プラントの安全操業を支える安全計装システム「ProSafe -RS」の機能を強化 -大規模化するプラントに対応する新モジュールを追加-

2009年10月30日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ アールエス)」の機能を強化した「ProSafe-RS R2.03.00」を開発、本日から販売を開始しますのでお知らせします。
 今回は、処理速度を3.5倍~4倍に速めた新CPUモジュールや高電圧出力対応の新デジタル出力モジュールを追加するなどの機能強化を行いました。安全計装に対する最新のユーザニーズに対応し、操業の効率化と安全確保の両立に貢献します。

ProSafe-RS R2.03.00
ProSafe-RS R2.03.00

開発の背景

 石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼などのエネルギー・素材産業では、事故防止はもとより、地球環境保全、企業の社会的責任などの観点から、操業時の安全を確保するための安全計装システムの導入はますます必要とされています。
 また、新設されるプラントの規模は大きくなる傾向にあります。プラントでは競争力を高めるために、生産効率や稼働率の向上を追求しており、安全計装システムも高速、大容量になり、メンテナンスの面でも、さらに効率化を要求されるようになりました。
 このようなプラントの要求に対応するために、とくに大規模プロジェクトの多い海外市場向けには高速CPUモジュールを開発し、オンラインメンテナンスの機能も強化しています。

機能強化の概要

  1. 高速・大容量CPUモジュールを新開発
    演算処理を当社従来製品比3.5倍~4倍に速めたCPUモジュールを新たに開発しました。また、入出力点数を約1.5倍の1500点に増やすと同時に、アプリケーション容量も1.5倍にしました。これらの能力向上で、より大規模なプラントに対応します。
  2. 直流高電圧対応のデジタル出力モジュールを追加
    ProSafe-RSと直流48Vで駆動する操作端末等を直接接続できるデジタル出力モジュールを追加します。直流48Vで駆動するバルブなどの操作端末と接続する場合、従来はリレーを介して駆動電圧を供給していましたが、リレーが不要になり、それだけコストを下げられます。システム構成がよりシンプルになり、メンテナンス効率も向上します。
  3. オンライン・メンテナンス機能の強化
    接続している全ての機器への入出力動作を継続したままのオンライン状態で、入出力モジュールを追加することが可能になりました。また、スキャン周期の変更もオンラインで変更できます。このため、安全計装システムの増設や改造のためにプラントを停止させなければならない時間を減らすことができ、生産性を高められます。

主な市場と用途

石油、天然ガス、石油化学などのプロセス産業各種プラントにおける緊急プラント遮断システムや防火・消火システム、バーナーマネジメントシステムの構築

「ProSafe-RS」について

 「ProSafe-RS」は、2005年2月に発売した安全計装システムで、プラント操業時の異常事態を検出し、シャットダウンなどの緊急動作を実行することで、事故などを防ぐ役割を担います。統合生産制御システムCENTUMシリーズと組み合わせて使用することにより、それまで機能や役割が違うため個別にシステムを構築していたプロセス制御システムと安全計装システムを統合できるという特長を持っています。さらに、国際安全規格IEC61508(注1)に適合し安全度水準SIL3レベル(注2)を実現する機器として、第三者機関による認証を取得しています。
 その結果、「ProSafe-RS」はユーザから高く評価され、発売開始から全世界で500以上のプロジェクトで採用されています。

以上

注1 国際安全規格IEC61508:
国際電気標準会議 ( IEC : International Electrotechnical Commission )が制定した電気・電子機器の機能安全に関する規格。

注2 安全度水準SIL(Safety Integrity Level)とSIL3レベル:
SILは、IECが規定している安全度の水準です。SIL3は、プラントに安全対策を施さない場合と比較して、リスクの度合いを1/1000から1/10000の範囲に低減できる。

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