【横河メータ&インスツルメンツ】汎用測定器では業界初の通信プロトコルSENTに対応したモジュールを含むスコープコーダ「DL850E」および「DL850EV」用入力モジュール3種を開発・発売

2015年10月14日発表

 横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都武蔵野市 社長:山崎 正晴)は、スコープコーダ「DL850E」および「DL850EV」のプラグイン入力モジュールとして、多チャネルの信号入力に対応した「4CH 1MS/s※1 16ビット絶縁モジュール」および「高速100MS/s 12ビット絶縁モジュール」、汎用測定器業界で初めて通信プロトコル SENTに対応した「SENTモニタモジュール」の3種を新たに開発、10月15日に発売しますのでお知らせします。

(下段左から)高速100MS/s 12ビット絶縁モジュール、SENTモニタモジュール、4CH 1MS/s 16ビット絶縁モジュール
(下段左から)
高速100MS/s 12ビット絶縁モジュール
SENTモニタモジュール
4CH 1MS/s 16ビット絶縁モジュール

開発の背景

 地球環境保護に対する社会的要請の高まりなどを背景に、電気・電子機器、家電製品、さらに電子化の進む自動車の開発等において、一層の省エネルギー設計が求められています。そのため、省エネルギー化の鍵を握るインバータやモータの効率をさらに高められるよう、開発段階における測定・評価項目が増える傾向にあります。また、再生可能エネルギー、スマートグリッドの急速な普及に伴い、電力・エネルギー市場において従来以上に多くの信号を高速に記録するニーズが高まっています。

 一方、自動車を中心とした輸送機器市場では、高精度、高信頼性実現のためのセンサの高分解能化、デジタル化が進展し、これらのセンサとECU※2間の新たな通信プロトコル SENTのモニタリングニーズが高まっています。

 これらのニーズに対応するため、当社のスコープコーダ「DL850E」および「DL850EV」用に、新モジュール3種を開発しました。これにより入力モジュールは全19種類となり、従来以上に幅広い用途でお使いいただくことができるようになりました。

新モジュールの特長

  1. 4CH 1MS/s 16ビット絶縁モジュール
    従来の2チャネルから4チャネルに入力チャネル数を拡大しました。これを最大8台まで実装できますので、スコープコーダ1台で最大32チャネルという多チャネルの高速・高分解能、絶縁記録が可能です。最大600Vの高電圧入力に対応しており、大型発電機、多出力電源等の電源信号の長時間モニタリングや動作検証、さらに輸送機器におけるECU、動力伝達系の多点計測による動的挙動解析などに最適です。多点同時記録による、効率的なトラブルの原因発見・解決にも有効なモジュールです。
  2. 高速100MS/s 12ビット絶縁モジュール
    データロガーでトップクラスの高速100MS/s、12ビットの高分解能、最大1kV絶縁入力可能な従来の2チャネル入力モジュールを、これまでの最大4台から最大8台まで実装できるようにし、スコープコーダ1台で従来の2倍となる最大16チャネルまで観測記録できるようにしました。高電圧化、高度制御化が進むモータやインバータ、パワーデバイスの開発と評価試験向けの、多点インバータ信号波形記録に最適です。
  3. SENTモニタモジュール(自動車向けのDL850EVにのみ対応)
    業界初となる汎用測定器によるSENTプロトコルで送受信されるデータのトレンドモニタリングを可能とするモジュールです。自動車用SENT出力センサの導入に伴う開発環境、生産設備の構築、およびセンサに入力した物理量変化とSENT出力値の整合性の確認などにご利用いただけます。

主な市場と用途

  • 設計・開発対象の電圧、電流、多種の物理量を測定するセンサ信号の記録、演算、解析
  • 評価(実験)における長時間データの記録と解析

スコープコーダ「DL850E」「DL850EV」

 スコープコーダ「DL850E」「DL850EV」は、耐ノイズ性能が重視されるメカトロニクス分野の開発現場で多チャネルの物理信号を長時間観測記録できる測定・記録器です。瞬時の現象を捕捉するオシロスコープと、長時間に及ぶトレンドを高分解能で記録するデータレコーダの長所を併せ持っています。

※1 1 MS/s:
一秒間に何百万回信号入力を取り込むことができるかの単位で1MS/s(Mega Signal/second)は1秒間に100万回取り込めることを示す。

※2 ECU:
エレクトロニック・コントロール・ユニット(Electronic Control Unit)。自動車などに搭載されエンジンやメータなどを制御する装置の総称

以上

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