2022年3月10日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、子会社であるヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカ(本社:バーレーン 社長:重野邦正)がエチオピアの首都であるアディスアベバ市の水道事業を管轄するアディスアベバ上下水道公社(Addis Ababa Water and Sewerage Authority 以下AAWSA)より、上水道に関連する設備を統合的に監視し、管理するシステムを受注したことをお知らせします。施設の運用を最適化し、安定的に水を供給することで、確実な水へのアクセスに貢献します。
アフリカ有数の都市であるアディスアベバ市は、急増する人口と経済成長により、水の需要が拡大を続けていますが、供給が追いついていない現状があります。社会、経済の発展のためにも、国を挙げて水に関わるさまざまな問題への取り組みを進めています。
今回のプロジェクトにおいて、YOKOGAWAは貯水池、ポンプ場、浄水場、送配水管および関連設備を監視する複数の既存システムの改修、および新規システムの増設に加え、これらの上水設備全体を統合監視するSCADA※システムも新たに納入します。また、据え付け工事、現地の人材育成プログラム、数年間のアフターサポートといったサービスも合わせて提供し、プロジェクトの完了は2025年前半を予定しています。当社の先進的な技術がアディスアベバ市の上水道の状況をリアルタイムに可視化し、適切な管理と運用を支援することで、広域にわたる水の供給が効果的に行えるようになります。
ヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカ社長の重野邦正は、次のように述べています。「上水道は産業や社会の基盤であり、限られた水資源が有効に利用されるようになることは、非常に重要です。エチオピアの人びとが直面している水の安定供給という課題が解決できるように、AAWSAと強く連携しながら、YOKOGAWAの技術やノウハウを積極的に活用していきます。」
※ SCADA (Supervisory Control And Data Acquisition):プロセスの監視、制御を行うシステムの一種。
以上
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上下水道事業では、インフラの老朽化、人口減少に伴う料金収入の減少、人材不足、そして自然災害への備えといった複合的な課題が深刻化しています。 これらの課題に対し、水インフラの耐震化、広域連携体制の構築、DX・AIの導入による効率化、ベテラン技術者からの技術継承など、多角的な取り組みが進められており、安全で持続可能な水環境の構築が期待されています。「YOKOGAWAは計測と制御と情報により持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、上下水道分野の課題解決に取り組んできました。 今後も、最新技術と新たな発想を融合させ、健全で持続的な水インフラの実現に向けた取り組みを一層推進してまいります。
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