統合生産制御システム「CENTUM VP R6.03」を開発・発売 ~短期間でスムーズなシステムアップグレードを実現~

2016年5月19日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、主力製品である統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー) R6」を機能拡張した「CENTUM VP R6.03」を開発、2016年6月1日から販売を開始しますのでお知らせします。

 当社は、制御事業のビジョン“VigilantPlant®(ビジラントプラント)=理想の工場”の実現に向け、その中核となるCENTUM VPを強化しています。今回の機能拡張は、従来システムである統合生産制御システム「CENTUM CS」、「CENTUM CS 1000」、「CENTUM CS 3000」からのスムーズなシステムアップグレードを可能にするものです。

CENTUM VP
CENTUM VP

開発の背景

 「CENTUM VP」は、プラントの設計から、エンジニアリング、システム・機器の据え付け、生産立ち上げ、さらには稼働後の改修や変更を経て運転を終了するまで、プラントのライフサイクルにわたり最適な操作監視・エンジニアリング環境をお客様に提供することを目指した制御システムです。

 プラントでは、数十年にわたるそのライフサイクルにおいて、システムの老朽化対策や、コストダウン、生産増強、法的な要求などへの対応のために制御システムの更新が必要となります。システムを更新するにあたっては、生産への影響を抑えるため、プラント停止期間を可能な限り短くし、また更新によるトラブルの発生を防ぐことが求められます。

 このたび発売する「CENTUM VP R6.03」は、従来システムである「CENTUM CS」(1992年発売)、「CENTUM CS 1000」(1997年発売)、「CENTUM CS 3000」(1998年発売)からのスムーズな更新を実現することを目的として開発されました。主な特長は以下のとおりです。

機能拡張のポイント

 「CENTUM VP R6.03」は、新たな入出力(IO)装置と、アプリケーションプログラムの従来システムとの高い互換性により、短期間かつ低リスクでのハードウエア、ソフトウエアの更新を可能にするアップグレードソリューションを提供します。

  1. 既設のキャビネット、端子台、フィールド機器との配線をそのまま使用できる入出力装置を開発
    CENTUMは主に、中央監視室で運転員が操作監視に使用するヒューマン・インタフェース・ステーション(HIS)と、実際の制御を行うフィールド・コントロール・ステーション(FCS)で構成されます。FCSには制御コントローラと、生産プロセスの流量・圧力・温度等を測定するセンサやバルブ等と接続するための大量の入出力装置が搭載されています。
     「CENTUM VP R6.03」では、「CENTUM CS」と「CENTUM CS 1000」、および「CENTUM CS 3000」の一部で使用している入出力装置「RIO」と、入出力機能および形状面で互換性のある新たな入出力装置を開発しました。入出力装置を収めるキャビネットや端子台について、従来のものがそのまま使える仕様となっており、また入出力装置とセンサやバルブ間の配線を変更する必要が無いため、モジュールを交換するだけで新入出力装置への置き換えが可能です。また、制御コントローラについても従来と同じキャビネットに設置できる形状となっています。
     これにより、既存の設備を活用でき、配線作業も少なくて済みますので、短期間かつ低リスクでのシステム更新が可能です。

    CENTUM VP R6.03 新入出力装置(左)とキャビネット装着例(右)
    CENTUM VP R6.03 新入出力装置(左)とキャビネット装着例(右)

  2. 従来システムとの高い互換性により、アプリケーションプログラムの再構築を短期間で実現
    「CENTUM VP R6.03」では、「CENTUM CS」、「CENTUM CS 1000」、「CENTUM CS 3000」とのアプリケーションプログラムの互換性をさらに高めました。操作監視用グラフィックや制御ロジックのプログラムの再利用性が高く、アプリケーションプログラムを短期間で再構築できますので、再稼働遅延のリスクを抑えたアップグレードが可能です。

 横河電機取締役専務執行役員IAプラットフォーム事業本部長の中原 正俊は、「CENTUM VP R.6.03」の発売にあたり次のように述べています。「当社は、CENTUMを制御事業の基幹プラットフォームとして、長年にわたり旧機種との互換性を維持しながら継続的な機能向上を図っており、「CENTUM VP R6.03」の開発はその一環です。今後も、安全で生産性の高いプラント操業を実現する「スマートオペレーション」、計装設備全体を効率的にエンジニアリングできる「スマートエンジニアリング」、最小のコストでプラント全体の操業を最適化する「スマートコントロール」、ライフサイクルで高い効率を維持する「サステイナブルシステム」の4つをコンセプトに開発を進め、お客様の「VigilantPlant(理想の工場)」を実現するソリューションを提供してまいります」。

用途

 石油・天然ガス、石油化学、化学、電力、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道などのプロセス産業分野の製造会社

主な市場

 プラントの運転監視と自動制御

◆ VigilantPlant(理想の工場)とは :
 YOKOGAWAが考えるお客様にとっての理想の工場(VigilantPlant)は、プラント操業に関わる全ての人々に必要な情報が行き渡り、外部環境の変化にも俊敏に対応でき、生産活動が滞ることなく回りつづけ、設備も人も将来に向けて着実に進化を続けていくことができる、操業の全体最適を実現しているプラントです。
 YOKOGAWAは制御事業において、"VigilantPlant"のビジョンのもと"安全の確保"、"設備の最大活用"、"生産の改革"、"ライフサイクルの最適化"の4つの切り口で、理想の操業を実現するソリューションを提供しています。

以上

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統合生産制御システム(DCS)

横河電機は、独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散型制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」を1975年に発売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計27,000システムが採用されています。

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