横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

OpreX Control and Safety Systemの中核製品、統合生産制御システム「CENTUM VP R6.08」を開発、発売

2021年1月20日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Control and Safety Systemの中核製品の一つである、統合生産制御システム「CENTUM™ VP(センタム・ブイピー)」の機能を強化した「CENTUM VP R6.08」を開発し、1月22日に発売しますのでお知らせします。
 今回当社は、制御システムのCPUを更新する際の工事の手間を大幅に減らすため、ユーティリティキットの開発や各国認証取得をCPUモジュール単位で行いました。また、プラントの操業を止めることなくCENTUM VPのアップグレードを可能とするオンラインアップグレード機能の強化を行いました。これらにより、設備更新時も見据えたお客様のプラントの長期安定稼働とともに、今ある資産の有効活用を促進しています。

統合生産制御システム「CENTUM VP R6.08」のイメージ
統合生産制御システム「CENTUM VP R6.08」のイメージ

開発の背景

 プラントでは稼働率を上げ効率的に操業したいというニーズがあります。10年、20年と稼働を続けてきたプラントでは最新技術を用いた設備を導入することなどにより操業改善、効率改善を行い、競争力を維持していきたいというニーズもあります。
 CENTUM VPにおいては2014年に発表した「CENTUM VP R6.01」以降、一貫してシステムの長期安定稼働に貢献する開発を進めてまいりました。今回の開発によって、設備の更新工期の短縮や高い稼働率を維持したままアップグレードをしたいというお客様のニーズに応えていきます。
 また、YOKOGAWAは、2050年に向けたサステナビリティ目標「Three goals」を掲げ、その一つとして「Circular Economy」の実現を目指しています。お客様が設備をより長くお使いいただけるよう活動していくことで、持続可能な社会の実現に向けても貢献していきます。

機能拡張の概要

  1. 旧型のキャビネットを撤去することなくCPUを更新可能に
     CENTUM VPのコントローラの心臓部であるCPUの収納に当社標準のキャビネットを用いていた場合、旧型のCPUから最新のCPUにアップグレードする際にキャビネットも交換する必要がありました。キャビネットは高さ約2メートル、重量200キログラム以上で、搬出入や交換に伴う配線工事など大掛かりな作業を伴っていました。
     今回開発したユーティリティキットは、旧型のCPUを使用されているお客様を対象とし、最新のCPUにアップグレードする際に活用いただけます。キャビネットの環境状態を適切に保つための監視機器や空調を、同キットに置き換えることでキャビネットの交換は不要になります。これによりアップグレード時の大掛かりな作業機会の削減やそれらの作業時間短縮、キャビネットの廃棄機会削減に貢献するとともに、最新技術の導入障壁を減らすことでプラントの長期安定稼働に貢献していきます。
  2. バッチプロセスにおけるオンラインアップグレード機能の強化で操業の継続とシステムの更新を両立
     制御システムの制御機能を担うCPUは、操作性やエンジニアリング環境を向上させるために新機能追加などのソフトウエアのアップグレードが必要となります。これまでは制御対象の生産工程を停止させてCPUアップグレードを行う必要があるため、立ち上げに数日を要していました。
     CENTUM VPでは、2017年に発表した「CENTUM R6.05」でプラントの操業を止めずに更新できるオンラインアップグレード機能を追加し、徐々にその適用範囲を拡大してきました。今回の機能強化でバッチプロセスのシーケンス制御で使われている主要なプログラミング言語「SEBOL」のオンラインアップグレード機能を追加したことにより大半のお客様のプラントにおいて操業を止めずにCENTUM VPを更新いただくことが可能になりました。
  3. CPUモジュールの交換だけで各国の規制に準拠したシステム環境を更新可能に
     従来は、制御演算を行うCPUモジュールや電源供給を行う電源モジュール、それらを結合するための端子台などで構成されるフィールドコントロールユニットという単位で防爆規格や安全規格などに関する各国の認証を取得していました。そのため、CPUモジュールを更新する場合にはユニットごと交換しないと、認証が無効になってしまうという問題がありました。
     今回、CPUモジュールなどの各構成要素単位でそれらの規格の認証を取得したことにより、CPUモジュールだけの交換で各国の各規格への準拠が可能となりました。これによりモジュール単位の交換が可能になることで長期にお使いいただく際のコストを削減し、配線の着脱機会を減らすことによる作業効率向上、再接続時の配線ミスによる事故リスクの低減に貢献します。また、キャビネットと同様、ユニット単位の機器の廃棄機会を減らすことで資産の有効活用にも貢献していきます。

主な市場

石油精製、石油化学、化学、電力、ガス、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道、非鉄、金属、セメントなど

用途

プラントの運転監視と自動制御

CENTUMシリーズについて

 「CENTUM」は、当社が1975年に発表した世界初の分散形制御システム(Distributed Control System:DCS)で、当社の旗艦システムです。「CENTUM VP」は、シリーズ9世代目の製品で、40年以上にわたって培った技術と経験を集約し、従来の「CENTUM」との互換性を継承しつつ、最新の技術を取り入れながら進化し続けています。

OpreXとは

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control、OpreX Measurement、OpreX Execution、OpreX Lifecycleの5つのカテゴリーから成り立ち、CENTUM VPはOpreX Controlの製品・ソリューション群の一つであるOpreX Control and Safety Systemに属しています。OpreX Controlは、お客様の経営、操業、業務の変革に迅速に対応し、高効率、高品質、安全で安定した操業基盤を支える高信頼の制御テクノロジーを意味します。
 YOKOGAWAはこのブランドのもと、お客様のビジネス課題解決の視点で、お客様の変革と成長を支援する統合ソリューションを提供していきます。

以上

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