測定速度を大幅に向上したハイコストパフォーマンス光測定器「光スペクトラムアナライザ AQ6370B」発売のお知らせ

2008年7月28日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、光通信用の機器や光学部品の品質測定に使用する「光スペクトラムアナライザ AQ6370B」を開発、7月30日から販売を開始しますのでお知らせします。

 「AQ6370B」は、2006年2月に発売した光スペクトラムアナライザAQ6370の後継機種です。AQ6370に比べて測定速度を50%高速化するなど測定時間を短縮したことで、生産ラインでの測定効率向上、コスト削減に貢献します。

AQ6370B

開発の背景

 近年、高速な光通信ネットワークの急速な普及に伴って画像情報のやりとりが増えるなど、通信データ量が飛躍的に増大しています。このため、これまで幹線系で使われていた10Gbit/sの高速伝送がメトロ系(都市内)やアクセス系(電話局と電柱間)ネットワークにも適用されるようになっており、光通信装置メーカや光部品メーカで10Gbit/s向けの通信装置や光学部品の生産量が増加してきています。
 一方、通信事業者間におけるサービス・価格競争が激化し、光通信装置やこれらに搭載される光部品にも一層の低価格化が望まれています。そのため、光通信関連メーカからは、今まで以上にコスト削減、生産性向上に寄与するコストパフォーマンスの高い光スペクトラムアナライザが求められています。
 当社は、このようなユーザニーズに対応するため「AQ6370B」を開発しました。

 光スペクトラムアナライザとしては、1998年にAQ6317シリーズを発売し、これまでに3000台以上を販売し、業界トップシェアの世界的ヒット商品となりました。2006年には、AQ6317シリーズの後継機種として、ユーザの測定効率を高めるAQ6370を発売しました。今回は、さらに測定効率や精度を向上させたAQ6370Bを市場に投入し、発売から10年経過したAQ6317シリーズの更新需要を取り込みます。

新製品の特長

  1. 業界トップクラスのスループットをさらに向上
     当社従来製品AQ6370で実現した業界トップクラスのスループットをさらに最大50%向上しました。AQ6317シリーズと比べると測定速度は10倍に、データ転送速度やリモート制御時のレスポンス速度は100倍になり、測定にかかる時間を大幅に短縮しました。生産現場の測定自動化システムで、これまで10秒程度かかっていた測定所要時間が3秒以下になります。
  2. 精度をさらに向上
     測定する光を波長ごとに分けるモノクロメータ(分散分光器)を刷新し、モノクロメータの光学性能に起因する信号光近傍の光ノイズを低減しました。また、新たに信号光の波長±0.1 nmにおける近傍ダイナミックレンジ※1の仕様を追加しました。従来に比べ、レーザ光やDWDM※2信号の波長成分をより正確に測定することができます。

    ※1 近傍ダイナミックレンジ:
    被測定光を波長ごとに分解する際に、信号光近傍の光ノイズをどこまで抑圧しているかの能力
    ※2 DWDM:
    Dense Wavelength Division Multiplexing 高密度波長分割多重

  3. 従来機種に比べ30%の軽量化
     本体の質量を当社従来機種に比べて30%軽い19Kgにしました。作業場所や実験室での 測定器の移動も容易になります。また、使用部材や工程の減少などによって、製品のライフサイクルに関わるCO2排出量を25%削減しました。

主な市場

通信事業者、光通信装置メーカ、光通信部品メーカ など

用途

光送受信器、光アンプ等の光部品の開発・製造における製品評価

光測定分野における当社の取り組み

 当社は、1980年代に光測定器の市場に参入し、主に可視領域の光源や光パワーメータを中心に事業を展開してきました。2004年4月には、世界でトップクラスの光通信用測定器メーカである安藤電気を統合し、以降両社の強みを活かした製品を開発してきました。性能の決め手となるデバイスを自社開発することで他社との差別化を果たしています。
 光スペクトラムアナライザ以外にも、世界トップクラスのシェアを誇るOTDR(光パルス試験機)や、光パワーメータ、レーザ光源など幅広い製品を揃え、お客様のニーズに応えています。
 当社は今後も、最新の市場動向やユーザニーズを製品開発に反映させて、世界でトップクラスの光関連測定器メーカを目指します。

以上

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