横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

北米最大の再生可能燃料プラントに向けた技術・設備機器・サービスの優先サプライヤーとして米国のGrön Fuels社から選定

2022年9月7日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、子会社のヨコガワ・コーポレーション・オブ・アメリカ(本社:テキサス州シュガーランド 社長:ケビン・マクミラン)が、米国のGrön Fuels, LLC(グロン・フューエルズ)から、ルイジアナ州のグレーター・バトン・ルージュ港に建設される北米最大の再生可能燃料プラント向けに制御に関する技術・設備機器・サービスを提供する優先サプライヤーに選定されたことをお知らせします。

計画されているグロン・フューエルズの「ギガシステム」再生可能燃料プラントの完成予想図
計画されているグロン・フューエルズの「ギガシステム」再生可能燃料プラントの完成予想図
拡大

 エネルギートランジションを推進するインフラ投資を行っている、米国のFidelis New Energy, LLC(フィデリス・ニュー・エナジー、以下「フィデリス」)の子会社であるグロン・フューエルズは、低炭素の輸送燃料を必要とする世界のお客様に向け、1日あたり6万5,000バレルの持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)や再生可能ディーゼル燃料の生産が可能な「GigaSystem(ギガシステム)」と呼ばれるプラントの建設と運用を行います。このギガシステムプラントは、従来の再生可能原料である廃食油や獣脂に加え、今後期待されている藻類に由来する油や被覆作物などが使用できるように設計されています。グロン・フューエルズのギガシステム施設内には、プラントのほかに、バイオ燃料の生産時に排出される二酸化炭素(CO2)を回収して地下に貯留するBECCS(Bio-Energy with Carbon Capture and Sequestration)設備、カーボンネガティブ発電(CNP:Carbon Negative Power)設備が併設され、施設全体でのCO2排出量を抑制し、カーボンネガティブ燃料生産を可能とする計画です。2025年に生産を開始する予定です。

 現在、YOKOGAWAグループ会社のKBCは、従来型の精製プロセスに関する深い知見をもとにギガシステムプラントの運用設計および人員とその育成の計画を進めています。本年7月にはフィデリスがEPCと契約を締結しており、グロン・フューエルズの最終投資決定がなされた後に、ヨコガワ・コーポレーション・オブ・アメリカとKBCは、制御や情報の領域で、運用・保守担当者から経営層までを支援する幅広いソリューションとサービスを提供します。デジタルツインを含むさまざまな技術の活用により、高いレベルの安全性、生産性と運用性能を実現し、最適化を図ります。YOKOGAWAは、本年7月にギガシステム近隣のバトン・ルージュ市に開設した自社のテクノロジー・センターから本プロジェクトを支援します。

 フィデリスの社長兼COO(最高執行責任者)であるベングト・ヤールスヨ氏は次のように述べています。「グロン・フューエルズ燃料プラント、BECCS、およびカーボンネガティブ発電で構成されており、ルイジアナ州にある当社のグロン・フューエルズのギガシステムは、グローバル企業の実証済み技術のみを採用して、再生可能原料に由来する持続可能な航空燃料や再生可能ディーゼル燃料を提供します。当社独自のサステナビリティを軸としたRACERという開発・設計・エンジニアリング・運用の枠組みにおける目標を達成するうえで、実績とイノベーションを有するYOKOGAWAは最適なパートナーです」。

 ヨコガワ・コーポレーション・オブ・アメリカの社長兼CEOであるケビン・マクミランは、次のように述べています。「グロン・フューエルズのギガシステムは、YOKOGAWAのサステナビリティに関する目標と事業の方向性に完全に合致しています。計装から基幹システム、あらゆるIT/OTの要件に至るまで、本プロジェクトの各側面を最適化するため、グロン・フューエルズと共同でイノベーションを推進してまいります」。

以上

本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、横河電機株式会社、各社および各団体の登録商標または商標です。

関連ページ

本件に関するお問い合わせ


トップ