横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

【横河電機/ICQ Consultants】バイオ医薬品事業に関するパートナーシップ契約を締結

2021年2月24日発表

横河電機株式会社
Integrated Commissioning and Qualification Consultants, Corp.

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)とIntegrated Commissioning and Qualification Consultants, Corp.(本社:米国マサチューセッツ州サウスボロ、社長:マイケル・ボーガン、以下ICQ Consultants)は、バイオ医薬品事業に関するパートナーシップ契約を締結しましたのでお知らせします。本パートナーシップ契約に基づきICQ Consultants は、横河電機のバイオリアクターシステムと関連製品の設置、保守、適格性確認等に関するコンサルティング・エンジニアリングサービスを米国で提供していきます。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、世界のバイオ医薬品市場が急激に拡大しており、新型コロナウイルスの検査や治療のための診断、ワクチン開発、医療機器に多大な投資が行われています。このため、動物細胞に関するバイオリアクター技術を必要とする、モノクローナル抗体薬・製品の開発と製造のためのインフラへの需要が高まっています。

 ICQ Consultantsは、2007年から、世界有数規模のバイオ医薬品製造施設を含む、米国の主要なライフサイエンス拠点における、製造工場のコミッショニングと適格性確認に重要な役割を果たしてきました。本パートナーシップ契約において横河電機は、ICQ Consultantsが保有するバイオ医薬品分野でのエンジニアリングやコミッショニングの専門技能を活用して、米国で自社の新たなバイオプロセス技術を展開します。第一弾として、既存のプロセス開発手法よりも性能面で大きく優位に立つ、アドバンストコントロールバイオリアクターシステム BR1000を、1月8日に発売しました。

横河電機のアドバンストコントロールバイオリアクターシステム BR1000
横河電機のアドバンストコントロールバイオリアクターシステム BR1000
拡大

 バイオ医薬品業界では、手動プロセスの自動化が急速に進んでいます。動物細胞の流加培養プロセスを完全に自動化するには、主要な栄養源であるグルコースの濃度制御が極めて重要です。インラインセンサ、モデル予測制御ソフトウェア、グルコース供給の自動化により、バイオリアクター内のグルコース濃度を安定させることが可能になります。BR1000は、高精度なリアルタイムモニタリングと高度制御により、ラボスケールの動物細胞培養を自動化します。

 ICQ Consultants社長のマイケル・ボーガンは、次のように述べています。「米国で横河電機のバイオリアクターシステムと関連製品のサポートを展開するため、この戦略的パートナーシップ契約を締結できたことをとても嬉しく思います。ICQ Consultantsは、引き続き米国全土で事業を拡大しつつ、横河電機との関係をさらに強固なものにしていきます。このような機会を得て、横河電機との協業に期待しています」。

 横河電機執行役員でライフイノベーション事業本部長の中尾寛は、次のように述べています。「ライフサイエンスや食品、医薬品の分野における、当社の明確な事業ビジョン、数々の成功事例を受けて、Yokogawa Corporation of Americaもバイオ医薬品のプロセス開発と製造分野に注目しています。急成長するバイオ医薬品市場で専門性を高めて進出するには、ICQ Consultantsのような業界のエキスパートとの提携が不可欠です。ICQ Consultantsの医薬品製造に関するエンジニアリング等の専門知識を活用して、横河電機の革新的なバイオリアクターやバイオプロセスの技術を広めていきます。加えて、当社のライフイノベーションビジネスのビジョンであるBio Industrial Autonomy分野において、急速に成長し、市場をリードする地位を築く上でも、良きパートナーとなることを期待しています」。

以上

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