豪州最大のガス焚き火力発電所向け制御システムを受注

2009年1月20日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)の子会社であるヨコガワ・オーストラリア(本社:ニュー・サウス・ウェールズ州 社長:ジョン ヒューイット)は、豪州のAGLエナジー社※1から、同社が運営するトレンスアイランド発電所プラントB向け制御システム更新プロジェクトを受注しました。受注金額は、約2,800万オーストラリアドル(約18億円、1オーストラリアドル=約63円)です。


南オーストラリア州アデレードにある「トレンスアイランド発電所」

 トレンスアイランド発電所は、南オーストラリア州にある総出力128万キロワットのガス焚き火力発電所で、プラントA(12万キロワットの発電機4基)とプラントB(20万キロワットの発電機4基)で構成されています。同発電所は、1967年に運転を開始した同州最大の発電所であり、天然ガスを燃料とする発電所としてはオーストラリア国内最大規模です。今回のプロジェクトでは、既存の制御システムの老朽化への対応、発電市場の自由化に伴う一層のコスト競争力の強化、プラントの長期安定操業のため、プラントBの4ユニット全てのタービン、ボイラとその付帯設備の制御システムを2010年から順次新しい制御システムに切り替えていく計画です。

 今回当社が受注した製品は、最新の統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム ブイピー)」、プラント事故を未然に防ぐ安全計装システム「ProSafe® -RS(プロセーフ アールエス)」、プラント情報管理システム「Exaquantum™(エグザカンタム)」などのパッケージソフトウエア、差圧・圧力伝送器「DPharp EJX(ディーピーハープ イージェーエックス)」、赤外線ガス分析計「IR400(アイアール400)」及びこれらの機器・ソフトウェアのエンジニアリングです。

 当社がこの大型プロジェクトを受注できた主な理由として、(1)ヨコガワ・オーストラリアの、エラーリン発電所(66万キロワットの発電機4基)やリデル発電所(50万キロワットの発電機4基)をはじめとした大型火力発電所の改修プロジェクトにおける制御システム更新の豊富な実績、(2)専門技術力、エンジニアリング能力に対してユーザから高い評価と信頼を得たことがあげられます。

 世界の発電プラント向け制御システム市場は、今後も長期的な拡大が見込まれています。当社は今回のオーストラリアでの受注を弾みに、世界の電力向け制御システム市場で、2008年度220億円、2010年度300億円の受注を目指します。

オーストラリア市場における当社の取り組み

当社のオーストラリアへの進出は約30年前で、1987年には合弁会社として販売会社ヨコガワ・パラメーターズ(Yokogawa Parameters Pty. Ltd.)を開設、1989年には子会社化し、ヨコガワ・オーストラリア(Yokogawa Australia Pty. Ltd.)に社名を変更しました。電力、石油、ガス、製鉄など幅広い分野で業績を伸ばしています。1998年、発電プラント用シミュレーションシステムを提供する事業部門を現地企業から買収してテクコム・シミュレーション(TechComm Simulation Pty. Ltd)を設立、プラントの安全・保全に関するユーザニーズへの対応と電力市場の販路拡大をとおして、電力ビジネスを拡大してきました。今回の受注を弾みに、さらにオーストラリア市場での事業展開を加速し、2010年度には2007年度比15%増の60億円の売上を目指します。

以上

※1 AGLエナジー社:Australian Gas Light Energy Ltd.
1837年にシドニーで創業した国内大手のエネルギー供給会社。

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