工業用レコーダおよびデータ収集機器用通信インターフェースのODVA認証試験合格のお知らせ

2008年1月22日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、産業用通信プロトコルの標準規格EtherNet/IPに対応した通信インターフェースを工業用レコーダおよびデータ収集機器に共通で使える通信プロトコルとして開発し、同機器の分野では初めてODVA※の認証試験に合格しましたのでお知らせします。これによってデータ収集機器とPLC(プログラマブル・コントローラ)や温調計などの機器を接続する際に必要だった専用の接続プログラムが不要になりシステム構築が容易になります。
 当社は2008年度から当社の工業用レコーダおよびデータ収集機器にこの通信インターフェースを順次搭載していきます。

開発の背景

 PLCなどの産業用制御機器は、機器メーカ毎に通信プロトコルが異なるため、機器をネットワーク接続する際には専用の接続プログラムを組む必要がありました。各メーカの機器の通信プロトコルが標準化されることで、ユーザは既設機器に制約されず、随時、最適な機器を選定して最先端の技術を容易に取り入れられるようになります。ODVAが管理する通信プロトコルの標準規格EtherNet/IPは、すでに北米を中心に普及し、日本でも多くのメーカが採用する業界標準規格となっています。
 PLCのEtherNet/IP対応が進んでいる一方で、工業用レコーダやデータ収集機器の通信インターフェースの標準規格化については対応が遅れていました。また近年は、生産ラインや工場設備の監視において、品質や生産性の効率向上や省エネルギー対策のために現場の「見える化」を実現するデータ収集に対する意識が高まっており、これらの機器にも標準規格への早期対応が待たれていました。

EtherNet/IP対応のメリット

  1. 柔軟性の高いシステムが構築可能
    EtherNet/IPを共通インタフェースにしてユーザにとって最適なマルチベンダシステムを容易に構築できます。また、プログラムレスで簡単に機器を追加、変更してシステムの改善や拡張が効率的に実現できます。
  2. 傾向解析が容易
    レコーダおよびデータ収集機器を工場の制御システムに導入しやすくなるため、装置の稼動状況や品質データを時系列で把握した正確な傾向解析が容易になります。
  3. 大量のデータを高速・広範囲で通信可能
    広域に分散配置された各種機器間で高速・定周期に大容量のデータ交換を実現できます。
  4. ネットワーク保守が容易
    イーサネットプロトコルが採用されているので、保守担当者が機器ごとの専用のプロトコルを習得しなくても容易にネットワーク管理ができます。

工業用レコーダやデータ収集機器の用途

自動車、鉄鋼、金属、半導体、石油・化学、紙、パルプ、食品、薬品、印刷、上下水道、廃棄物処理、電力、ガス、運輸、通信など、あらゆる業種の生産ラインや設備監視におけるデータ収集、記録

 

以上

※ ODVA(Open DeviceNet Vendor Association)
1995 年に設立された制御機器メーカーで構成される国際協会。オープンネットワークへ向けてEtherNet/IPなどの標準通信規格の普及を推進している。

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