機器調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate R3.02」を発売 ~お客様の保守作業時間の大幅な短縮に貢献~

2016年8月8日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、プラントなどの製造現場で使用される各種機器の調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate® (フィールドメイト) R3.01」の機能を強化した「FieldMate R3.02」を開発、8月10日から発売しますのでお知らせします。

 今回の機能強化では、保守業務において頻度の高い作業を単純化し、お客様の現場での作業時間を大幅に短縮します。また、フィールド機器と制御システムの入出力装置間の接続確認を行うオプションソフトウエアである「FieldMate Validator®(フィールドメイト・バリデーター)」の機能強化版も同時に発売します。

タブレットPC使用時の表示画面
タブレットPC使用時の表示画面

開発の背景

 プラントの中央監視制御システムと現場のフィールド機器や分析計などを結ぶフィールド通信において、デジタル通信規格の採用が広がっています。デジタル通信規格にはいくつかの方式があり、機器メーカが採用している通信方式もさまざまです。プラントでは、複数メーカの機器が混在しているため、各機器の設定方法や通信規格が一様でない場合が多くあります。このため、機器メーカや通信規格の違いに関係なく、機器の調整・設定・管理を行えるツールが求められています。

 「FieldMate」は、このような要求に応えるソフトウエアで、PC上で動作し、さまざまな機器メーカやデジタル通信規格に対応して、機器の調整・設定・管理を行えます。最近では、利便性の面から、現場でもタブレットPCを使用することが増えてきています。今回の機能強化では、お客様の現場での保守作業の効率化を図るため、操作性をより向上させました。

機能強化の概要

 「FieldMate R3.02」は、Windows®が搭載されたPCやタブレットPCに対応しています。従来のWindows 7に加え、Windows 10にも対応しています。主な特長は以下のとおりです。

  1. 煩雑な操作をワンタッチで実行でき、作業性を大幅に改善
    プラントの保守作業で頻度の高い(1)フィールド機器のゼロ点調整、(2)ループテストなどの作業について、ホーム画面に専用のボタンを設けることで作業性を改善しました。これにより、何階層にも分けられたデータの中からフィールド機器の設定値を確認するなどの煩雑な操作が不要となります。

    (1)ゼロ点調整:フィールド機器は、設置環境や取り付けの姿勢によって微少な誤差を生じることがあり、それらの誤差を調整するためのゼロ点調整が必要になります。YOKOGAWAの差圧・圧力伝送器については、校正の際のゼロ点調整を、対象の機器と接続してボタンをクリックするだけで実行できます。

    (2)ループテスト:機器の信号が間違いなく指示調節計や制御システムに届くかを確認するループテストでは、これまでは機器ごとに異なる操作で、模擬信号を出力してきました。今回の機能強化では、機器メーカや機種にかかわらず、同じ操作でループテスト用の入力信号を出力できるほか、入力信号の大きさを任意に設定してテストパターンを簡単に作成し、保存、呼び出しができるようになります。この機能により、従来のハンドヘルドターミナルと比較して、作業時間を3分の2に短縮できるようになります。
  2. 簡単に過去の設定値と比較
    「FieldMate」は、フィールド機器の設定値などのパラメータをデータベースに保存できます。今回の機能強化で、ホーム画面から簡単な操作で現在の設定値と過去の設定値とを比較し、差分を抽出できるようになりました。現場での作業後、変更の必要のない値を誤って変更していないかの確認やトラブルの原因究明に利用できます。
  3. FieldMate Validatorの機能強化
    制御システムは、入出力装置を介してセンサやバルブなどのフィールド機器と情報のやり取りを行い、プラントを自動で制御します。「FieldMate Validator」は、制御システム全体を納入する前に制御システムの入出力装置とフィールド機器のみで接続確認が行えるソフトウエアです。これまでは、当社の統合生産制御システム「CENTUM VP R6」の入出力装置「N-IO」に対応していましたが、今回、「CENTUM VP R6.03」でラインアップに加えた入出力装置にも対応しました。

主な市場

 石油、石油化学、化学、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼などのプロセス産業における設備の保守管理部門

用途

 プラント等の現場における、フィールド機器、分析計などの各種機器の設定や調整、点検、機器情報の管理

「FieldMate」について

 FieldMateは、PC上で動作する機器調整・設定・管理ソフトウエアです。機器を設置するための初期設定、プラント操業中の保全作業、機器交換作業等を直感的な画面表示と簡単な操作手順により行うことができます。業界標準となっている主要通信プロトコル(FOUNDATION™フィールドバス、BRAIN、HART®)とオープンなソフトウエア実行フレームワークであるFDT/DTM技術に加え、フィールド無線規格であるISA100.11aへも対応しており、メーカや通信規格を問わず、プラントで使用する主要なフィールド機器の調整・設定が行えます。継続的に機能向上を図っており、お客様の作業効率の向上に貢献しています。

※ FDT(Field Device Tool)は、圧力センサや流量計などのフィールド機器と制御システムの間の共通通信インタフェース技術。非営利団体FDT Groupが定めている。DTMは、FDTの規格に基づき、制御システムやフィールド機器のメーカが自社製品用に用意するドライバソフト。

以上

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