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【横河計測】ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM5000」を開発・発売 ~自動車、メカトロニクス、エレクトロニクス製品の開発効率向上を支援~

2020年08月28日発表

 横河計測株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:山崎 正晴)は、周波数帯域350MHz、500MHzのミックスドシグナルオシロスコープ「DLM5000」シリーズを開発、8月31日に発売しますのでお知らせします。
 新製品は、8チャネルのミックスドシグナルオシロスコープ「DLM4000」シリーズの後継機種です。基本性能や操作性を向上させたことに加え、2021年春までに、2台のオシロスコープを接続して高精度な同期測定を可能にするオプション機能「DLMsync(DLMシンク)」を発売します。自動車、メカトロニクス、エレクトロニクス業界で製品開発に取り組むお客様の開発効率向上を支援します。当社は、本製品をスコープコーダやパワーアナライザなどの製品とともにトータルソリューションとして提供し、測定器ビジネスの拡大を図ります。

ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM5000」
ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM5000」

開発の背景

 2012年に発売した「DLM4000」シリーズは、8チャネルのアナログ入力を持つオシロスコープとして、エレクトロニクス・メカトロニクス業界のお客様から、製品を開発する際に用いる計測器として広く採用されてきました。
 近年は、持続可能な社会の実現に向け、モーター、インバータ、および太陽光発電装置などクリーンエネルギー関連の製品に対して、さらなる省電力化と高効率化が求められています。省電力で高効率な製品を開発するためには、計測器で制御信号や通信データなどの信号を同時に複数測定する必要があります。また、産業用ロボットや自動車の先進運転支援システム(ADAS)向けエンジンコントロールユニット(ECU)の開発でも、複数信号の同時測定が必要です。そのため、これらの製品開発に携わるお客様には、計測器を複数用いたり、何度も測定したりすることなく、一台で多点を同時に測定して作業効率を向上したいというニーズがあります。
 当社はこのニーズに対応し、多チャネル化とこのことによって増加した大容量データを高速処理する「DLM5000」シリーズを開発しました。

製品の特長

  1. 多チャネルで作業効率の向上
     「DLM5000」シリーズは、4チャネルモデルと8チャネルモデルをラインアップしました。最大で、アナログ入力8チャネルとロジック入力16ビット(オプション仕様でロジック入力32ビット)の同時測定が可能です。両モデルともアナログ入力で全チャネル同時に測定した場合でも、最高サンプリングレートは従来製品比2倍の2.5ギガサンプリング/秒(GS/s)に向上しました。さらに、2021年春までに、「DLM5000」シリーズ2台を接続して高精度な同期測定を可能にするオプション機能「DLMsync」を発売します。2台同期することによりアナログ入力を最大16チャネル、ロジック最大64ビット(オプション仕様)の入力を一度に測定でき、システムの評価やデバックの際の多点同時測定ニーズに柔軟に対応します。
  2. 操作性の向上と待ち時間の短縮
     「DLM5000」シリーズは、従来製品で好評な操作パネルのデザインを継承してジョグシャトルなどのダイレクトキーやノブを配置したことに加え、新たに画面上の波形を直接操作できるタッチパネルを採用しました。キー、ノブ、タッチパネルを併用して操作することで、容易な波形観測・解析が実現します。
    また、新たに開発した波形データ処理エンジンにより、データ処理が高速化し、波形描画までの時間が短縮します。さらに、USB3.0規格に対応したことで、PCへの高速データ転送が実現します。多チャネル化によって大容量化するデータを扱う際の待ち時間が大幅に短縮します。
  3. 解析作業効率の向上
     車載LAN規格であるCXPIに関して、従来製品で対応していた解析機能に加え、トリガ機能※1を追加対応しました。トリガ機能を使って得た波形データと信号解析結果が同一画面に表示され、しかも両者の相関が取れているため、両者の関係を一目で見て取ることができます。
     また、当社従来製品比2倍に相当する500M(メガ)ポイントのアクイジションメモリを搭載しました。これにより、同比2倍の最大10万個の波形をヒストリ波形※2として保持できるようになりました。ロングメモリにより、サーチして照合できる波形が倍増することに加え、数ギガサンプリング秒(GS/s)で捕捉が必要な高速な制御信号と数ミリ秒単位で捕捉が必要なブレーキ機器などの挙動を一台でカバーできるため、評価・解析作業の効率が向上します。

    ※1 トリガ機能:
    ユーザが解析に必要な波形を得るために条件を設定することで、その条件に合った信号が検知された時点での波形を表示する機能
    ※2 ヒストリ波形:
    メモリに記録した捕捉した波形のこと

主な市場

  • カーエレクトロニクス市場
  • 電子デバイス、電源、インバータなどパワーエレクトロニクス市場
  • 家電、空調機器などエレクトロニクス市場
  • 産業用機器などのメカトロニクス市場

用途

  • 電気、電子回路の設計・評価
  • 半導体、電子デバイス、組み込み機器ファームウエア開発やデバッグ
  • カーエレクトロニクスにおける、ADAS開発でのCAN、CAN FDなど車載LAN規格対応のバス信号と各種アナログ信号の同時測定
  • パワーエレクトロニクスにおける、電力解析、動作確認
  • メカトロニクスにおける、通信などの高速信号と比較的変化の少ないメカトロニクス系信号の同時測定・評価

以上

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