“フィールド・デジタル”を活用しプラント操業の全体最適化をめざす 統合生産制御システム「CENTUM VP」の機能を大幅に強化

2011年7月28日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 社長:海堀周造)は、制御事業のビジョン"VigilantPlant®(ビジラントプラント)=理想の工場"のもと、このビジョンの中核である統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタムブイピー)」の継続的な機能強化に取り組んでいます。最新の「CENTUM VP リリース5」は、"フィールド・デジタル"を最大限に活用できる環境を整えることで、お客様のプラント操業の全体最適化を目指しています。発売は、本年8月を予定しています。

CENTUM VP(センタムブイピー)
CENTUM VP(センタムブイピー)

開発の背景

 流量計、差圧・圧力伝送器などのフィールド機器をインテリジェント化して機器と制御システム間の通信をデジタル化する"フィールド・デジタル"が進展し、測定値(プロセス量)に加え、機器情報、設備の診断情報など伝達可能な情報量が増大しています。"フィールド・デジタル"を最大限に活用することにより、機器や設備の状態をオンラインで監視できるようになり、保全業務の効率を向上させることができます。さらに、機器や設備の状態情報とプロセス量情報を連携することで、機器や設備の状態に応じたプラント操業が実現し、生産性向上につなげることが可能です。
 "フィールド・デジタル"を活用してプラント操業の全体最適化を実現するには、デジタル通信対応のフィールド機器だけでなく、制御システムとして大量の情報をフル活用できる高性能のコントローラや増大する情報の送受信を実時間で行う通信環境の整備が必要です。

CENTUM VPの強化ポイント

 当社は、3つの視点で「CENTUM VP」の機能を強化します。

  1. フィールド・コントロール・ステーション(FCS)の基本性能を業界最高クラス※1に向上させ、"フィールド・デジタル"で飛躍的に増大する情報を円滑に処理できるようにします。
  2. FCSとヒューマン・インターフェース・ステーション(HIS)などをつなぐ制御バスを高速化して、"フィールド・デジタル"の進展でさらに増える情報をはじめ、生産管理システムや他の制御システムとの連携・統合により増大する情報を実時間で確実に送受信します。
  3. 様々な制御システムとのインターフェースを持つ新たなゲートウェイ機能により、別々のシステムを統合して操作監視できるようにします。

主な特長

  1. 業界最高クラス性能のフィールド・コントロール・ステーション(FCS)
    新しいFCSは、制御の処理速度が当社従来製品比3倍、アプリケーション容量が同比2倍と業界最高クラスの性能を実現します。
  2. 高速制御バス Vnet/IP®(ブイネット・アイピー)
    制御バスのラインナップに、Vnet/IPを追加しました。伝送速度1Gbpsのイーサネットをベースとした実時間性、高信頼性、オープン性を併せ持つので、FCSとHISなどとの通信が高速化し、FCSが処理した大量の情報も実時間性を維持して伝送します。Vnet/IPは、国際標準IEC61784-2として承認されています。
  3. システム統合を実現する統合ゲートウェイステーション(UGS)
    統合ゲートウェイステーション(Unified Gateway Station)により、プログラマブル・コントローラ(PLC)などで制御している工程でも「CENTUM VP」で操作監視することが可能になります。操作画面の見た目や操作方法が統一され、運転員はシステムごとに異なる運転方法を習得する必要がなくなります。
  4. Windows®7対応
    Windows7に対応しました。最新OSおよび最新ソフトウェアの組み合わせで動作させることが可能です。

主な市場と用途

石油・天然ガス、石油化学、化学、電力、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道などの プロセス産業分野の製造会社の計装部門

用途

製造装置の運転監視と自動制御

以上

VigilantPlant(理想の工場)とは

 YOKOGAWAが考えるお客様にとっての理想の工場(VigilantPlant)は、プラント操業に関わる全ての人々に必要な情報が行き渡り、外部環境の変化にも俊敏に対応でき、生産活動が滞ることなく回りつづけ、設備も人も将来に向けて着実に進化を続けていくことができる、操業の全体最適を実現しているプラントです。
 YOKOGAWAは、"VigilantPlant"ビジョンのもと"安全の確保""設備の最大活用""生産の改革""ライフサイクルの最適化"の4つの切り口で、理想の操業を実現するソリューションを提供しています。

当社の"フィールド・デジタル"への取り組み

 当社は、1998年に国際標準フィールドバス規格FOUNDATION™フィールドバスに対応した新製品を発売しました。プロセス産業界において、FOUNDATIONフィールドバスの規格制定を牽引し、制御システムやフィールド機器に積極的に実装してきました。その後、デジタル通信に対応したフィールド機器情報を管理する統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRM™」を提供、2010年には業界に先駆けて無線通信規格ISA100.11aに準拠したフィールド無線機器を発売しました。今後も当社は"フィールド・デジタル"の発展に努め、お客様にとっての理想のプラント操業の実現に貢献します。

※1 2011年7月28日現在 当社調べ
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