OpreX Asset Operations and Optimizationのラインアップとして、品質安定化のための解析ソフトウエア「Process Data Analytics R1.02」を開発・発売 ~データ解析の質の向上と試行錯誤のサイクルの短縮を実現~

2018年9月10日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、OpreX™ Asset Operations and Optimizationのラインアップとして、解析ソフトウエア「Process Data Analytics R1.02」を開発しましたのでお知らせします。発売は2018年11月を予定しています。
 「Process Data Analytics」は、プロセスデータ解析や、設備の状況、操作履歴などのデータの解析を行い、品質の異常や生産性の低下を早期に発見できるソフトウエアパッケージです。今回開発した「Process Data Analytics R1.02」では、他社プラント情報管理システム(PIMS)のデータ取り込み機能、データの表示一括設定機能、グラフキャプチャ機能が追加され、データ解析の質の向上と試行錯誤サイクルの短縮を実現します。

開発の背景

 近年の生産現場では、原料品質のばらつきや製造設備の老朽化などが製品品質を劣化させる要因となっていますが、出荷する製品に対しては高い品質が求められています。製造業のお客様はこの課題に対して、AI(人工知能)、ビッグデータ、Industrial IoT(IIoT)を活用してデジタルトランスフォーメーションを推進し、各生産工程における品質の作り込みを行っています。
 当社の「Process Data Analytics」は、PIMSに蓄積された温度、圧力、流量、液位などのプロセスデータや、設備の稼働・保守状況、操作履歴などのデータを入力して解析業務を行うことができるソフトウエアです。「MT(マハラノビス・タグチ)法」を用いた解析機能を搭載しており、迅速かつ高効率に解析が行えます。当社の解析サービスと組み合わせて品質安定化ソリューションの一つとして提供することにより、お客様の製品の品質安定化と継続的な品質改善活動の実現を支援します。
 2017年5月の「Process Data Analytics R1.01」発売後、お客様と当社の解析エンジニアが共同して解析作業を行い、価値共創に取り組んできました。今回の機能強化は、他社PIMSのデータを直接取り込んで解析したいというニーズと、設定変更や演算実行の手間の削減やレポート作成の効率化のニーズに対応するものです。業務効率を高め、データ解析の質の向上と試行錯誤サイクルの短縮を実現します。

機能強化の概要

  1. 他社PIMSからのデータ取り込みを可能にし、データ解析の質を向上
    世界の生産現場には、さまざまなベンダーによる多種多様なデータ蓄積環境が混在しています。期待どおりの解析結果を得るためには、解析で使用するデータの選択が重要なポイントの一つです。「Process Data Analytics」はWindowsが搭載されたパソコン上で動作し、PIMSや分散形制御システム(DCS)、プログラマブルコントローラ(PLC)のデータをCSV形式に変換して入力することができますが、「Process Data Analytics R1.02」では、産業オートメーション分野などにおけるデータ交換のグローバル標準規格であるOPC HDA(ヒストリカルデータアクセス)インターフェースを備えることで、他社PIMSのデータを容易に取り込むことが可能になります。

    Process Data Analytics R1.02のPIMSデータ取り込み画面
    Process Data Analytics R1.02のPIMSデータ取り込み画面

  2. 操作性の向上により解析の試行錯誤のサイクルを短縮
    「Process Data Analytics R1.02」では、プロセスデータを示すグラフを重ね合わせて解析する際に、解析時の気づきにつながるデータの起点や表示色などをさまざまな製造条件に応じて瞬時に設定・変更できるようになります。これらの改善により、従来と比較して5倍の作業スピード(注:当社解析エンジニアによるベンチマークテスト結果)でデータの特徴を評価することができ、解析の試行錯誤のサイクルが短縮されます。

    グラフの重ね合わせによる解析例
    グラフの重ね合わせによる解析例

  3. レポート作成支援機能を搭載
    製品品質などの現場の課題を解決するためには、データ解析によって得られた結果を周囲と共有し、部門をまたいだ複数の担当者とともに対処方法を検討する必要があります。「Process Data Analytics R1.02」では、汎用レポート作成ソフトウエアに解析結果である各種グラフを任意の形に整えた状態で貼り付けることができるようになります。これによりグラフ作成にかける手間はなくなり、解析者は解析結果に対する考察と議論に集中することができるようになります。

主な市場

石油、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、薬品、食品、自動車、ガラス、ゴム、電機・電子などのプラント

主な用途

製造現場の品質改善活動や、品質保証・品質管理部署による品質検査の改善

今後の展開

 生産現場におけるさまざまなデータを解析し、品質改善や生産性の向上に生かしていくことはお客様の共通の課題です。クラウドコンピューティング、AI、ビッグデータ、IIoTといった技術の活用が進むなか、当社は今後も最新技術に対応してお客様のニーズにお応えする製品を開発し、お客様の製品の品質安定化と継続的な品質改善活動の実現を支援してまいります。

OpreXとは

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation 、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、「Process Data Analytics」はOpreX Transformationのソリューションの一つであるOpreX Asset Operations and Optimizationに属します。OpreX Transformationは、企業活動全体を俯瞰し、生産からサプライチェーン、リスク管理や経営までの領域を含む卓越したオペレーションを実現する包括的ソリューションを意味します。
 YOKOGAWAはこのブランドのもと、お客様のビジネス課題解決の視点で、お客様の変革と成長を支援する統合ソリューションを提供していきます。

※ MT(マハラノビス・タグチ)法:
MT法は、マハラノビス博士が変数間の相関から導きだしたマハラノビス距離を品質工学の体系に取り入れたパターン認識の一つで、基準となるデータと判断対象サンプルの離れ具合をマハラノビス距離として算定し、定量的に違いを判断します。タグチは品質工学の創始者として著名な田口玄一博士を指します。

以上

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