新コンセプトTotal Insightを掲げてコリオリ式質量流量計のラインアップを刷新「ROTAMASS Total Insight」シリーズを発売 ~ライフサイクル全般にわたって運用コスト低減の実現に貢献~

2016年5月24日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、シリーズの新コンセプト「Total Insight(トータル インサイト)」を掲げ、コリオリ式質量流量計「ROTAMASS 3(ロータマス 3)」シリーズのラインアップを刷新、新たに「ROTAMASS Total Insight(ロータマス・トータル・インサイト)」シリーズとして、本日から海外で発売しますのでお知らせします。国内は、今年度第2四半期に発売する予定です。

 今回当社は、ライフサイクル全般にわたって運用コスト低減の実現に貢献する製品を示す「Total Insight(トータル インサイト)」を流量計のコンセプトとして策定しました。今後当社は、このコンセプトを掲げ、流量計ビジネスを拡大します。

コリオリ式質量流量計「ROTAMASS Total Insight」シリーズ 中央:ROTAMASS giga、左から:ROTAMASS nano ROTAMASS prime ROTAMASS supreme ROTAMASS intense ROTAMASS hygienic
コリオリ式質量流量計「ROTAMASS Total Insight」シリーズ
中央:ROTAMASS giga
左から:
ROTAMASS nano
ROTAMASS prime
ROTAMASS supreme
ROTAMASS intense
ROTAMASS hygienic

開発の背景

 プラントで使用される流量計には、液体や気体の流量を体積として測定する体積流量計と質量として測定する質量流量計があります。質量は温度や圧力の影響を受けないため、高精度に流量を測定するには質量を直接測る質量流量計が適しています。質量流量計のなかでもコリオリ式質量流量計は、多種類の流体(液体、気体、高粘度流体、気泡混入流体)の質量、密度、温度を直接測定できるという特長があります。これらの測定値から、濃度、正味オイル流量(ネットオイル量)、エネルギー熱量計算を行う機能が搭載されている機器も登場し、コリオリ式質量流量計の用途が拡大しています。

 当社は、1993年からドイツにある当社の子会社のロータ・ヨコガワでコリオリ式質量流量計「ROTAMASS」シリーズを製造し、グローバルに販売してきました。今回の「ROTAMASS Total Insight」は、ライフサイクル全般にわたってフェーズごとに必要な機能とアプリケーションごとに求められる性能を見直し、保守コストの削減、効率的な運用、柔軟な機能拡張による機器の最大活用を可能にしました。

※正味オイル流量(ネットオイル量):油以外の成分が混在している流体の油のみの流量

製品の特長

 シリーズのラインアップは、業種・アプリケーションに特化した、①食薬工場用「ROTAMASS hygienic(ロータマス ハイジェニック)」、②高圧の流体測定用「ROTAMASS intense(ロータマス インテンス)」と、流量のレンジで区分した、③少量の流量測定用「ROTAMASS nano(ロータマス ナノ)」、④大量の流量測定用「ROTAMASS giga(ロータマス ギガ)」、⑤汎用タイプ「ROTAMASS prime(ロータマス プライム)」、⑥高精度汎用タイプ「ROTAMASS supreme(ロータマス サプリーム)」の6種類です。変換器は、標準型と高精度・高機能型の2種類から選択できます。また、変換器と検出器に関して、一体型と分離型をラインアップしました。設置環境に適したタイプを導入することができます。

製品ラインアップ

機種名 業種・アプリケーション 最大流量(t/h) 変換器 指示値に対する測定精度(%) 分離型/一体型
ROTAMASS hygienic 食薬工場 2.3~76 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
標準型 ±0.15%(液体)
±0.75%(気体)
ROTAMASS
intense
高圧流体測定 5~50 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
標準型 ±0.15%(液体)
±0.75%(気体)
ROTAMASS
nano
薬剤・冷媒測定 0.04~1.5 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
分離型のみ
標準型 ±0.2%(液体)
±0.75%(気体)
分離型のみ
ROTAMASS
giga
汎用 300~600 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
標準型 ±0.2%(液体)
±0.75%(気体)
ROTAMASS
prime
汎用 2.3~76 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
標準型 ±0.2%(液体)
±0.75%(気体)
ROTAMASS
supreme
高精度汎用 5~170 t/h 高機能型 ±0.1%(液体)
±0.5%(気体)
標準型 ±0.15%(液体)
±0.75%(気体)
  1. 導入時のソリューション~適切な機器を容易に選択
    業種・アプリケーションおよび流量や温度のレンジで分類した合計6種類の機種を用意していますので、適切な機器が選びやすくなります。機器の電源がユニバーサル電源のため、発注時の直流・交流の指定が不要です。また、今回開発したセレクションツールを利用することで簡単に最適な機種の選定ができます。設置時の入力レンジなどのパラメータの設定も、変換器の表示画面で、対話形式で簡単に設定できます。
  2. 運用時のソリューション~イベントの効率的な管理
    新たに追加したイベント管理機能で、測定値の異常や機器故障などのイベント発生時のアラーム発報のパターンを設定できます。新たに搭載したマイクロSDカード用スロットを活用して「アラーム表示はしないが解析に必要となるイベント発生前後のデータをマイクロSDカードに記録する」、「オペレータが確認を完了する操作をするまでアラーム表示を解除できない」などさまざまなパターンから選択できます。
  3. 導入後のソリューション~予防保全への貢献と柔軟な機能拡張
    総合的に機器の状態を把握できる健全性診断機能を追加しました。検出器のチューブの腐食などの特性変化の兆候を把握できるようになり、予防保全に貢献します。また、イベント発生前後のデータをマイクロSDカードに保存できるようになったことで、不具合発生時の解析に必要なデータの持ち運びが容易になり、不具合の解析作業効率が向上します。
    これまでは、導入後に機器のオプション機能を拡張するには、取り外して当社サービス工場で改造する必要がありました。今回、チューブ自己診断や濃度計算などのオプション機能を、機器を取り付けたままファームウエア上で追加することが可能になりました。

 ロータ・ヨコガワのマネージング・ダイレクターAndreas Dobratzは、発売にあたり次のように述べています。「『ROTAMASS Total Insight』は、コリオリ式質量流量計市場の新たなスタンダードを目指して開発した製品です。製品のライフサイクル全般にわたってフェーズごとに必要な機能を搭載し、多様なアプリケーションに対応できます。YOKOGAWAは、『Total Insight』のコンセプトに沿って、製品のライフサイクル全般にわたり、最適な運用と保守効率の向上を支援します。」

 横河電機取締役専務執行役員IAプラットフォーム事業本部長 中原正俊は、発売にあたり次のように述べています。「YOKOGAWAは、中期経営計画Transformation 2017で、お客様の課題を解決するソリューションの核となる製品を市場に投入していくという製品戦略に基づき製品開発を進めています。新コンセプトに基づき開発した『ROTAMASS Total Insight』シリーズによりお客様に新たな価値を提供していきます。」

主な市場

 石油・天然ガス、化学、食薬など製造業全般

用途

 生産設備を制御する目的で、液体・気体の質量流量・体積流量・密度・濃度・温度を測定

以上

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