インド ハリヤーナー州最大の石炭火力発電所向け制御システムを受注

2008年10月22日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)の子会社である横河インディア(本社:カルナータカ州ベンガルール市 社長:広瀬 則明)は、インドのアラバリ電力会社※1から、同社がインド北部ハリヤーナー州に建設するインディラ・ガンジー火力発電所向け制御システムを受注いたしました。受注金額は、約1200万USドル(約12億円、1USドル=100円)です。

 今回新設されるインディラ・ガンジー火力発電所は、アラバリ電力会社がインド北部ハリヤーナー州に新たに建設する、総出力150万キロワット(50万キロワットの発電機3基)で、完成時にはハリヤーナー州最大の発電所となります。1号機は2010年10月から操業を開始する計画です。
 近年のめざましい経済発展で電力需要が急増しているインドでは、発電量を増やすことが急務となっています。このため、インド最大の火力発電会社であるインド火力発電公社(以下、NTPC※2)とその関連会社は、石炭火力発電所を増設して、現在の総発電量2900万キロワットをこのプロジェクトを含め2017年までに約2.5倍の7500万キロワットまで増やす計画です。当社がNTPCおよびその関連会社から受注した主なプロジェクトは、昨年のバール超臨界圧火力発電所※3に続きこのプロジェクトが6件目となります。

 今回当社が受注したのは、3基全てのボイラとその付帯設備の制御を行なう計装設備です。統合生産制御システム「CENTUM CS 3000(センタム シーエス)」、差圧・圧力伝送器「DPharp EJA/EJX(ディーピーハープ イージェーエー/イージェーエックス)」、赤外線ガス分析計「IR8A(アイアール8エー)」及びこれらの機器のエンジニアリング、据付、試運転です。

 横河インディアがインドの発電分野において、石炭火力や自家発電などの計装設備で20年にわたる豊富な実績があり、その専門技術力、エンジニアリング能力に対するユーザからの高い評価と信頼を得たことが、今回のプロジェクトの受注につながりました。

 世界の発電プラント向け制御システム市場は、インドや中国など新興国を中心とする電力需要の増大を背景に今後も拡大が見込まれています。ARCレポート※4では、この電力向け制御システム市場の大部分を占めるDCS(分散形制御システム)の需要は、2008年から2010年までに約20%成長すると予測しています。
 当社は今回のインドでの受注を弾みに、この有望な世界の電力向け制御システム市場で2008年度の年間受注目標220億円から、市場の伸びを大きく上回る2010年度300億円の受注を目指します。

インド市場における当社の取り組み

 当社のインドでの事業活動は、1987年の合弁会社Yokogawa Keonics Ltd.の開設に始まります。1992年にはYokogawa Blue Star Ltd.に社名を変更しました。2003年に合弁を解消して新たに横河インディア(Yokogawa India Ltd.)として子会社化した頃から、石油や石油化学、電力、製鉄など幅広い分野で急速に業績を伸ばしてきました。今回の受注を弾みに、さらに事業展開を加速し、2010年度には2007年度比50%増の220億円の受注を目指します。

以上

※1 アラバリ電力会社(Aravali Power Company Private Ltd.)
2006年にNTPC、IPGCL(Indrapastha Power Generation Company Ltd.)、HPGCL(Haryana Power Generation Company Ltd.)の3社が共同出資して設立した電力会社。

※2 インド火力発電公社(NTPC:National Thermal Power Corporation Ltd.)
1975年に国営企業として設立。現在も89.5%の株式を政府が保有する国内最大の火力発電会社。

※3 バール超臨界圧石炭火力発電所(The Barh Supercritical Coal-fired Power Plant)
NTPCがビハール州に建設中で2009年10月から順次稼動を予定している発電所。
完成時の総出力は198万キロワット。
当社は本発電所向け制御システムを2007年にNTPCから1180万USドルで受注。

※4 出典 ARC Advisory Groupの調査報告書 2007.08.27発行
Distributed Control Systems Worldwide Outlook, Market Analysis and Forecast Through 2011

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