ペトロブラスとフィールド無線システムに関するパートナーシップ契約を締結

2013年5月22日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)の子会社であるヨコガワ・アメリカ・ド・スル(本社:ブラジル サン・パウロ 社長:吉田 聡)は、ブラジル国営石油会社Petroleo Brasileiro S.A.(以下ペトロブラス)と、インダストリアル・オートメーション用フィールド無線通信規格ISA100.11a※1に準拠した無線通信技術に関して、パートナーシップ契約を締結しましたのでお知らせします。

 このパートナーシップ契約により、YOKOGAWAはペトロブラスに対しフィールド無線通信に関する技術支援を行うとともに、ペトロブラスのテスト用プラントで当社のフィールド無線製品の実証実験を行ないます。当社は、制御システム・センサについて長年にわたる豊富な実績と、フィールド無線システムに関する高い技術を持ち、世界有数の石油会社であるペトロブラスとそれぞれの立場で協力することで、プラントにおける無線通信技術の発展をめざします。

※1: ISA100.11a
国際計測制御学会(ISA: International Society of Automation)のISA100委員会が策定し、2009年9月にISA規格として発行されたインダストリアル・オートメーション用無線通信規格

パートナーシップ契約締結の背景

 フィールド無線システムは、プラントを構成するフィールド機器と制御システム間の通信を無線化するシステムです。無線化することで、通信ケーブルや敷設コストの削減および、高所や移動体など配線が困難な場所への機器設置も可能になるなど、多くのメリットがあります。当社は、無線通信技術をプラントのどこでも適用できる環境を表す「Wireless Anywhere(ワイヤレス エニウエア)」のコンセプトに基づき、ISA100.11a規格に準拠したフィールド無線システムをお客様に提案、製品・サービスの普及に取り組んでいます。一方、ペトロブラスは、プラントにフィールド無線システムを導入した際のシステムの堅牢性や性能に関するデータを評価・分析し、最適な導入手法を見出したいと考えています。また、フィールド無線システムの採用により、フィールド機器の追加や変更などを柔軟かつ迅速に行い、生産効率向上を図りたいと考えています。
 今回、無線技術を最大限に活かすためには、ユーザーとサプライヤーが互いの経験・ノウハウを共有し、連携してフィールドテストを実施することが重要であることから、パートナーシップ契約を締結しました。

パートナーシップの概要と今後の取り組み

 このパートナーシップ契約により、ペトロブラスは、当社からフィールド無線通信に関する技術支援を受けることができます。無線技術に関して豊富な知識・経験をもつ当社技術者のサポートを受けて無線技術の早期導入を図ります。
 当社は、ペトロブラスによるテスト用プラントでの大規模なフィールド無線システムのフィールドテストを支援します。このテストで得られる機器の設置条件やシステム構築に関するさまざまなデータや、一連の協業を通じて得られるお客様のニーズを反映して無線製品の開発と普及に取り組みます。

当社のフィールド無線システムの特長

 ISA100.11aには、高い信頼性、アプリケーションの多様性、ネットワークの拡張性、FOUNDATION™フィールドバス、HART®(ハート)、PROFIBUS(プロフィバス)などの有線通信規格との高い整合性を持つ特長があります。当社は、これらの特長に加え、完全二重化による高い信頼性、大規模、長距離通信を実現する製品群を、ISA100.11aの全仕様に準拠した「Full Functional(フル ファンクショナル)」な「プラントワイドフィールド無線」として提案しています。プラントワイドフィールド無線は、信号経路をすべて二重化し実時間応答を保証、500台の無線フィールド機器と接続することが可能です。また上位システムと500台の無線フィールド機器との接続でデータ更新周期5秒、200台の無線フィールド機器との接続で業界最高速のデータ更新周期1秒を実現できます。さらに、無線フィールド機器の通信距離を従来比20倍の10km※2に拡張する技術を開発しました。

※2: 10km
高利得アンテナを利用した場合。使用する国・地域の電波法により、利用可能なアンテナの種類が制限される場合がある

※ペトロブラス
国際石油資本に匹敵するブラジル国営石油会社。1953年設立、本社はリオデジャネイロで、25カ国に拠点がある。2012年度の売上高は1,441億USドル。当社は、1980年代から同社に制御システムなどを納入している。

以上

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