ネットワークベース生産システム「STARDOM」新計装CPUモジュールとSCADAソフトウエアの機能強化版を発売

2013年2月27日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、ネットワークベース生産システム「STARDOM™(スターダム)」の小規模計装向け新計装CPUモジュールと、操作・監視ソフトウエア(SCADAソフトウエア)「ASTMAC VDS(アストマック ブイディーエス)」の機能強化版を開発、2月28日から発売します。
 今回、Ethernet通信機能を内蔵した新しい計装CPUモジュール(F3SPV9-7S)を開発しました。また、SCADAソフトウエア「ASTMAC VDS」の操作・監視画面から、Microsoft Excel®などの表計算ソフトウエアやWebブラウザなど汎用のアプリケーションもワンクリックで起動して使用できるようにしました。

※ SCADA
Supervisory Control and Data Acquisition

ネットワークベース生産システム STARDOM
ネットワークベース生産システム STARDOM

計装CPUモジュール F3SPV9-7S
計装CPUモジュール F3SPV9-7S

開発の背景

 低コストと省スペース化を追求する小規模な生産設備には、ループ制御とシーケンス制御を1モジュールで同時に実行できる「STARDOM」の計装CPUモジュールとSCADAソフトウエア「ASTMAC VDS」を組み合わせたシステムが適しています。このシステムでは、「ASTMAC VDS」がインストールされている汎用パソコン(PC)とコントローラを接続するために、Ethernet通信用のインターフェースモジュールが必要でした。そのため、導入コストを抑えたいお客様には、PCと直結できる通信機能を備えた計装CPUモジュールが求められていました。
 SCADAソフトウエアには、生産管理システムなど上位システムからの製造指示を受け製造プロセスの操作・監視を行うことに加え、生産実績を生産管理システムに報告する機能があります。お客様は、使い慣れたMicrosoft Excelなどの汎用アプリケーションで生産指示や生産実績の閲覧や加工をすることがあります。そのため、SCADAソフトウエアから汎用アプリケーションを素早く起動できることが求められていました。

※ ループ制御・シーケンス制御
ループ制御は、目標値と実際値を比較しながらある条件を満たすまで繰り返し制御動作を実行する制御の手法。シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序・手続きに沿って制御動作を実行する制御の手法。

製品の特長

  1. 新しい計装CPUモジュールによる導入コスト削減と省スペース化
    Ethernet通信機能を内蔵した新しい計装CPUモジュール(F3SPV9-7S)を開発しました。SCADAソフトウエア「ASTMAC VDS」をインストールしたPCと直結できるため、Ethernetインターフェースモジュールが不要になり、導入コスト削減と省スペース化を実現します。また、タッチオペレーションパネルと組み合わせることで、計装システムを安価に構築することができます。
  2. 「ASTMAC VDS」と外部アプリケーションとの連携強化
    SCADAソフトウエア「ASTMAC VDS」の操作・監視画面から、Microsoft ExcelやWebブラウザなど汎用アプリケーションをワンクリックで起動して使用できるようにしました。汎用アプリケーションを利用したデータの閲覧や加工が可能になり、上位システムとの連携が容易になります。
  3. 高信頼性
    主に海外において、広範囲に分散した石油・ガスの採掘エリアの操作・監視で用いられている通信プロトコルDNP3の通信機能を強化しました。DNP3通信を介して自律型コントローラ「FCN」、「FCJ」のデータを2台のSCADAソフトウエアがインストールされているPC(マスターSCADA/バックアップSCADA)に送ることができるようになりました。万が一災害などでマスター SCADAがダウンした場合でも、バックアップSCADAに切り替えて操作・監視を続けることができます。

※ DNP3(Distributed Network Protocol 3)
電力業界を中心に発達した通信プロトコル。データを確実に送受信できるため、石油・ガス田、パイプラインなど広域に分散している設備に導入されている。

STARDOMについて

「STARDOM」は、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムです。分散形制御システム(DCS)の信頼性とPLC(プログラマブルコントローラ)を使用したPLC計装の汎用性・経済性を両立させたシステムとして高い評価を得ています。STARDOMの中核をなす自律型コントローラ「FCN」「FCJ」は、既存のPLCがもつ制御・監視機能に加え、情報発信機能を付加し、インテリジェント RTU(Remote Terminal Unit)として、石油・ガス井戸元をはじめとした分散型アプリケーションに広く導入されています。自律型コントローラ「FCN」「FCJ」と、ネットワーク経由でどこからでも現場にアクセスできるWebベースHMIのSCADAソフトウエア「ASTMAC VDS」を組み合わせることにより、各種分散型アプリケーションに対して、より柔軟な対応が可能となります。小規模計装向けには、計装CPUモジュールと「ASTMAC VDS」、タッチオペレーションパネルを組み合わせたシステムを提案しています。

主な市場

石油、化学、鉄鋼、非鉄、紙・パルプ、食品、薬品などにおける中小規模のプロセス系プラント
油田・ガス田、上下水道、パイプラインなどの広域に分散する設備
中小型発電設備(風力発電・蒸気タービン・水力発電)

用途

中小規模の生産設備の監視、操作、制御、データ収集、記録保存など

以上

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