横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

調節計「UTAdvanced」シリーズ ディジタル指示警報計に新たなネットワーク機能を追加

2018年4月24日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、調節計「UTAdvanced(ユーティーアドバンスト)」シリーズのディジタル指示警報計「UM33A」に新たなネットワーク機能を追加、5月7日から発売しますのでお知らせします。
 新機能により、「UM33A」1台で最大8個のセンサが測定したデータを表示できるようになり、導入コストを抑えて現場でのデータ監視を強化することができます。当社は、お客様の最新のニーズに対応し、「UTAdvanced」シリーズを継続的に機能強化して、調節計ビジネスのさらなる拡大を図ります。

UM33A
UM33A

開発の背景

 「UM33A」は、センサが測定した温度、圧力、流量などをデジタル信号に変換して表示する指示機能と、データが一定の値を超えると警報信号を出力する機能を持つ機器です。近年は現場でのデータ監視を強化したいというニーズの高まりを背景に、高所や狭所など目視が困難な箇所に設置されているセンサのデータを、離れた安全な場所から確認するために指示計の導入を検討するお客様が増えています。しかし、複数のセンサのデータを1台でまとめて現場で確認したいお客様は、「UM33A」に接続できるセンサは1つだったので、代わりにプログラマブルコントローラ(PLC)とディスプレイを組み合わせた監視盤やタッチパネルを導入する必要があり、これらは高価でエンジニアリングに手間がかかるという課題がありました。
 今回当社は、複数のセンサの測定データをまとめて現場で確認したいというお客様が、導入コストを抑えて容易に導入できるように「UM33A」の機能を強化しました。

特長

  1. 多点入力の指示計を容易に導入
    通信プロトコルModbus/RTUのマスター機能とデータモニタ機能に対応しました。1台に最大8個のセンサを接続して切り替えて表示できるため、初期導入コストを抑えることができます。現場でまとめて監視するために監視盤やタッチパネルや、これらを導入するために施していたエンジニアリングが不要になり、センサ、PLC、タッチパネルなどで構成される既設システムにも容易に「UM33A」を導入できます。これまで気になっていたものの現場で目視できなかったセンサの測定データを確認できるようになります。
  2. フィールドデジタルの推進
    プラントでは、インテリジェントなフィールド機器と制御システム間の通信をデジタル化するフィールドデジタルが進展しています。フィールドデジタルによって通信できる情報量が飛躍的に増大し、プロセス量だけではなく機器や設備の状態をオンラインで監視できるようになり、保全業務の効率を向上させることできます。これまで「UM33A」とセンサとの通信は、アナログ信号によるデータ伝送でしたが、今回の機能強化でデジタル通信も可能になりました。プラントのフィールドデジタルの進展に貢献します。

主な市場

電機、機械、化学、食品、半導体、自動車など多様な産業での機械設備や、空調、動力、タンクなど工場の設備

用途

熱処理、洗浄、滅菌、冷凍、冷蔵、排水などの製造工程における、温度、圧力、流量などの表示と警報動作

UTAdvancedシリーズについて

 調節計「UTAdvanced」シリーズは、プラントの工業炉など熱処理を行う各種産業用装置に組み込まれ、各種センサと接続して温度、圧力、流量や装置の運転状況などを表示、制御する機器群です。プログラミング言語としてエンジニアの認知度が高いラダー言語によるシーケンス制御機能を標準搭載した調節計です。設計効率向上とリレーなどの周辺機器の機能取り込みによるコストダウンに貢献し、2009年の発売以来お客様の好評を得ています。ラインアップは、定値制御を行うディジタル調節計「UT55A」「UT52A」「UT35A」「UT32A」「UT75A」、時間の経過に応じてあらかじめ設定されたパターンに従った制御(プログラムパターン制御)を行うプログラム調節計「UP55A」「UP35A」「UP32A」、入力信号が一定の値になると警報信号を出力・表示するディジタル指示警報計「UM33A」です。

以上

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