の遊離塩素濃度の監視は重要な項目です。

FC400G無試薬形遊離塩素計は、浄水、配水、給水栓中の遊離塩素濃度管理に適しており、浄水場の他、配水管ネットワーク上のポンプ場、配水場、学校や公民館などの公共施設の測定箇所で使用されています。
回転金電極を用いたポーラログラフ法を採用し、遊離塩素濃度をオンライン連続測定します。

特長

変換器

  • 校正はワンタッチで簡単
  • 校正時に自動的に検出器自己診断(ゼロ点・スロープ・応答性)
  • 出力レンジは、0~1 mg/l から 0~3 mg/l まで現場で任意に設定可能
  • 出力信号は折れ線出力可能
  • 電極間加電圧/電流特性の確認が容易であり、アプリケーションに適合する設定に変更が可能

検出器

  • 回転電極/セラミックビーズ洗浄により、効果的な連続自動洗浄を実現
  • 接触子には安全な摺動式コンタクトを採用
  • 保守が容易な(洗い易い)セル構造を実現
  • 電源やサンプルを止めずに電極部のメンテナンスが可能

 

測定原理

回転電極式ポーラログラフ法 

 

アプリケーション

浄水、配水中、給水栓水の遊離塩素測定

  • ビル、マンション、共同住宅、学校、病院、公民館などの公共施設の水質管理システムに
  • 食品プロセスで飲料水を原料として使用する場合の水質管理に
測定対象 上水配水中の遊離塩素(Free塩素)
測定範囲 0~3 mg/l
温度 0~50°C
pH pH6.5~7.5
導電率 100~300 μS/cm
流量 0.1~2.5 l/min
圧力 1~150 kPa
100~750 kPa(専用サンプリング装置付きの場合)
繰返し性 2%
直線性 ±5%
ドリフト ゼロドリフト:±1%/月以内
スパンドリフト:-10%/月以内
応答時間 約2分(90%応答時間)
FC400Gのレンジ切替え機能について
(an-fc400-10-range-switching)
レンジ切替えは、リモートで2レンジ切替えまでできます。 切替えは、リモートレンジ切替え用接点入力を使用します。
FC400Gのアナログ出力について
(an-fc400-09-analog-output)
アナログ出力は、4~20mA DC(負荷抵抗550Ω以下)または1~5V DC(出力抵抗300Ω以下)1点です。 出力レンジは、測定範囲内で任意に設定可能です。
FC400Gの結合塩素の影響について
(an-fc400-08-combined-chlorine)
測定液中に結合塩素が混入している場合は、遊離塩素に反応して流れる拡散電流に、結合塩素に反応して流れる拡散電流が重畳するため、出力は遊離塩素に結合塩素の分が加算された値になります。 FC400G 無試薬形遊離塩素計の電極系に、遊離塩素および結合塩素(モノクロラミン、ジクロラミン)をそれぞれ供給して測定した電圧電流特性(プラトー特性)を下図に示します。 FC400G 無試薬形遊離塩素計は遊離塩素を測定する計器ですので、結合塩素対策を施しても結合塩素濃度の30%程度の影響は免れません。 測定液中に結...
FC400Gの接点出力について
(an-fc400-11-contact-output)
保守中や異常を知らせる接点出力が2点用意されています。 接点出力M1、M2:保守中 接点出力F1、F2 :異常
保守中および校正中のとき、出力信号を直前の測定値またはあらかじめ設定した値に保持することができます。
実施周期は個々の運転条件により変わりますので、下表を目安に適切な周期で実施してください。 点検・保守項目 推奨実施周期 回転金電極の研磨 1回/1ヶ月 セラミックビーズの洗浄 1回/3ヶ月 セラミックビーズの交換 1回/1年 測定槽の掃除 1回/3ヶ月 校正 1回/1ヶ月 活性炭フィルタの交換 1回/1年 ...
測定槽への通水が停止されると、測定槽内の水がなくなります。このままの状態で測定を続けると、指示極(回転金電極)がセラミックビーズから大きなストレスを受けて損傷します。 測定槽への通水が停止されるときは、指示極(回転金電極)の回転を停止してください。 指示極の回転停止は、変換器部のキー操作でできます。 ...
FC400Gの校正について
(an-fc400-13-calibration)
校正は、使用開始の時および長時間の運転休止後の運転再開時に行います。 また、運転中も定期的(1ヶ月に1度程度)に校正を実施してください。 (1)校正前のならし運転 校正は、指示極(回転金電極)の電極面が汚れていない安定した状態で行います。そのため、指示極(回転金電極)の電極面を研磨した後、指示極の特性を安定させるための“ならし運転”を1時間程度行ってください。 (2)ゼロ点校正 ゼロ点を校正する方法には、「入力回路オープン法」と「塩素不含水測定法」の2通りがあります。...
FC400Gの測定水の温度変動の影響について
(an-fc400-07-temperature-influence)
プラトー領域での拡散電流は、次式で表すことができます。 Id = K・n・F・C・D2/3・v1/3      Id :拡散電流(A)      K :定数      n :電極反応に関与する電子数      F :ファラデー定数(96,500C)      C :被電解物質(塩素)の濃度(mol/L)      D :拡散係数(cm2/s)      v :指示極の回転数(/s) 測定水の温度が変化すると、上式のD(拡散係数)が変化し、これにしたがってId(拡散電流)が変化します。 FC...
FC400G 無試薬形遊離塩素計は、測定槽に定流量機構を有しているため、測定水の流量変動による出力特性への影響はほとんどありません(下図を参照してください)。 基本仕様における流量の上限(2.5 L/min)は、測定槽の機械的構造により制限されます。 また、流量の下限(0.1 L/min)は、測定槽に水を満たす最小流量により制限されます。 ...
FC400G 無試薬形遊離塩素計は、検出器および変換器の測定系部分と、測定水およびゼロ校正水を供給するためのサンプリング装置で構成されます。本器は、検出器および変換器の測定系のみのシステムと、サンプリング装置を付加したシステムに大きく分類できます。また、付加されるサンプリング装置は、仕様により2つのタイプに分類することができます。それぞれのシステムの概要について説明します。 (1)サンプリング装置なし (FC400Gのみ) 検出器および変換器の測定系のみのシステムで、任意のサンプリング装置に組...
JIS K 0101「工業用水試験方法」および日本水道協会「上水試験方法」では、残留塩素の定量法として手分析によるDPD比色法と滴定法(DPD法、ヨウ素法、電流法)が定められています。 したがって、浄水場における水質評価もこれらの手分析値が基準になります。 このため、浄水場の運転管理では、残留塩素計の出力値と手分析値との相関関係を確認しておくことが必要です。 この相関関係を確認するときに考慮しなければいけないことは、手分析値が絶対値に対して誤差を含まない値ではないということです。 近年多くの水...
FC400G無試薬形遊離塩素計は、主として浄水プロセスのろ過工程以降の水、および配水の遊離塩素を測定するのに適しています。試薬を使わない方式なので、保守費用が少なくて済みますが、RC400G残留塩素計に比べ使用条件に制約があります。 RC400G残留塩素計は、試薬を使用する方式で、幅広いアプリケーションでの精度の高い測定に適しています。 FC400Gでは測定できない着水井からろ過工程までの塩素処理での残留塩素の測定ができますし、下水処理施設での放流前の残留塩素監視や、発電所の冷却水(海水)の監...
FC400Gの設置環環境について
(an-fc400-02-setting)
設置場所:屋内(屋外設置には、別途防雨処理が必要です) 周囲温度:-10~55℃(ただし、測定水が凍結する場合は、凍結対策が必要) 周囲湿度:5~95%RH(ただし、結露しないこと) ...
FC400Gの測定水の条件について
(an-fc400-03-water-condition)
サンプリング装置なしの場合(無試薬形遊離塩素計入口での条件) 測定水温度:0~50℃ 測定水圧力:1~150 kPa 測定水流量:0.1~2.5 L/min 測定水のpH:6.5~7.5 測定水の導電率:100~300μS/cm 測定水のSS:10mg/L以下 サンプリング装置付きの場合(サンプリング装置入口での条件) 測定水圧力:20~750 kPa 測定水圧力以外は、サンプリング装置なしの場合と同じ ...
測定水の導電率が変化すると、プラトー領域が電圧方向にシフトします〈図3参照〉。加電圧がプラトー領域を逸脱しない程度のシフトであれば、測定水の導電率変動があっても、FC400G無試薬形遊離塩素計の出力特性はほとんど影響を受けません。 しかし、加電圧がプラトー領域を逸脱する程に大きいシフトの場合、FC400G無試薬形遊離塩素計の出力特性は測定水の導電率変動の影響を大きく受けます。 なお、測定水の導電率が100~300μS/cmの範囲内であれば、ほとんど誤差なく測定できます〈図5参照〉。 ...
遊離塩素は、水中で次亜塩素酸(HCLO)および次亜塩素酸イオン(HCLO-)などの形で存在しています。 これらの解離状態により電気化学的活性度が異なるため、FC400G無試薬形遊離塩素計の出力特性に影響を与えます。 また、この解離状態は、主として水のpHにより決まります。 つまり、FC400G無試薬形遊離塩素計の出力特性は、測定水のpHの影響を受けます〈図1および図2を参照してください〉。 しかし、図2からわかるように、pHの変化幅が1以内(例えば、pHの範囲が6.5~7.5、あるいは7~8)で...
残留塩素とは?
(an-chlorine-01)
日本水道協会「上水試験方法」では、残留塩素を次のように定義しています。 「残留塩素とは、塩素処理の結果、水中に残留している有効塩素をいう。 次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンなどの遊離型有効塩素を遊離残留塩素、モノクロラミン、ジクロラミンなどの結合型有効塩素を結合残留塩素という。」 すなわち、遊離残留塩素と結合残留塩素の両者を合わせたものを残留塩素と呼んでいます。 また、遊離残留塩素をFree塩素、残留塩素をTotal塩素と呼ぶこともあります。 ...

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