OpreX Asset Management and Integrityのラインアップとして統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM R4.03」を開発・発売 ~機器の診断機能の強化でプラントの予知保全を支援~

2019年11月13日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Asset Management and Integrityのラインアップとして、プラントで使用されている大量の監視制御用機器や製造装置の情報を集中管理する、統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM™ R4.03」を開発、11月14日に発売しますのでお知らせします。
 現行製品「PRM R4.02」をバージョンアップした「PRM R4.03」は、当社のプラント設備効率改善ツールを取り込み、機器・設備の診断機能を強化しました。今回の機能強化で、事後保全から予知保全への移行を加速し、プラントの安全・安心の確保に貢献します。

開発の背景

 製造業各社の保全部門では、プラントで使用している大量の監視制御用の機器や製造装置の状態を機器管理システムで一元管理しています。当社は、機器の不具合を迅速に把握してプラントの安全運転につなげたいという恒常的なニーズに対応し、機器管理システムである「PRM」の機能を継続的に強化しています。
 近年プラントでは、デジタル通信方式の採用が進み、通信できる情報量が飛躍的に増大し、プロセス量だけでなく、各フィールド機器の保全情報などもわかるようになっています。今回当社は、「PRM」が管理するデジタル機器の情報を有効活用することで、保守作業効率の向上や、運転条件を調整して機器の故障リスクを軽減したいというニーズに対応し、「PRM」の機器・設備の診断機能を強化しました。また、プラントの立ち上げにあたり必要な作業を効率化して、プラントを早期に立ち上げたいというニーズに対応し、機器のパラメータ設定を支援する機能を追加しました。

機能強化の概要

  1. 保守作業時間の削減を支援
     「PRM」に、当社のプラント設備効率改善ツールで、機器の劣化診断や使用状態を可視化する「InsightSuiteAE スターターエディション(インサイトスイートAEスターターエディション)」を組み込みました。使用頻度の低い機器や、劣化が進んでいないため故障のリスクが低い機器を「PRM」で把握できるようになり、状態の良い機器の点検回数を減らして保守作業時間を削減することができます。
     

    InsightSuiteAE スターターエディションの診断画面
    InsightSuiteAE スターターエディションの診断画面
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  2. 設備の故障リスクを軽減したプラント運転を支援
     「PRM」に、機器・設備診断システムとのインターフェース機能として「Interface Package for Generic System(インターフェース・パッケージ・フォア・ジェネリック・システム)」を追加しました。フィールド機器に加え、周辺設備の異常状態の把握も可能になります。例えば、当社の「キャビテーション※1検知システム」と接続することで、リアルタイムに検知したポンプ内部のキャビテーションを「PRM」で容易に把握できます。運転員に異常やその兆候を通知する「PRM」のアラーム機能を活用することで、流量を制限するなどポンプの故障リスクを低減する運転条件の調整を速やかに行うことができます。
     

    ※1 キャビテーション
    流れる液体中で圧力差により短時間に泡の発生と消滅が起きる物理現象。消滅の際に発生するエネルギーが設備にダメージを与える。

  3. プラントの早期立ち上げを支援
     パラメータ管理機能として「Device Parameter Audit(デバイス・パラメーター・オーディット)」を追加しました。プラント立ち上げ時には、フィールド機器にパラメータを設定しますが、正しいパラメータが設定されているかチェックする工程でこの機能を使うことにより、同じ機種に同じパラメータが設定されているかどうかをひと目で把握できるようになります。また、パラメータの変更履歴も容易に確認できるようになり、トラブルシューティングの時間短縮が可能になります。

「PRM(Plant Resource Manager)」について

 プラントで使用されている大量の監視制御用の機器、製造装置の状態および保全情報を集中管理するソフトウエアパッケージです。フィールドデジタルの主要通信プロトコル(FOUNDATION™フィールドバス、HART®、ISA100 Wireless™、PROFIBUS)に対応し、他社製の機器や診断・調整ソフトも「PRM」から幅広く活用できます。「PRM」は、機器・装置のオンライン監視機能やオンライン診断機能など、保全員の作業を支援するさまざまな機能を搭載しています。現場で活用される機器調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate™」と双方向に連携するため、「PRM」が持つ機器の最新情報を現場で活用できます。また、統合生産制御システム「CENTUM™ VP」から「PRM」の機器情報を参照することで、保全情報を活用した運転を支援します。

OpreXとは

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control、OpreX Measurement、OpreX Execution、OpreX Lifecycleの5つのカテゴリーから成り立ち、PRMはOpreX Transformationの製品・ソリューション群の一つであるOpreX Asset Management and Integrityに属しています。OpreX Transformationは、企業活動全体を俯瞰し、生産からサプライチェーン、リスク管理や経営までの領域を含む卓越したオペレーションを実現する包括的ソリューションを意味します。
 YOKOGAWAはこのブランドのもと、お客様のビジネス課題解決の視点で、お客様の変革と成長を支援する統合ソリューションを提供していきます。

主な市場

石油・天然ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理など製造業全般

用途

  • プラントのフィールド機器の立ち上げ支援
  • 保全業務の支援
  • プラントの運転業務の支援

以上

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