サウジアラビア初の超臨界圧火力発電所向け制御システムを受注

2014年5月13日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、子会社であるヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカ(本社:バーレーン 社長:小川 朗)と2社で、韓国の現代重工業から、サウジアラビア国営のサウジアラビア電力公社が新設するジッダ・サウス超臨界圧火力発電所※1建設プロジェクト(第1期)向けの制御システム、安全計装システム、および分析システムを受注しましたのでお知らせします。

 ジッダ・サウス超臨界圧火力発電所は、サウジアラビアで初めての超臨界圧方式を採用した重油焚きの発電所です。運営会社であるサウジアラビア電力公社によって同国の紅海沿岸ジッダ南部に建設されます。第1期工事では、72.3万キロワットの発電ユニット4基(総出力289.2万キロワット)が設置されます。第1ユニットの操業開始は2017年を予定しています。

 YOKOGAWAが納入する主な製品は、ボイラとその付帯設備、また発電所内の電気系統(国際標準規格IEC 61850対応)※2の制御を行う統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)リリース5」、安全計装システム「ProSafe®-RS」(プロセーフ・アールエス)、プラント情報管理システム「Exaquantum™」(エグザカンタム)、運転訓練シミュレータ、電空変換器「PK200」、導電率計・pH計などで構成される水質分析システム、および酸素濃度計・赤外線ガス分析計・レーザガス分析計「TDLS200」※3などで構成される煙道ガス分析システムです。制御システムのエンジニアリング、機器据付支援、試運転支援を含むプロジェクトの遂行はヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカの子会社であるヨコガワ・サウジアラビアが行います。電空変換器と分析システムのエンジニアリングおよび納入は、横河電機と韓国横河電機が行います。

 YOKOGAWAは、地域に根差したサポート体制の構築を図り、2006年に子会社としてヨコガワ・サウジアラビアを設立し、お客様の近くで石油・石油化学の大型プロジェクトに取り組んできました。また、中東地域の発電所やプラント付帯の発電設備向けに80システム以上の制御システムの納入実績があります。これらの実績が評価され、本プロジェクトを受注することができたと考えています。

 今後も世界各国で、超臨界圧方式をはじめとする、発電効率が高く環境負荷を低減する発電所の需要の増加が見込まれています。YOKOGAWAは、今回の受注を弾みに、電力プラント向け制御事業の拡大を目指します

※1:超臨界圧火力発電所
ボイラから蒸気タービンへ送られる水蒸気を、水の臨界圧を超える高温・高圧まで上げることによって、より少ない熱消費量で効率的に発電を行うことができる発電技術。温室効果ガスの排出量を削減できる。

※2:国際標準規格IEC 61850
発電プラントやプラントの電気設備で多く適用されている、電気系統の通信規格。YOKOGAWAは、本プロジェクトで、発電所の電気設備に供給される電力量の制御や750台以上のIED(電気系統を保護するスイッチギアなどを制御する、インテリジェント電子デバイス)の監視・制御をIEC 61850プロトコルで行う。

※3:レーザガス分析計「TDLS200」
ボイラの燃焼排ガスからのNOxを低減する脱硝設備における残存アンモニア(NH3)を高速応答で連続測定する。アンモニアによる設備の腐食を防止するために、またアンモニアの大気への過度な放出を抑制するために、近年、排ガス中の残存アンモニアを連続測定することの重要性が高まっている。

以上

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統合生産制御システム 「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」は、プラントの設計から、エンジニアリング、システム・機器の据え付け、生産立ち上げ、さらには稼働後の改修や変更を経て運転を終了するまで、プラントのライフサイクルにわたり最適な操作・エンジニアリング環境をお客様に提供します。

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