煙道ガス濃度計

煙道ガス濃度計SGシリーズは、長年のノウハウを凝縮したガス分析装置で、各種ボイラ、廃棄物焼却炉から発生する排ガス中のNOx、SO2、CO、CO2、O2の5成分のガス濃度を同時に連続測定します。高感度・長期安定性に優れた非分散形赤外線ガス分析計(NDIR)です。

  • 赤外線分析計(NDIR)、酸素濃度計との組合せで、各種ボイラ、ごみ焼却などの煙道排ガス中に含まれるNOx、SO2、CO2、CO、O2 を5成分まで同時に連続測定します。低濃度でも安定的測定、前面アクセスでメンテナンスも容易。高感度で長期安定性に優れています。

概要:

概要

排出される大気汚染物質の低減化は地球環境の保全や生物の生命維持に必要であり、このことへの取り組みは産業界の使命ともなっています。都市ごみ焼却場においては、焼却炉を含めた燃焼設備から排出される排ガス中のNOx、SO2、CO2、CO等の濃度を測定して、有害物質の排出を少なくする努力が払われています。都市ごみ焼却施設の排ガス中には水分やダストが多く含まれており、安定な測定を妨げます。サンプリングの豊富なノウハウが活かされた「SG1000 煙道ガス濃度計」は長期の安定稼動を実証し、好評を得ています 。

 

お客様の期待

  • ごみ焼却場の排ガスの成分濃度を測定したい
  • 人手をかけずランニングコストを削減したい
  • 設備更新のイニシャルコストはミニマムに抑えたい

 

プロセス概略

一般家庭から排出される生活ごみは、収集されて焼却場で焼却処理されます。都市ごみ焼却場では不特定多数の生活生ごみを処理するため、脱硝装置・集塵装置で処理された排ガス中には、まだ微細な粉塵や HClガスなどが含まれているのが 特徴です。ダイオキシン排出に対する規制も厳しくなり、焼却施設は近年大型化(1日の処理量:600トン)してきています。2004年1月30日付けの新聞記事によれば、2000年度の家庭ごみ焼却施設数は全国で1715ヵ所あり焼却能力は約20 万トン/日とのことです。焼却されている家庭ごみは1日平均11万トンで、余力は産廃ごみの焼却に利用しようとする動きもあるようです。

都市ごみ焼却設備の概略

 

YOKOGAWA のソリューション

測定システム

  • プローブ
    加熱形プローブ(挿入長:1m)特注品
  • 煙道ガス濃度計 (NO, SO2 , O2 )
    SG1000-C-1 □□□□ ..........

加熱形プローブ構造図

フィールドデータ

  • プロセス条件
    測 定 点:集塵装置出口(煙突入口)
    温   度:200~400℃
    圧   力:-1~150kPa
    ダスト量 :≦50mg/Nm3
    水 分 量:10~30vol%

留意点

  • 測定ガスには水分が含まれています。結露によってダストが詰まるのを防ぐため、高温温調(200℃)の加熱形プローブを使用します(ワンタッチ操作で保守可能)。

都市ごみ用サンプリング装置フロー図

 

特記事項

  • 本装置は、高水分・高ダストのアプリケーション(事業用発電ボイラ・石炭燃焼ボイラ・汚泥焼却ボイラ等)へも展開できます。

概要:

概要

エネルギー源から電力と熱を同時に発生させてエネルギーの総合熱利用率を高めるコージェネーションシステムが注目され、分散形発電装置の原動機としてディーゼルエンジンの他にガスエンジンも広く使われるようになりました。ガスエンジンは熱効率が高いことや燃料とするガスの供給が安定していること等の特長がありますが、一方で、燃焼温度が高いので汚染物質(特に NOx)が発生しやすく、公害防止のために排ガスを管理することが重要となります。NOxの排出を抑えるためのアンモニア脱硝法においては、ランニングコストを削減するため NOx計を使用してアンモニアの注入量を最適に制御することが行われます。ここでの NOx測定に高感度・高信頼性の「SG750煙道ガス濃度計」が採用され、好評を得ています。

 

お客様の期待

  • ガスエンジン排ガスの中の NOx濃度を測定したい
  • 人手をかけずランニングコストを削減したい
  • 設備更新のイニシャルコストはミニマムに抑えたい

 

プロセス概略

排ガス中の NOxを触媒によって分解する方法には固体触媒の寿命が短いという欠点があるため、分解処理が安定に行える湿式の脱硝法としてアンモニア脱硝法が取り入れられています。この方法では、煙道の排ガスに還元剤であるアンモニアを添加し、化学反応によって NOxを無害な Nと H2O に変え煙突から排出します。

NOx + NH3 + (触媒) → N2 + H2O

液体アンモニアはランニングコストが高いので、排ガス中の NOx濃度を測定し、その値によってアンモニアの注入量を制御します。

ガスエンジン脱硝装置の概略フロー

 

YOKOGAWA のソリューション

測定システム

  • プローブ
    酸露点(約 150℃)~ 400℃の場合
     F形フィルタ付きプローブ(部品番号:K9718VC)
    酸露点~ 700℃の場合
     M1E形フィルタ付きプローブ(部品番号:K9219ED)
  • 煙道ガス濃度計(NOx, O)
    SG750-A-103NNNNNN1□□□□..........
  • 外付ドレンセパレータ
    部品番号:K9641EA
  • サンプル導管
    SG8SAP
  • 標準ガス充填ボンベ
    O用ゼロガス(部品番号:G7001ZC)
    NOxスパン校正用ガス
    Oスパン― NOxゼロ校正用空気

ユーティリティ

電  源:100,110,115,200,230V AC
     50/60 Hz
消費電力:600 ~ 1000 VA(仕様によって異なります)

外部サンプリングシステム(標準)の設置要領

 

フィールドデータ

プロセス条件

測定点
脱硝設備の入口と出口(切り換えて測定)

測定レンジ
脱硝設備の入口測定時:0 ― 5000 ppm
脱硝設備の出口測定時:0 ― 200 ppm

導入効果
NOx濃度を排出規制の上限値にコントロールすることにより、アンモニアの注入量が節減された。
参考:排気量 10000 mの設備の場合、排ガス中の NOx(NO)濃度を 100 ppm 削減するには約 2.5 kgの液体アンモニア(濃度 30 %)が必要です。

留意点

  • 外付ドレンセパレータは、次のような場合に付加します。
    • SG750の設置場所が測定点に近く、測定ガスが十分に冷却されない恐れがある。
    • サンプル導管が長く、管内で生じるドレンにサンプル成分が溶解して測定誤差の生じる恐れがある。
    • サンプル導管に必要な傾斜を持たせることができない。
    • サンプル導管内にドレンが滞留する恐れがある。
  • ガスエンジンの排ガスは水分が多いので、サンプル導管にドレンポケットができないよう注意してください。
  • エンジンの振動が伝わる場所にSG750を設置する場合は、十分な防振対策を講じてください。

特記事項

  • ガスタービンやディーゼルエンジンと同じように、ガスエンジンも NOx の排出規制が適用され、NOx-Oを測定する義務があります。
  • ガス燃料には硫黄分がほとんど含まれないので、ガスエンジン排ガスに SOはありません。
  • TDLS200レーザガス分析計による NH測定については別途発行のAN10Y02P01-01を参照してください。
業種:
概要:

概要

セメントは石灰質および粘土質等の原料を約1100~1500℃の高温で焼成して作られるため、多量の熱エネルギーを消費します。
そのため、焼成後の排熱で原料を予熱したり、排ガスの酸素濃度を測定して燃焼制御を行うなど、種々の省エネルギー対策が図られています。また、環境対策の面では、電気集塵機を設置して煤塵の大気放出を防ぐだけでなく、NOxやSO2などもそれぞれ濃度計を設置して管理が行われています。これらの目的に使用される分析計は、厳しい測定条件下でも長期に渡り安定に動作することが望まれます。
横河電機のプロセス分析計は、高温でダスト量の多いガスが測定対象となるキルン窯尻や仮焼炉出口でのO2+COの測定、電気集塵機出口でのダスト測定(効率管理)、煙道排ガス中のNOx+SO2+O2測定にも採用できます。

 

お客様の期待

  • セメント工場のガスの成分濃度やダストを測定したい
  • 人手をかけずランニングコストを削減したい
  • 設備更新のイニシャルコストはミニマムに抑えたい

 

各測定個所におけるサンプルの条件

  測定箇所
条件   ◆1
キルン窯尻
◆2
仮焼炉出口
◆3
SP 出口
◆4
EP 出口
◆5
煙突入口
測定成分 O2+CO+CO2 O2+CO+CO2 (O2)+CO+CO2 ダスト NOx+SO2+O2
ガス温度(℃) 1050~1200 600~850 350~400 100~130
(max200)
100~130
(max200)
ダスト量 (g/Nm3) 200 100~200 60 以下 0.1以下 0.1以下
圧力(kPa) -0.2~0.5 -3~-2 -0.2~0.5 -5~-3 1~2

ガス成分(Vol%)





 
O2 2~4 2~4 3~5 3~5 3~5
CO 0.2以下 0.2以下 0.2以下 0.2以下 0.2以下
CO2 23~26 23~30 23~30 23~30 23~30
H2O 9~11 9~11 9~11 10~15 10~15
N2
SO2 0.1以下 0.1以下 0.01以下 0.01以下 0.01以下
NOx 0.01以下 0.01以下 0.01以下 0.01以下 0.01以下
測定システムの主な 構成機器 水洗水冷プローブ
水エゼクタ方式サンプリング装置
IR202 赤外線ガス分析計
水洗プローブ(*1)
水エゼクタ方式
サンプリング装置
IR202 赤外線ガス分析計
(*1)ガス温度が800℃以上の場合は
水洗水冷プローブを推奨
水洗プローブ
水エゼクタ方式
サンプリング装置
IR202 赤外線ガス分析計
DT450ダストモニタ(*2)
(*2)別途発行のAN10K02H01-01を
参照してください。
SG1000煙道ガス濃度計

 

プロセス概略

セメント製造設備における分析計の設置ポイント

セメント製造設備における分析計の設置ポイント

【セメントの製造工程】 まず、石灰質原料・粘土質原料などをドライヤで乾燥した後に調合し、原料ミルで粉砕して粉末原料とします。この粉末原料を焼成工程に送り、予熱装置(サスペンションプレヒータ)および仮焼炉で予熱を加え脱炭酸し、キルンで焼成してクリンカにします。次に、キルンから出てくるクリンカをクリンカクーラで冷却したのち石膏を加え、粉砕機で粉砕してセメントを完成させます。

プロセス概略

カタログ
一般仕様書

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