保守効率の向上に貢献する工業用分析計の新シリーズ「SENCOM」を開発 「pH/ORP SENCOM検出器」発売のお知らせ

2013年8月15日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、保守効率の向上に貢献する工業用分析計の新シリーズとして、「SENCOM※1(センコム)」を開発しました。検出器に関する各種デジタルデータを内部に保存できるpH/ORP SENCOM検出器「FU20F」と校正用ソフトウエアSENCOM PCソフトウエア「SPS24」を8月16日から発売します。
 これまで現場の変換器に保存していた検出器の情報を検出器内部に保存できるようになったことで、現場での保守作業が減り、お客様の保守効率向上と保全コスト削減に貢献します。

※1 SENsor with COMmunication に由来

右: pH/ORP SENCOM検出器「FU20F」 左: 2線式液分析計「FLXA21」
右: pH/ORP SENCOM検出器「FU20F」
左: 2線式液分析計「FLXA21」

開発の背景

 液分析計は、石油、石油化学、鉄鋼、電力、上下水道などの各種プラントで、原料や製品の品質管理、反応状態の監視、排水処理工程の水質管理などに利用されています。分析対象の液体特性によって検出器の劣化が進行したり汚れが付着したりすることで測定値に影響が及ぶのを避けるために、検出器には定期的な校正が欠かせません。これまでは、現場に標準校正液を持ち込み、組み合わせている変換器を用いて校正作業を行う必要がありました。現場の環境によっては作業に危険を伴う場合もあり、安全な場所で効率よく作業したい、校正のために測定を中断する時間を短縮したいというニーズがありました。

製品の特長

  1. 作業しやすい場所で校正作業が可能
    pH/ORP SENCOM検出器「FU20F」にメモリチップを内蔵したので、検出器に関する校正用データなど各種デジタルデータを検出器に保存できます。これにより、SENCOM PC ソフトウエア「SPS24」をインストールしたPCもしくは当社の2線式※2液分析計FLXA21を用いて実験室など作業しやすい場所で校正することが可能になります。これまでは、校正作業中は測定を中断する必要がありましたが、校正済検出器に差し替えることで測定を中断する時間を短縮できます。

    ※2 2線式
    2線式は、信号伝送と電源供給を一対(2本)のケーブルで共用する方式。ケーブルの配線コストを削減できる
  2. 校正時間の短縮
    検出器を校正する際、変換器が設置されている場所に標準校正液を持ち込む必要がなくなり、複数の検出器を一カ所で効率よく校正することができます。しかも、SENCOM PCソフトウエア「SPS24」は、最大4本の検出器を同時に校正することができ、校正時間を大幅に短縮できます。
  3. 検出器に関するデータを一括管理
    SENCOM PC ソフトウエア「SPS24」は、最大100本分のpH/ORP SENCOM検出器「FU20F」のデータを保存できます。PC上でプラントに複数ある検出器に関するデータを一括管理できるため、現場にある変換器にデータの確認に行かなくても検出器の状態やメンテナンス時期を予測することが可能になり、プラントの保守効率の向上に貢献します。

SENCOMについて

お客様の保守効率向上と保全コスト削減の双方に貢献することをめざして、当社子会社ヨコガワ・ヨーロッパB.V.(本社:オランダ)と当社が協力して開発しました。欧州は、デジタルセンサ市場で先行しています。発売するに当たり、検出器自体が情報を持つという意味のSENsor with COMmunicationに由来して「SENCOM」と命名しました。当社の2線式液分析計「FLXA21」、SENCOM検出器「FU20F」、SENCOM PC ソフトウエア「SPS24」を組み合わせて使用します。今回、「SENCOM」の検出器ラインアップの第1弾として2線式の液分析計に対応したpH値とORP値を測定する検出器を発売しました。今後、4線式の液分析計に対応したり、測定対象値の種類を増やしたり、「SENCOM」のラインアップを拡大する予定です。

主な市場

石油、石油化学、鉄鋼、電力、上下水道などプロセス製造業全般

用途

  • 排水処理システムや中和システムの水質監視
  • 薬液注入システムなどの濃度管理 など

以上

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