横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

【オメガシミュレーション】海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化推進に係る日本財団-DeepStar連携技術開発助成プログラムに2件採択

2022年5月31日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)の子会社である株式会社オメガシミュレーション(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:浦 直樹)は、「海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等推進に係る日本財団-DeepStar※1連携技術開発助成プログラム」に応募し、2件のプロジェクトが、本助成プログラムの執行団体である公益財団法人日本財団により採択されましたのでお知らせします。本プロジェクトは2022年6月1日から開始します。

 採択されたプロジェクトは、「液体CO2の最適管理技術の開発」と「海底パイプライン輸送における水素・天然ガス混合物の監視技術の開発」です。どちらも脱炭素化の推進に必要な基盤技術を開発するものです。本プロジェクトでは、コロラド鉱山大学※2のハイドレート研究センターと水素・天然ガス・二酸化炭素の物性変化の実証実験及びモデル化の共同研究を行うとともに、オメガシミュレーションが保有するミラープラント※3技術を活用します。

採択されたプロジェクトとその概要

  1. 液体CO2の最適管理技術の開発
    <目的>
    常にCO2を液体の状態で制御するための技術開発
    <背景>
    回収した二酸化炭素(CO2)の貯留(CCS)は、液体状態で圧入できれば圧縮機の消費電力が最も低く抑えられる。このため、CO2が液体になる圧力で運転する方法が主流になると想定される。この技術を開発することで、CCSの効率的な監視および故障予測、最適な運転計画の立案が可能になり、安全性と効率性の向上が見込まれる。
    <方法>
    • 温度と圧力によって相(状態)が変わるCO2(気体、液体、固体(ドライアイス))のモデル化
    • モデルを活用して条件変動時も液体の状態を維持する制御技術を開発
  2. 海底パイプライン輸送における水素・天然ガス混合物の監視技術の開発
    <目的>
    水素と天然ガスを混合した状態で安全に輸送するための技術開発
    <背景>
    既存の天然ガスのパイプラインを活用して水素を輸送するため
    <方法>
    • 純度、不純物によって変化する水素・天然ガス混合物の特性を実証データからモデル化
    • それらを用いて、常に変化する水素・天然ガス混合物の性状をクラウド上の広域監視システムに表示
    • モデルを用いて安全かつ最適な運転範囲を導出する技術を開発

※1 DeepStar:国際的な海洋技術開発コンソーシアム。ヒューストンに拠点を置く世界の企業が参加しています。
※2 コロラド鉱山大学:米国コロラド州ゴールデンにある地球の天然資源に関する開発・管理の専門知識を擁する工学・応用科学に特化した州立大学。
※3 ミラープラント:統合生産制御システムとオンライン接続し、実際には見えないガス濃度や時間に沿った連続的な状態変化を忠実に再現するなど、運転中のプラント内部の状態をオンラインでリアルタイムに再現するプラントシミュレータ。
https://www.omegasim.co.jp/solution/mirror/

海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等推進に係る日本財団-DeepStar連携技術開発助成プログラム

2021年12月に日本財団とDeepStarが締結した覚書 に基づき、日本財団とDeepStarが連携して海洋石油・天然ガス分野における脱炭素化等推進にかかる技術開発を日本財団の助成を受けて促進するものです。

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム

株式会社オメガシミュレーション

株式会社オメガシミュレーションは、横河電機株式会社のプラント制御システムのノウハウと、 三井化学株式会社のプロセスシミュレーション技術を持ち寄り、1997年4月に設立されました。現在の出資比率は、横河電機株式会社が85.1%、三井化学株式会社が14.9%です。事業内容は、プラント運転訓練シミュレータやプラント解析・運転・制御支援ソフトウェアの開発、販売、保守です。

以上

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