2017年4月26日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、ネットワークベース生産システム「STARDOM™(スターダム)」の機能強化版を開発、4月27日から発売しますのでお知らせします。
今回はWindows® 10に対応するとともに、昨年発売した高速CPUモジュールに、Java言語で記述されたアプリケーションおよび省エネ支援システム「InfoEnergy(インフォエナジー)」が動作する機能を追加しました。
当社は、「STARDOM」を最新の動作環境に対応させ、お客様に長期的に運用いただける環境を提供してまいります。
ネットワークベース生産システム「STARDOM」
「STARDOM」は、自律型コントローラ「FCN」とWebベースHMIの監視制御ソフトウエア(SCADAソフトウエア)「VDS」で構成されるネットワークベースの生産制御システムです。当社は2001年の発売以来、お客様のニーズに対応して「STARDOM」の機能を継続して強化してきました。2016年3月には、“より速く、より強く、よりスマートに”をコンセプトに、新しいCPUモジュールを発売しました。
今回の機能強化では、長期的にシステムを運用したいというニーズに対応をしました。また、ネットワークベースの生産制御システムは、中央監視室で遠隔地に分散する現場のデータを管理していますが、通信負荷などの観点から、現場ごとにデータを管理したいというニーズに対応しました。さらに、工場の省エネを追求するお客様から支持されてきた、「STARDOM」を用いた省エネ支援システム「InfoEnergy」を、2016年に発売した高速CPUモジュールに搭載するとともに、より簡単に導入や増設ができるようにライセンス体系の見直しを行いました。
「STARDOM」は、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムです。分散形制御システム(DCS)の信頼性とPLC計装の汎用性・経済性を両立させたシステムとして高い評価を得ています。STARDOMの中核をなす自律型コントローラ「FCN」は、二重化を簡単に実現できる高い堅牢性を持った自律型コントローラとして、国内外合わせて累計2万台の納入実績を重ねてきました。中小規模プラントといった高い信頼性と汎用・経済性の両立を要求される市場はもとより、海外においては、石油・ガス上流工程(Upstream)およびパイプライン(Midstream)などの広域に分散する設備向けに、インテリジェントRTUとして納入されています。
石油・天然ガス田、パイプライン、上下水道などの広域に分散する設備
石油、化学、鉄鋼、紙・パルプ、食品、薬品などの中小規模プラント
中小型発電設備(風力発電・蒸気タービン・水力発電)
中小規模の生産設備の監視、操作、制御、データ収集、記録など
以上
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中小規模向け計装システム STARDOMはコントローラやHMI等のオープンなコンポーネント群を、ネットワーク上で統合する計装システムです。柔軟性あるエンジニアリング環境により 高信頼の二重化システムからタッチオペレーションパネルを用いた現場での操作監視まで、各種PLC計装システムを実現します。