業界で初めて次世代光通信システムのDQPSK光変調方式に対応 OTN評価用測定器「NX4110」トランスポートアナライザ発売

2008年1月8日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、次世代ネットワーク(NGN)の基幹通信網への採用が始められている40Gbit/s(ギガビット/秒)高速光通信用の通信システム・機器の研究開発、生産向けOTN測定器「NX4110」トランスポートアナライザを開発、2月 7日から販売を開始しますのでお知らせします。

 「NX4110」は、11月末に発売したSONET/SDH※1用測定器NX4000にOTN(Optical Transport Network)※2モジュールや光インタフェースモジュールを実装し、SONET/SDH規格だけでなく、OTN規格の各種測定にも対応した製品で、40Gbit/s高速光通信システム・装置・機器の性能、機能、信頼性評価に使用します。特にNGN用として研究・開発されている変調方式の中で有望とされるDQPSK光変調方式に業界で初めて対応しました。
 当社は、NX4000シリーズ製品により、40Gbit/s SONET/SDH、OTN 測定器市場でシェア50%を目指していきます。
 なお、当社は本製品を1月16日から東京ビッグサイトで開催される“ファイバエクスポFOE2008”に出展します。

NX4000_NX4110-

開発の背景

 近年、インターネットによる通信データ量が飛躍的に増えており、光通信の伝送速度向上と伝送路の大容量化が必須になると予測されます。光伝送装置メーカでは、より高速で遠距離伝送が可能な信頼性の高いシステムの開発を進めていますが、NGNでは、高速大容量化するための技術として、40Gbit/sの伝送速度が基幹系の中核になると考えられています。
 加えて種々の変調方式の開発も進められており、現在主流のSONET/SDHだけでなく、Ethernetなどの異なるプロトコルの信号も一緒に伝送するOTN方式の開発が進んでいます。OTN装置、OTN用のデバイス・モジュールの開発・評価・生産の現場では、種々の変調方式に対応できる拡張性と柔軟性、使い易さ、高速性が測定器に望まれています。今回、発売する「NX4110」トランスポートアナライザは、これらの要求に応えるOTN用測定器です。

製品の特長

  1. 先進の光変調方式に対応できる柔軟な拡張性を実現
    DQPSK変調方式をはじめ、各種変調方式に対応したモジュールを実装できる柔軟なモジュール構成を実現しました。色々な光変調方式での機能測定が必要になった場合に、モジュールを選択することで、最適な測定システムを構築できます。
  2. 将来実用化が期待される機能にも対応可能
    実用化に向かうEthernet over OTN※3の試験、FEC(Forward Error Correction)※4の方式変更にも柔軟に対応でき、お客様のSONET/SDH、OTN各試験を通したTCO削減に貢献します。
  3. 条件設定、測定、レポーティングの高速化を実現
    信号処理、コマンド送受、データ授受のアルゴリズムの最適化により、総合的な高速化を実現しました。

主な対象市場

OTNの基幹系40Gbit/s伝送装置及び関連機器の開発・評価・生産・保守など

用途

OTN用の光トランスポンダ、伝送装置の性能、機能などの開発、生産検査、信頼性評価

以上

※1 SONET/SDH
光ファイバーを用いたブロードバンド通信で、多数の信号データを多重化するための高速デジタル通信方式の規格体系。ITU(国際電気通信連合)が規定するSDH(Synchronous Digital Hierarchy)を北米では、SONET(Synchronous Optical Network)としてANSI規格化している。

※2 OTN(Optical Transport Network)
光の波長の信号を2地点間の接続(光パス)として取り扱う概念に基づいた大容量波長多重化転送ネットワーク。

※3 Ethernet over OTN
広く普及しているEthernetプロトコルのデータをそのままOTN層に収容する方式。データ変換が不要で、LANと中継・基幹系ネットワークの融合が容易になる。

※4 FEC(Forward Error Correction
通信データの誤りや欠落を検出、補正するという動作を繰り返しながらデータを解読していく技術

トップ