タタルスタンの大型石油・石油化学プロジェクトの制御システムを受注

2008年9月9日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)の子会社であるYokogawa Electric CIS Ltd.は、ロシアのエネルギー大手タトネフチの石油精製・石油化学関連子会社であるタネコ社から、同社がロシア連邦のタタルスタン共和国ニジネカムスク市に建設する製油所および石油化学プラント建設プロジェクトのMAC(Main Automation Contractor)に選定され、このたび契約を締結しました。
 当社は今後、エンドユーザーであるタネコ社が指定する制御システムメーカとして、各プラントを担当するプラントメーカから、制御システムを受注することになります。
 当社では、08年後半から09年にかけて発注される第1期工事分の当社の受注総額は約75億円に、将来の第3期までの累計受注額は、約120億円に達すると見込んでいます。

 タトネフチはこれまで大規模製油所を持っていませんでした。そこで、ロシア連邦全体の10%強に相当する9億トンの石油埋蔵量を誇るタタルスタン共和国に、年産700万トンの製油所を筆頭に、重質油分解装置、ポリプロピレン、ポリエチレンを始めとする石油化学コンプレックスを新たに建設する計画です。積極的なエネルギー政策を進めるロシア連邦にとっても、大規模製油所の新設は久しぶりであり、象徴的な大型プロジェクトと言えます。
 第1期は、製油所設備や硫黄回収設備、アロマティックコンプレックス等が建設されます。第2期には、流動接触分解炉等の重質油分解装置、第3期にポリプロピレンやポリエチレンプラント等が建設される予定です。

 当社は、MACとして、これらのプラントの制御システムの設計を行うと共に、統合生産制御システム、安全計装システム、プラント情報管理システムなどによる統合プロセス制御システムを納入します。

ロシア連邦および独立国家共同体(CIS)諸国における当社の取り組み

 当社のロシア連邦での事業活動は、1993年のモスクワ駐在員事務所の開設に始まります。1997年に現地法人Yokogawa Electric Ltd.を設立し、本格的なビジネス展開を開始し、2005年に社名をYokogawa Electric CIS Ltd.に変更して、ロシア連邦以外のCIS諸国への事業展開も積極的に進めてきました。各地に営業拠点を開設すると共に、顧客サポートのためのテクニカルセンターを相次いで開設するなどサービス体制の強化にも努めてきました。

 タタルスタン共和国においても、1996年以降、積極的に制御ビジネスを展開、これまでに約30のプロジェクトで制御システムを納入しています。
 これらの事業活動の結果、ロシア連邦での事業を統括するYokogawa Electric CISの売上高は、2003年の約12億円から、2007年には6倍以上の約80億円まで急成長しました。
 直近では、2006年にロシア連邦の石油化学・化学関係最大のグループSibur(シブール)の持ち株会社JSC《Sibur Holding》と戦略的パートナーシップ契約を締結。今年に入ってからは、ガスプロムグループのガスプロム ネフチとも、同様の契約を締結しました。
 そして今回、タネコ社の大型プロジェクトを受注したことで、当社のロシア連邦における石油・天然ガス分野のビジネスに、さらに勢いがつきました。今後もさらに事業展開を加速し、2010年にロシア連邦およびCIS諸国における売上150億円を目指します。

Taneco社について

 Taneco社は、今回の石油・石油化学コンプレックスプロジェクトを推進するために、ロシア連邦のエネルギー大手Tatneft(タトネフチ)が設立した会社です。本社所在地はタタルスタン共和国のニジネカムスク市、社長はK. A. バグマノフ氏です。

以上

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