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【横河メータ&インスツルメンツ】高確度で直観的な操作が可能なプレシジョンDCキャリブレータ「2553A」開発・発売のお知らせ

2014年9月18日発表

 横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都立川市 社長:金子 洋)は、アナログメータや、熱電対および測温抵抗体を用いた温度計・温度調節計の校正用として、高確度で直観的な操作が可能なプレシジョンDCキャリブレータ「2553A」を開発、9月19日に発売しますのでお知らせします。

プレシジョンDCキャリブレータ「2553A」
プレシジョンDCキャリブレータ「2553A」

開発の背景

 電気メータや測定器、温度計などの計測機器は、正確さを保つために定期的な校正が必要です。校正をメーカや校正機関に依頼すると納期、コストがかかるため、高精度な社内標準器を用意し、使用する測定器を自社内で校正する例が多く見られます。YOKOGAWAは1970年代から電圧・電流、抵抗、圧力、温度等の分野で標準器クラスの高精度測定器を提供しており、この分野ではリーディングカンパニーの1社に数えられています。
 温度計、分析計などの工業用センサやDC(直流)サーボモータの市場拡大、データセンターにおけるAC(交流)/DC変換時の電力ロス低減のための直流給電の増加などに伴い、直流電圧・電流用の校正器の需要も増加しています。しかし、直流に特化した校正器は少なく、多くの場合は高価格で多機能の校正器を使用するか、校正器に比較すると確度や安定度が低い電圧電流発生器を代用しています。
 プレシジョンDCキャリブレータ「2553A」は、温度計・温度調節計やアナログメータの校正に最適な出力範囲・機能を備えた校正器です。従来製品の優れた操作性を継承しながら、性能を大幅に向上しています。当社は、長年培った計測技術を生かして校正器や標準発生器のラインアップを強化し、高精度測定器ビジネスの更なる拡大を図ります。

新製品の特長

プレシジョンDCキャリブレータ「2553A」は、直流電圧を±32Vの範囲で、直流電流を±120mAの範囲で出力する校正器です。アナログメータの校正に加え、熱電対・測温抵抗体を用いた温度計・温度調節計、分析計の変換器などの校正に使用できます。主な特長は以下のとおりです。

  1. さまざまな温度測定器の校正が可能
    IEC(国際電気標準会議)で規定されている10種類の熱電対およびPt100(プラチナ100)の測温抵抗体に対応しています。これにより、さまざまな温度計・温度調節計の校正が可能です。
  2. 高確度・高安定度の出力が可能
    直流電圧±75ppm(1年)、直流電流±120ppm(1年)の高確度、±15ppm(時)の高安定度出力が可能です。 ※ppm:parts per million(100万分の1)
  3. 直観的な操作を実現
    電圧出力、電流出力、温度校正などの機能ごと、桁ごとに分かれた出力値設定ダイヤルなどの採用により、直観的な操作が可能です。

主な市場

  • 校正機関、校正メンテナンス業者
  • 測定器メーカ
  • 電力会社、プラント  など

用途

  • アナログメータの校正、開発、製造検査
  • プラントに設置されている温度計や温度調節計、pH計・ORP(酸化還元電位)計などの分析計の変換器のメンテナンス、開発、製造検査

以上

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