2015年6月2日発表
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、ネットワークベース生産システム「STARDOM™(スターダム)」の機能強化版を開発、6月3日から発売しますのでお知らせします。
今回は、当社の中期経営計画「Transformation 2017」で制御事業の注力業種として位置付けている石油・天然ガスの開発・生産工程(アップストリーム工程)市場のニーズに対応し、通信コスト低減と高信頼な操作監視を両立する通信機能の強化などを行いました。
STARDOM
「STARDOM」は、自律型コントローラ「FCN」「FCJ」とSCADAソフトウエア「VDS」で構成されるネットワークベースの制御システムです。「FCN」「FCJ」が多く使われている石油・ガス田やパイプラインなど広域分散設備の監視には、衛星回線などの通信網を使用することが多く、通信するデータを減らすことで通信コストを削減しながらも、遅延のない高品質な通信を実現したいというニーズがありました。
「STARDOM」は、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムです。分散形制御システム(DCS)の信頼性とPLC(プログラマブルコントローラ)を使用したPLC計装の汎用性・経済性を両立させたシステムとして高い評価を得ています。STARDOMの中核をなす自律型コントローラ「FCN」「FCJ」は、既存のPLCがもつ制御・監視機能に加え、情報発信機能を備えたもので、インテリジェント RTU(Remote Terminal Unit)として、石油・ガス井戸元をはじめとした分散形アプリケーションに広く導入されています。自律型コントローラ「FCN」「FCJ」と、ネットワーク経由でどこからでも現場にアクセスできるWebベースHMIのSCADAソフトウエア「VDS」を組み合わせることにより、各種分散形アプリケーションに対して、より柔軟な対応が可能となります。「VDS」は、最新のWebブラウザInternet Explorer 11及び最新のプログラミング言語Java 8に対応します。
中小規模の生産設備の監視、操作、制御、データ収集、記録保存など
以上
中小規模向け計装システム STARDOMはコントローラやHMI等のオープンなコンポーネント群を、ネットワーク上で統合する計装システムです。柔軟性あるエンジニアリング環境により 高信頼の二重化システムからタッチオペレーションパネルを用いた現場での操作監視まで、各種PLC計装システムを実現します。