データ収集制御システム「SMARTDAC+」ペーパレスレコーダ「GXシリーズR3」「GPシリーズR3」と、データアクイジションシステム「GM シリーズR3」を開発・発売 ~航空宇宙産業におけるNadcap認証制度に対応、通信機能等も強化~

2015年11月9日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 社長:西島 剛志)は、操作性・拡張性に優れたデータ収集制御システム「SMARTDAC+®」(スマートダックプラス)のラインアップとして、新たに機能を強化した、パネル取り付け型ペーパレスレコーダ「GXシリーズR(リリース)3」、ポータブル型ペーパレスレコーダ「GPシリーズR3」、データアクイジションシステム「GMシリーズ R3」を11月10日より発売しますのでお知らせします。

 今回の機能強化では、航空宇宙産業における熱処理工程に対する認証で要求される高度な管理機能や、Industry 4.0などに向けた他の産業機器との通信機能などを追加しました。

「SMARTDAC+」GX/GP/GMシリーズR3と拡張モジュール
「SMARTDAC+」GX/GP/GMシリーズR3と拡張モジュール

新シリーズR3の概要と機能強化の背景

 レコーダならびにデータアクイジションシステム(データロガー)は、さまざまな産業の生産現場や開発現場等において、温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・表示・記録に使用される機器です。当社はこの分野で豊富な製品群をラインアップしており、なかでもレコーダは当社が世界トップクラスのシェアをもっています。「SMARTDAC+」はレコーダやデータアクイジションシステムから成るデータ収集制御機器のシリーズで、2012年の発表以来、各種業界の求める要件や規格などを含めたさまざまな市場のニーズに合わせて機能強化を図ってきました。

 今回の機能強化では、航空機需要の増加に伴う熱処理工程でのNadcap (National Aerospace and Defense Contractors Accreditation Program) 認証制度への対応ニーズ増加に応える機能強化やIndustry 4.0などで必要となる他の産業機器との通信に関する機能強化などを行っています。

機能強化の概要

 新シリーズR3では新たに4つの機能オプション(ソフトウエア)と2つのモジュール(パルス入力モジュールとGM用DC電源モジュール)をラインアップし、選択可能な機能オプション・モジュールの幅を広げることでお客様のニーズにお応えします。機能強化のポイントは次のとおりです。

  1. 航空宇宙産業のNadcap認証制度への対応
    航空宇宙産業のNadcap認証制度では、熱処理装置での高温測定工程において、熱処理装置に取り付けるセンサやレコーダ、データロガーの校正周期や、精度試験におけるセンサやレコーダ、データロガーの校正誤差を明確に表示することを規定しています。R3で提供する航空宇宙向け熱処理機能オプションは、校正周期などのスケジュールを管理することが可能。センサやレコーダ、データロガーの誤差補正値をそれぞれ設定し、測定データとともに記録することが可能で、制度対応が容易です。
  2. 他の産業機器との通信機能の強化
    Industry 4.0の基盤となるオートメーションにおける通信規格OPC-UAに対応するOPC-UAサーバオプションにより、汎用データサーバに測定データを格納したり、SCADA※1/HMI※2ソフトと直接通信したりすることが可能になり、フィールドのセンサ、測定器のデータを束ねて上位システムに中継するサブシステム的な役割を担わせることができます。また、SLMP※3通信オプションにより特別なモジュールやプログラム作成なしにSLMP対応のPLCなどとEthernetでシームレスにつなぐことも可能です。
  3. 1台で複数の装置のデータ記録に対応
    熱処理や食品・飲料向け滅菌処理など、複数の装置を並べて使用する場合、従来は、装置ごとにレコーダ等の機器を1台ずつ取り付けていましたが、R3ではマルチバッチ機能オプションにより、複数の装置のデータ記録を1台の機器に集約して監視しつつ、記録操作は装置ごとに独立して開始・停止することが可能です。なお、入出力ユニットはEthernetケーブルを介して分散配置が可能です。

主な市場

  • GXシリーズ:鉄鋼、石油化学、化学、紙パルプ、食品、薬品、上下水道、電気・電子など幅広い産業の生産現場
  • GPシリーズ:家電、自動車、半導体、エネルギーなど幅広い産業の開発部門、大学、研究機関
  • GMシリーズ:GXシリーズ対象市場、GPシリーズ対象市場の双方

用途

温度、電圧、電流、流量、圧力などのプロセスデータ収集・表示・管理

SMARTDAC+の概要

 「SMARTDAC+」はSMART Data Acquisition and Controlの略で、多彩な信号源等に対応した入出力モジュールやオプションを提供し、製造プロセス監視や性能評価試験でのデータ収集制御を幅広くサポートします。当社は今後もレコーダ市場のトップメーカとして、お客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

※1 SCADA (Supervisory Control and Data Acquisition):
産業制御システムの一種で、コンピュータによるシステム監視とプロセス制御を行う

※2 HMI(Human Machine Interface):
人間と機械・装置の間のインターフェース

※3 SLMP(SeamLess Massage Protocol):
各種Ethernet製品とEthernetベースの統合オープンネットワークCC-Link IE対応
機器の間でのネットワークの階層・境界を意識しないアプリケーション間通信を可能にする共通プロトコル。

以上

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