【横河電機/エヌケイエス】医薬品・食品関連設備のバリデーション業務と計測器・計量器校正の専門企業、エヌケイエスの全株式を横河電機が取得 ~ライフイノベーション事業の拡大に弾み~

2018年11月15日発表

横河電機株式会社
エヌケイエス株式会社

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志 以下、横河電機)とエヌケイエス株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長:松尾 茂樹 以下、エヌケイエス)は、横河電機がエヌケイエスの全株式を取得することで合意しましたのでお知らせします。エヌケイエスは、医薬品、医療機器、食品関連の設備のバリデーション(適格性評価)業務と、計測器・計量器の校正業務を専門とする企業で、これらの分野において高度な技術およびノウハウを有しています。横河電機は、エヌケイエスをグループ会社に加え、ライフイノベーション事業におけるソリューションの幅を広げ、同事業の拡大を図ります。株式取得は2018年12月3日の予定です。

株式取得の背景

 医薬品・食品業界においては、製品の安全性や有効性を確保するために厳しい品質管理が求められ、製造設備や製造工程が目的としている品質に適合しているかを検証するバリデーションの実施が重要視されています。医薬品業界では各国に医薬品製造品質管理基準(GMP※1)があり、日本は、GMP基準や査察に関する国際協同スキームPIC/S※2に加盟し、国際水準に合致したGMPを定めています。食品業界については、欧米を中心にHACCP※3認定施設で水産品や食肉を加工することを義務化する国が増加しており、日本でも2020年に完全義務化が予定されています。
 横河電機は2020年度を最終年度とする中期経営計画「Transformation 2020」において、ライフイノベーション事業を新事業として確立させることを掲げています。ライフイノベーション事業は、主に医薬品・食品分野の基礎研究から物流・サービスまでを対象に、細胞観察に使用するイメージング装置や新薬候補をスクリーニングする創薬支援装置、効率的な生産を実現する制御システムやフィールド機器、製造管理や品質管理のソフトウエアパッケージ等を提供し、お客様の生産性向上の実現を支援しています。
 一方、エヌケイエスは、医薬品、医療機器、食品関連設備のバリデーション業務と、計測器・計量器の校正業務を展開し、バリデーションと校正の双方の分野で専門知識とノウハウを有する企業で、サービス提供実績は7,000事業所以上に及びます。バリデーション業務については、ISO9001を日本で初めて取得し、GMPやGDP※4等に準拠したバリデーションを実施しています。
 このたび、ライフイノベーション事業の拡大を目指す横河電機と、自社ビジネスの一層の拡大を目指すエヌケイエスの目的が一致し、横河電機がエヌケイエスの全株式を取得することで合意しました。

今後の事業展開

 横河電機は、ライフイノベーション事業のソリューションの一つに、エヌケイエスの設備バリデーション業務と校正業務を加え、以前から提供している自社のイメージング装置や制御システム、製造・品質管理ソフトウエアパッケージ等と合わせて、医薬品・食品分野の基礎研究、開発、生産、物流から設備・装置の運用まで範囲を広げてソリューションを提供していきます。また、バイオ抗体薬生産ソリューションや微生物コンタミネーション(混入)管理ソリュ―ションをはじめとする現在開発中の新しいソリューションを展開する際にもエヌケイエスの技術と知見を活用していく方針です。
 医薬品・食品分野のバリューチェーン全体に対する横河電機のソリューションとお客様基盤、エヌケイエスのバリデーションおよび校正に関する専門技術を合わせ、両社は今後、試験設備における安全性を確保するための基準であるGLP※5、物流に関する同様の基準であるGDPなどへの事業の拡大を図るなど、シナジーの早期発揮を目指してまいります。

※1 GMP(Good Manufacturing Practice):安全で効果的な医薬品・食品を生産するための製造・品質管理に関する基準。各国がそれぞれ規則や指針を定めている。

※2 PIC/S(Pharmaceutical Inspection Convention and Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme):品質システムやGMP基準の世界的な調和と、開発、展開、維持を目的として発足した、国際的な医薬品査察協定および医薬品査察協同スキーム。欧米、アジアなどの約50国が加盟している。

※3  HACCP(Hazard Critical Control Point):食品の製造・加工工程において微生物汚染などの危害を分析し、重要管理項目を定め、連続監視によって安全を確保する衛生管理手法。国連食糧農業機関と世界保健機関の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され国際的に認められている。

※4 GDP(Good Distribution Practice):医薬品の品質を生産された時のままに維持し、事故等や改ざんされた製品の混入等なく流通・保管されお客様に届けられるための基準。

※5 GLP(Good Laboratory Practice):非臨床試験において、試験施設の設備や手順、組織などが、安全かつ適切であることを保証する基準。米国での制定を発端に経済協力開発機構が制定し、各国がそれぞれ規則や指針を定めている。

エヌケイエスの概要

所在地:愛知県名古屋市
代表取締役社長:松尾 茂樹
設立:1965年6月24日
資本金:5,000万円
社員数:約150名
拠点数:本社および国内12事業所
事業内容:医薬品、医療機器、食品関連設備のバリデーションおよび計測器・計量器の校正

以上

本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、横河電機株式会社、各社および各団体の登録商標または商標です。

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