【横河メータ&インスツルメンツ】高速化する測定信号に対応し、基本性能を大幅に向上したスコープコーダ 「DL850 スコープコーダ」・「DL850V スコープコーダ ビークルエディション」発売のお知らせ

2010年5月18日発表

 横河メータ&インスツルメンツ株式会社(本社:東京都立川市 社長:西島 剛志)は、既存機種の基本性能を大幅に向上した「DL850 スコープコーダ」(標準モデル)と、主として自動車開発用途向け機能を付加した専用モデル「DL850V スコープコーダ ビークルエディション」を開発、5月19日に同時発売しますのでお知らせします。
 高速信号を捕捉できるという特長を生かし、省エネ化の鍵を握るインバータの信号波形の正確な観測を可能にします。また同時に、多チャネルで長時間の波形記録も実行できることで、電子化の進む自動車の電気系統や制御系統の信号解析などの場面で、製品開発の効率向上に貢献します。
 当社は、本製品を5月19日から21日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に出展します。

「DL850 スコープコーダ」・「DL850V スコープコーダ ビークルエディション」
左:「DL850 スコープコーダ」
右:「DL850V スコープコーダ ビークルエディション」

開発の背景

 省エネルギー、省資源を求める世界的な流れの中で、家電製品においても省エネルギー設計の追求が進んでいます。冷蔵庫やエアコンなどのモータを使用する製品では、モータをきめ細かく制御して電力の無駄を省くインバータが省エネ化の鍵を握るとされています。そこで、メーカ各社はインバータの効率を高めるため、変換周波数を高める技術開発に取り組んでおり、これまで以上に高速な信号を測定したいというニーズが高まっています。
 また自動車分野においても、電子制御化やハイブリッド車、電気自動車の開発加速などにより、開発段階における測定・評価項目が増え、その内容も複雑化してきています。このため、開発・評価用計測器に求められる機能として、多チャネル入力・ロングメモリがますます必要とされるようになっています。また、自動車等のデファクトスタンダードとなっている車内通信規格(CAN)を利用した信号解析も重要になっています。
 このような市場の要求にこたえるため、当社は2002年に発売したDL750シリーズの基本性能を大幅に向上させ、さらに新機能を追加した「DL850/DL850V」を開発しました。

新製品の特長

  1. 基本性能の大幅向上
     最大サンプリング速度を既存機種の10倍の100MS/s(メガサンプリング/秒)、入力点数を同8倍の128チャネル、最大メモリ容量も同2倍の2ギガポイントと大幅に向上しました。また、パソコンとの通信のデータ転送レートも大幅に高めたので、パソコンを使ったデータ保存、解析、表示の作業効率が上がります。
  2. 豊富なプラグインモジュール
     従来機種用のモジュールも使用できるほか、今回新たに「高速電圧モジュール」、「多チャネル電圧モジュール」、「ロジック入力モジュール」、「CANバスモニタモジュール(DL850V専用)」の4種のモジュールを追加し、全15種類をラインアップしました。高速サンプリング、高絶縁耐圧、多点測定など幅広い測定ニーズに対応します。
  3. CANバス通信データのトレンドを波形としてモニタリング
     自動車の各種センサとECU(Electric Control Unit)間の通信バスとしてCANバスの 採用が増えています。DL850Vに新開発のCANバスモニタモジュールを実装することで、CANバス上の通信データをトレンド波形として表示し、センサ信号のモニタや他の制御信号との相関関係などを確認することが可能です。
     自動車などの輸送機器だけでなく、幅広い民生機器に採用されているCANバス搭載製品の開発と評価に役立ちます。

主な市場と用途

  • モータやインバータ、家電、自動車・自動車部品、鉄道、産業機器、その他電子部品等メカトロニクス、エレクトロニクス分野における研究開発ならびに生産ラインでの検査
  • 電力会社における電力・電圧の監視・保守・検査
  • 新エネルギー関連の研究開発

※ スコープコーダについて
スコープコーダは、耐ノイズ性能が重要視されるメカトロニクス分野の開発現場で、物理信号を長時間観測できることが最大の特長です。瞬時の現象を捕捉するオシロスコープと、長時間に及ぶトレンドを高分解能で記録するデータレコーダの長所を併せ持っています。

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